お花松原(2262m)


★ひとこと   「室堂から満開のお花松原経由観光新道で別当出合へ」

お花松原の満開のクロユリ群落
   
★行った日   2018年7月31日(火)  晴   単独
 
★コース

室堂(12℃)5:47→千蛇ヶ池6:30→大汝峰登山口6:37→ヒルバオ雪渓7:27→7:45お花松原8:00→ヒルバオ雪渓8:25→9:47コル最高点9:52→千蛇ヶ池10:02→10:32室堂(昼食)11:05→黒ボコ岩11:24→蛇塚11:37→12:19殿ヶ池小屋12:26→13:12中間点標柱13:22→別当出合分岐13:47→14:26小広場14:30→別当出合BS14:50→14:57別当出合P15:04(県道33)=天望の湯(R157)=勝山IC(中部縦貫道、北陸道、名神)=高槻20:00

 きょうは昨日に引き続いて室堂から中宮道でお花松原に立ち寄り、室堂へ戻って観光新道で下山の計画だ。朝4時頃の白山比盗_社の太鼓で目覚め、センターの朝食が5時半からなのでしっかり食べてから、肌寒いくらいの朝の空気の中、出発だ。
 朝日に輝く室堂センターを振り返りながら千蛇ヶ池へ向う道を登るが、昨日の疲労が残っているせいか足の運びが重い感じだ。御前峰で日の出を迎えた下山中の人々と千蛇ヶ池辺りで挨拶を交わしながら大汝峰へ向ってハイマツ帯を北上だ。大汝峰裾の本日の最高点を越えて中宮道を下り、劇下り直前の岩頭がヒルバオ雪渓をようする谷筋の展望ポイントだ。正面奥に三方崩山、その手前にお花松原から北弥陀ヶ原を経て妙法山へ続く山並み、中央に雪渓の点在する緑の谷間などが雄大だ。急な尾根の左に残る雪渓を見ながらジグザグにハイマツ帯を下り、雪渓の切れた辺りから谷筋に降り立ち、飛び石伝いに岩塊の道を下る。やがてヒルバオ雪渓の上辺に出て赤布通りに縁をなぞるように下る。雪渓下辺にはハクサンコザクラやチングルマの群落が広がっている。

    (室堂平を出発)      (朝日に映える室堂と別山)  (千蛇ヶ池から中宮道をめざす)

 (大汝峰へハイマツ帯を進む)(お花松原へコル最高点から下る)  (谷筋へ下り始める)

                 (尾根上から中宮道を俯瞰)

   (尾根の急坂を下る)   (雪渓に沿ってジグザグに下る) (雪渓の融けた谷筋を下る)

  (湿地に咲くキヌガサソウ)  (ヒルバオ雪渓を迂回して下る)(融雪地点のハクサンコザクラ)

 なだらかに小灌木帯を下るとお花松原だ。標柱が草むらに倒れている。近くの草原にはクロユリが咲き揃った群落やハクサンコザクラが咲き、昨年のリベンジ成功だ。ハイマツの道筋にクルマユリやキヌガサソウの咲く道を戻り、ヒルバオ雪渓では周辺を回ることなく登山靴をキックステップするだけで雪面を快適に登れた。次の雪渓は急勾配過ぎて持ってきたチェーンスパイクでは不安なので雪渓歩きは止して、しんどい急な稜線を休み休み登った。大汝峰山裾からタテヤマリンドウの多い道をなだらかに下り、千蛇ヶ池から室堂へ短絡路を下る。昨日の快晴と異なり、きょうの御前峰はガスで見え隠れし、周辺の山々にも時々ガスがかかり炎天下の山歩きを免れるだけましだ。室堂で早い目の昼食後、室堂センターを後にして、弥陀ヶ原の木道を正面に見ながら五葉坂を下り始めた。続々と登ってくる人々と挨拶を交わしながら、歩き難い岩塊の道を下り、弥陀ヶ原の木道を進むと大勢の人が憩っている黒ボチ岩だ。ここで砂防新道を左に分け観光新道を下る。蛇塚から馬のたて髪を下る花の多い展望豊かな道が、白山で好きな所の一つだ。

 (お花松原の満開のクロユリ)     (チングルマ群落)     (お花松原から戻り始める)

   (ハクサンコザクラ)      (ヒルバオ雪渓を歩くのが楽)   (千蛇ヶ池から室堂へ)

  (道端のタテヤマリンドウ)    (ハイマツ帯に咲くクルマユリ)      (室堂平へ戻る)

 (五葉坂を弥陀ヶ原へ下る) (弥陀ヶ原から本峰を振り返る) (黒ボッチ岩から観光新道へ)

  (お花畑をなだらかに下る)         (蛇塚)         (道端に多いハクサンシャジン)

 真砂坂の十二曲がりの急坂で、左にそびえる別山や足元の花に気をとられ、疲労が足にきていることもあって、石車に乗って見事に前方転倒、左こめかみ裂傷だ。傷は大したことないが顔の傷は流れる血のため大げさに見える。バンドエイドで応急措置をしようとしたが手鏡がないため傷口に貼れず、自然止血を待ってタオルでふき取りながら下る。シシウドやカライトソウの多い美しい真砂坂を下ると新装なった殿ヶ池避難小屋だ。ガスに閉ざされ始めたこれから下る稜線を眺めながら小屋前のベンチで血止めの休憩だ。何とか汗混じりの血も収まったので出発、旧小屋跡の池畔を通り、イブキトラノオが道端を飾る急坂を下るとニッコウキスゲの咲く笹の深い鞍部だ。この先の好展望の岩頭で火口2k圏を出て岩尾根もある細い稜線を下る。ここで慎重に下っている完全装備の年配の外人女性単独行に追いつく。ロンドンから来て富士山、奥多摩、この白山と三つ登ってきたそうだ。英語でペラペラとよく分からなかったが顔の傷を見て叱られてしまった。中間標柱のある仙人窟を潜り抜け、ハクサンオミナエシの咲く岩尾根もある展望稜線をしばらく下ると別当谷が左眼下に広がる岩頭だ。ここから笹原の急な尾根道を下ると別当出合分岐だ。直進は越前禅定道、左の梯子が連なる急な道を下る。まだかまだかと思いながら急坂を下り、樹林帯のトラバース道を下ると工事林道出合近くの小広場だ。しばらく樹林帯を下るとやっと別当出合登山口、素通りしてちょっと下ると上下2段とも満車の別当出合駐車場だ。暑い日差しに辟易しながら、縦列駐車の続く車道を市ノ瀬に向った。帰途、白峰の天望の湯で疲れを流し、勝山から往路通りに順調に帰阪した。
 クロユリやハクサンコザクラ満開のお花松原は期待通りだった。また、観光新道の真砂坂の花園もシモツケソウやシシウドが満開の時期を迎えていた。天気がよければ仙人窟周辺の稜線歩きも特筆ものだ。

   (真砂坂のカライトソウ)    (シシウドの多い十二曲り)  (新装なった殿ヶ池避難小屋)

 
  (これから下る稜線)      (鞍部に咲くニッコウキスゲ)   (火口2k圏外へ下る)

(岩尾根に咲くハクサンオミナエシ)   (中間点標柱)         (急な尾根を下る)

  (別当出合分岐を左へ)         (急坂を下る)        (林道近くの小広場)

 
    (樹林帯を下る)         (別当出合登山口へ)      (別当出合Pへ帰着)

★道で出会った花((白山と一括して「白山の花」に掲載))

★ルート断面図


★地  図
 
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       白山・荒島岳
・2万5千分の1地形図  加賀市ノ瀬、白山

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