★ひとこと 「栃ノ木峠からブナ林の県境稜線で音波山を経て下谷山」
下谷山頂上のタコブナ
★行った日 2018年10月25日(木) 晴 単独
★コース
高槻4:20(名神、北陸道)=木之本IC(R365)=6:30(栃ノ木峠)ベルクP6:45→林道合流7:22→栃ノ木(点標)7:48→7:56鉄塔(展望)8:05→林道終点8:27→8:53(872.6m)音波山9:02→10:24(971m)下谷山10:42→11:54音波山12:04→林道終点12:22→12:36鉄塔(展望)(昼食)12:59→栃ノ木(点標)13:06→林道合流13:25→13:48ベルクP13:56(R365、R303、R161、湖西道路)=京都東IC(名神)=高槻16:37
久しぶりで雪のない余呉の静かなブナ林歩きだ。残雪期にほぼ同じコースで訪れているが、今はないベルクスキー場入口の大駐車場を起点に、巡視路を経て滋賀・福井県境尾根で音波山を通って下谷山ピストンの計画だ。煌々と輝く満月に照らされて自宅を出発、木之本から走り易い北国街道を北上、以前はベルク余呉スキー場の派手な看板が取り付けられていた三色のカラーポールの立つ栃ノ木峠のベルク駐車場到着だ。
いまは閉ざされたスキー場へ向うゲートの先から左へ入る踏み跡が巡視路入口だ。刈り払いされた灌木帯の急なプラ階段を登り、色づき始めた広葉樹が姿を見せ、栃ノ木峠から登ってきた山道を合わせた先で県境出合だ。その先で旧ベルクスキー場方向から上って来た新掘削の林道に合流だ。この林道は前回来訪時はなく、まだ掘削したばかり、タイヤ跡はなくキャタピラー跡が泥の路面に残っており、歩くのにニュルニュルだ。伐採した樹木が崖下に土砂と共に放置され、切断されたブナなど、余呉には荒廃した林道があちこちに放置されている中で、新規林道の掘削の必要性はどの程度だろうか?。所々で残る旧山道を利用しながら登ると電波中継所の柵の下にある栃ノ木三角点だ。ブナ林を一旦下って登りかえすと展望豊かな鉄塔だ。南にはベルク余呉スキー場跡、西には余呉高原スキー場が夫々の山稜に望める。しばらく林道をたどってから巡視路に入ると鉄塔があり、東北へ下る巡視路を左に見て笹薮に飛び込んで尾根へ向って東南へ進むと再び先ほどの新林道出合だ。笹薮林床のブナ林をしばらく進むと掘削終点、ここから笹薮の踏み跡をたどる。たまに倒木があるが概して歩き易い踏み跡をたどるが、所々にある余呉トレイルのピンクリボンがよき目印だ。灌木帯やブナ林をしばらく進むと音波山門番のブナ大木だ。先日の台風にも負けず生命力溢れる姿だ。音波山三角点の空間は益々狭くなり、まわりの笹が茂って、背伸びしないと南の視界が開けない。山頂南側斜面のブナ林が局所的に倒れ、幸か不幸か奥越の山の見晴しがよくなっている。音波山から下谷山まで約2.5キロのブナ林尾根を小さなアップダウンを繰り返しながらなだらかに登る。かつて上って来た地形図の半明から上ってくる点線と合流する地点は谷筋が交差して複雑な地形だが、進行方向の最も左寄りの尾根を登るとOK、稜線を東南へ登った突端がタコブナが鎮座する下谷山だ。タコブナは右上の枝が一本折れているだけでかつての姿のままだ。
( ベルク余呉スキー場入口) (ゲートの先が巡視路入口) (急なプラ階段を上る)
(刈り払いされた巡視路を登る) (新規掘削の林道に合流) (自然破壊の林道)
(栃ノ木(点標)) (ブナ林を横切って進む林道)
(鉄塔(展望)から西のスキー場)
(林道掘削の終点) (薮っぽいブナ林を進む)
(倒木を乗り越えて進む)
ここも音波山と同様、笹薮が成長して展望はあまり良くなく、加えて霞がかかり近くの湖北の山々が望める程度だ。ここ以遠の薮コギは遠慮して下山開始だ。色づき始めたブナ林で道草を食いながら音波山へ戻り、門番に挨拶だ。林道に出て展望鉄塔で昼食、途中まで乾き始めた林道ばかりを利用、往路通りにベルクPへ戻った。往きの高速利用2時間強に比べて、帰りは平日でしかもラッシュを避けたので湖西の一般道で3時間弱で帰阪した。
大木から若木まで育つ余呉のしっとりとしたブナの森は素敵だ。しかし4年前になかった林道が巡視路とオーバーラップして出現、残雪期のスノーシューには好都合だが、折角のブナの森が局部的ながら破壊され、栃ノ木峠から音波山稜線への無雪期の足が遠のきそうだ。
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・2万5千分の1地形図 板取(いたどり)
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