波佐利山(1191.6m)赤西山(1202m)


★ひとこと   「林道ゲートから赤西山経由波佐利山を経て南尾根周回」

赤西山頂上
   
★行った日   2018年11月11日(日)  快晴   単独
 
★コース

高槻4:33(新名神、中国道)=山崎IC(R29、赤西林道)=7:07赤西林道ゲートP7:22→セラピー広場7:56→先代杉8:10→二俣8:19→8:54休憩9:00→10:13(1202m)赤西山10:25→11:58(1191.6m)波佐利山(昼食)12:27→赤西登山口分岐12:46→音水登山口分岐12:54→二俣西尾根分岐13:40→13:52P1107 13:59→P1106 14:38→迷い尾根15:22→旧道通行止15:49→16:05赤西林道ゲートP16:15(赤西林道、R29)=山崎IC(中国道、新名神)=高槻18:50

 波佐利(はさり)山は氷ノ山の南に位置し、兵庫・鳥取県境の播磨の山だ。紅葉の名所でもある赤西(あかさい)渓谷から赤西山経由波佐利山を経て南尾根で周回の計画だ。初めて赤西渓谷を訪れたのは豪雨禍直後のため荒れた姿だったが、今回は紅葉狩りも兼ねての再訪だ。高槻から新名神が開通して便利になった中国道で福崎を経て、因幡街道(R29)を北上、道の駅はがの先を左折して半分舗装された赤西林道に入り、ダートになっても十分走れる林道を進むとトイレもあるキャンプ場の先がゲート前駐車場だ。
 紅葉終盤の山稜が朝日に輝くのを眺めながらゲートを通り、森鳴橋を渡って赤西林道を進む。かつて橋の袂の小沢から西の稜線に上がり、三室山から赤西山へ周回したのがよき思い出だ。渓谷沿いに枯葉色の紅葉に彩られた林道をしばらく進むとトイレもあるセラピー広場だ。この辺りの林道は大正時代から戦後まで森林鉄道が活躍、その跡を癒しの空間としてセラピーロードとしたものだ。飯場跡も道端に残る林道を少し行くと先代杉、巨大な2本の杉古木だ。この山域には大きな切り株が山肌に点在しているが、トロッコが活躍していた頃の名残りだ。少し先が二俣、左俣を渡って斜面をショートカット、出合った林道を左へ進むと山抜け、その手前の急な山肌を上るとトロッコ跡、右へ少し進んだ所が尾根取り付き点だ。急な樹林帯尾根を頑張って登り、Ca840の平坦部で小休止、この辺りで黄葉は終盤を迎え落葉絨毯だ。その後標高差300ほど樹林帯を登ると疎林帯となり、大きな切り株の点在する2次林となる。最後に小うるさい小木の斜面を登りきると赤西山頂上だ。山頂からの見晴しはよくないが、南側直下の稜線から、南に赤西渓谷とその彼方に植松山、その東側に下山時に通る予定のP1106、西側に竹呂山から三室山に続く山並みが望める。

 (赤西林道ゲート前駐車場) (森鳴橋を渡って赤西林道を進む)   (道端の竹呂山登山口)

 (赤西渓谷沿いに林道を行く)  (トイレもあるセラピー広場)   (林業関係者?の飯場跡)

 
    (紅葉の林道を進む)          (先代杉)        (二俣で左俣の沢を渡る)

  (斜面を直登して林道へ)   (トロッコ道から尾根へ取り付く)  (急坂をジグザグに登る)


  (Ca840平地で小休止)    (針広混交尾根を登り続ける)  (疎林帯になると山頂は近い)

 (振り返ると三室山が格好いい)  (巨木点在の斜面を登る)       (赤西山頂上)

 2年前には三室山から鳥取・兵庫県境尾根を赤西山へ辿ってきたが、今回は赤西山から県境尾根を東北に向う。見晴しのよい歩き易い疎林帯の尾根を、下山時に通る波佐利山南尾根を東に眺めながら下り、大ボウシ分岐ピークまでアップダウンを繰り返しながら進む。ここから針葉樹林尾根となり、以前に下った鞍部から急坂を登りかえすと樹林に囲まれた波佐利山三角点だ。山頂の北側一部が切り開かれ、氷ノ山がなだらかな姿を見せ、山頂の三角屋根が光っていた。小さな林間の平地の山頂で昼食後、南尾根のはっきりした山道を下り始める。杉林の尾根をしばらく下り、赤西登山口を右に分け、その先で音水(おんずい)登山口を左に分けるとはっきりした道はここまで、落葉で踏み跡不明のルート再開だ。P1081を過ぎて尾根の方向を西南から東南に変えるピークが二俣東北尾根分岐だ。時刻がせっている時はここから二俣へ下るつもりだったが、余裕があるので南尾根を直進だ。次のピークP1107で初めて展望が開け、西側の斜面から三室山初め後山など因幡の山々もかすかに望めた。

             (赤西山からこれから通る波佐利山南尾根を望む)
 

(赤西山から東北へ稜線を下る)   (ブナ稜線を進む)       (赤西山を振り返る)

   (明るい稜線を行く)      (鞍部を過ぎて急坂を登る)     (波佐利山頂上)

 (波佐利山から氷ノ山を望む)  (杉林の稜線を南へ下る)   (赤西登山口を右に分ける)

  (音水登山口左に分ける)     (二俣東北尾根分岐)   (P1107から竹呂山を望む)

 しばらく見晴しのよいブナ主体の広葉樹の疎林帯尾根を進むと、次のピークが杉樹林帯のP1106だ。すぐにブナの大木林に変わり、次のCa1070ピークを直進せずにピンクリボンを見落さないようにして右の急坂を下る。急斜面の稜線に広がる大木ブナ林が見事だ。ブナの巨木を愛でながらしばらく下り、標高900辺りから黄葉林となり、急斜面に広がる木漏れ日の木々を愛でながら適当に下ると東へ迷い込んでしまった。斜面をトラバースして元の尾根へ戻り、紅葉した広葉樹の稜線を下る。やがて標高600付近でかつての遊歩道と出合うが直進の尾根道はロープで閉鎖だ。おそらく台風被害の倒木?のためだ。右へ急斜面のトラバース道が設けられており、道なりに下ると赤西川左岸縁だ。流れを飛び石で渡渉、往路の林道に上がり、少し戻ると林道ゲートだ。
 赤西渓谷は終盤の紅葉、キャンプ場も大繁盛、赤西渓谷沿いの黄葉の道も綺麗だ。特に、赤西山から波佐利山へ続く見晴し稜線、南尾根P1106以南の立派なブナ林尾根と黄葉が印象に残った。登山道があるのは波佐利山と音水登山口分岐間だけで、殆んどが落葉にかくれた踏み跡を辿るので要注意だ。


    (ブナ林尾根を行く)           (P1106)      (Ca1080で直進せず右急坂へ)

  (ブナ美林尾根を下り続ける)  (Ca950のブナ大木林尾根)   (黄葉の迷い尾根を下る)

(正規尾根に斜面をトラバース)   (紅葉最盛期の尾根を下る)   (紅葉尾根を下り続ける)

   (大木の尾根を下る)     (旧遊歩道は倒木?通行止)  (ロープ沿いに斜面をトラバース)

   (赤西渓谷の流れへ下る)        (渓谷を渡渉)          (林道ゲートへ帰着)

★道で出会った花(花は殆ど見かけず)

★ルート断面図


★地  図

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       氷ノ山・鉢伏・神鍋
・2万5千分の1地形図  西河内、岩屋堂

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