土蔵岳(1008m)大タワ(1067.6m)

 

★ひとこと   「坂内から薮コギと湿雪の急坂で疲労困憊土蔵岳に届かず」

大タワの展望稜線から金糞岳を望む


★行った日   2019年3月2日(土) 晴一時曇 単独

★コース
高槻4:39(名神、北陸道)=木之本IC(R303)=6:46夜叉龍神社7:00→8:33(SS着)8:43→Ca730 9:20→9:54(SS脱)10:01→P788 10:07→10:23(SS着)10:33→11:03Ca921 11:11→12:09(1067.6m)大タワ(昼食)12:34→Uターン12:48→大タワ13:10→Ca921 13:52→14:10(SS脱チェーンアイゼン着)14:16→P78814:31→Ca730 14:51→15:46夜叉龍神社15:56(池の又林道で神岳ダム往復、R303)=木之本IC(北陸道、名神)=高槻18:45

 3月になったばかりだが今年は寡雪、奥美濃の土蔵岳で今シーズン最後のスノーシュー(SS)遊びだ。木之本からR303を東進、八草トンネルを過ぎて夜叉ヶ池の表示を左折すると雪の全くない夜叉龍神社だ。
 夜叉龍神社に手を合わせ、祠の左から枯れススキの密生した荒地を進み、樹林帯に入って薮っぽい急坂を登る。雪のないこの急斜面を登るのは初めて、堆積した落葉に足を取られながら灌木を手掛かりにして何とか小尾根にたどり着く。薄い踏み跡の細い小木の密生した尾根を、跳ね返りを顔に受けないように必死にガードしながら登る。Ca500付近で右手に真っ白な烏帽子山が望める。薮コギのときストックの積雪用ワッカは実に邪魔、ワッカを外して薮尾根を登り続けるとCa650で残雪が現れ始め、ちょっと先で雪がつながり出したので薮を避けてSSを履くがこれが大失敗。予想に反してすぐに残雪の島が途切れて残雪渡りに難渋、尾根芯の薮コギの方がましだ。北向きの尾根に変わる手前のP700付近から北方に、トガスから左へ伸びる平らな稜線やその右手に蕎麦粒山の鋭鋒が望めるが白いのは山頂部のみだ。尾根屈曲点のCa730付近からブナ尾根の沈み込みのない雪面を快調に進む。すぐ先で馬の背の急坂が始まるが残雪の途切れた灌木の急斜面、積雪時はリフターを立てて登る展望尾根だが仕方なくSSを脱ぎ、灌木や笹を掴んで登る。尾根が東向きになるCa850の手前の緩斜面から積雪がつながり、再度SSを履く。ブナ林のCa921から小さな鞍部を経て急斜面を登るが、今までの疲労の蓄積と気温上昇による湿雪の沈み込みとで小休止の繰り返しだ。途中で坂内から土蔵岳ピストンの女性の多い6、7名の団体さんに先に行ってもらうが残雪の薮コギにもめげず急坂を皆元気一杯だ。これにひきかえ当方は疲労困憊でやっと大タワ東端の展望雪原に到着だ。、

   (夜叉龍神社を出発)   (雪のかけらもない取り付き付近)   (薮っぽい急坂を登る)

   (薮の小尾根伝いに登る)    (右に烏帽子山が見える)    (薮の踏み跡を辿る)

   (Ca650で残雪が点在)   (つながった残雪でSSを履く) (Ca700からトガスと蕎麦粒山)

 (Ca730で尾根は北方向へ)  (馬の背の薮でSSを脱ぐ)(Ca850で尾根は北方向SS履く)

  (Ca921のブナ林を行く)    (大タワ下の急坂を登る)     (大タワ東端の展望雪原)

 大タワ東端は、東の奥美濃の山並みを中心に北の越美国境の峰々や南の湖北の山々の大展望だ。霞む白山も視認できた。日頃はあまり現地で見ないがスマホアプリ(PEAKFINDER)で時を忘れて山名同定に熱中しながら大タワ南面の金糞岳が真正面にそびえる展望地で昼食。熱いコーヒーの後西に向かって歩き出すが、疲労と湿雪で足が重く、軟弱にもブナ林斜面の手前でUターンだ。ここで坂内から山頂を経て川上トンネル付近に下る十数名の賑やかな団体さんとすれ違うが、寡雪にも拘らず団体さんの多い日だ。大タワまで戻り、多人数のツボ足で踏み荒らされて芋掘り畑のようになった急坂を下る。午後になって気温が上がり雪面がグサグサで歯止めが利かず、慎重に下る。馬の背の上端P850でSSを脱ぎ、チェーンスパイクに変えて灌木薮の急坂を下るがなかなか快適だ。以降、残雪点在の稜線や薮コギにもスパイクがよく利いて順調に下ることが出来、夜叉龍神社に無事帰着。帰阪時に、何処まで池の又林道が通れるか確認、神岳ダムの椀戸谷の橋を渡った少し先で路面に残雪があって引き返した。橋付近に3台の車があり、付近の山に登られているようだ。
 6年前2年前の同じ頃に登っているが取り付から雪がなく薮コギで登るのは初めてだ。残雪点在の薮コギや湿雪の急坂による体力の消耗が激しく、この所の体力の低下もあってやっと大タワの雪景色を楽しむことができた。

                 (大タワ東端稜線から東方を望む)

                  (大タワ南端稜線から南方を望む)

    (雪原を西へ)        (稜線から金糞岳を望む)     (Uターンして稜線を戻る)

(大タワから右へ急坂を下る)  (掘り返された尾根を下り続ける)     (馬の背でSSを脱ぐ)

 (残雪のある薮の尾根を下る)  (薮っぽい急坂を下る)     (夜叉龍神社裏へ帰着)

★道で出会った花 

   ミヤマシキミ(Ca480)     マンサク(Ca770)         ヤドリギ(Ca750)


★ルート断面図

★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・2万5千分の1地形図  美濃川上

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