桑谷山(924.9m)

 

★ひとこと   「大悲山口から芦生杉の尾根伝いに山頂経由能見口へ」

西尾根の芦生杉

★行った日   2019年6月13日(木)  晴  単独
        
★コース

高槻5:02(R171、府道38、R477、府道38)=6:51大悲山口P7:03→桑谷出合7:09→桑谷山登り口7:30→8:22南鉄塔8:33→北鉄塔8:43→東峰9:11→9:32(924.9m)桑谷山9:43→10:21P804 10:33→Ca650 11:02→長戸林道出合11:20→能見口11:50→12:38大悲山口P 12:53(林道)=12:57峰定寺13:15(林道、府道38、R477、府道38、R171)=高槻15:40

 桑谷山は京都北山のほぼ中央に位置し、巨大な芦生杉の点在する京都の標高ベスト10に入る山だ。峰定寺入口の大悲山口を起点に桑谷山を経て西尾根経由能見口へ下る計画だ。京都市内から鞍馬街道を鞍馬を経て昨年の21号台風による倒木で覆われた作業中の山肌を眺めながら進み、倒木で埋もれた旧花背峠へ向う旧道を横目に直進、花背峠を越えて懐かしいスキー場のあった花背別所を通過、大布施から桂川沿いにしばらく進むと大悲山口だ。峰定寺方向へ右折した先の空地に駐車だ。昨年台風直後は鞍馬街道が通行止のため大回りしたのが懐かしい。
 駐車地点から少し東進し、一軒家の手前のT字路を左折、寺谷川を渡って桑谷沿いの林道に入る。すぐ先で重機で車道閉鎖、所々にある昨年の台風の爪痕と思われる倒木を潜り抜けてしばらく進むと出発して約30分で桑谷山登り口だ。南鉄塔まで標高差300の急坂だが、巡視路のプラ階段が要所に設置され登り易い道だが、体力弱者はすぐ息切れして休み休みゆっくり歩を運ぶ。雑木林にモミやツガなどの大木の混在する急坂を過ぎると、標高600辺りから芦生杉が現れはじめ、そのうちの幾つかの巨木は台杉(一つの株から複数の幹を育成して植林の回数を減らし収穫サイクルを早める室町時代からの手法)だ。標高700のトラバース道を経て稜線に出ると西側の視界が開けた南鉄塔の台地だ。京都北山の山並みの彼方に六甲山系が視認できた。稜線を南下すると大悲山だが北へ向い、北鉄塔を経て歩き易い尾根道をしばらく登ると東峰だ。ピークから登山道を北へ下ると能見峠(久多峠)だが、桑谷山(西峰)は薮っぽい稜線を西へたどる。


 (大悲山口近くの空地を出発)   (桑谷出合から林道へ)   (所々倒木のある林道を進む)

 (桑谷山登り口から巡視路へ) (モミやツガの大木尾根を登る)   (標高600から芦生杉点在)

   (芦生杉の急坂を登る)    (標高700でトラバース道へ)     (好展望の南鉄塔)

                (南鉄塔から西の展望、六甲山も視認)

     (北鉄塔を登る)       (東峰から桑谷山西峰へ)     (薮っぽい尾根を西へ)

 樹間から北側に小野村割岳や天狗岳の稜線を眺めながら所々で薮コギをしつつ西尾根をなだらかに下り、ネットに沿って踏み跡を登り返すと林間の桑谷山三角点だ。山頂のすぐ下の小広場のテープ印で西南尾根を左に分け、西尾根の薄い踏み跡を下る。芦生杉点在の尾根筋を所々にある倒木の山を避けたり越えたりして進む。P804の日だまりで小鳥のさえずりを聞きながら小休止、芦生杉の尾根をなだらかに下り、植林帯のCa650から薮っぽい尾根を離れて下方に見える林道めざして急な植林帯を滑りながら下る。長戸谷林道に着地、道端の清楚なササユリや初見参のイナモリソウ?を撮りながらぶらぶら進み、能見川を渡ると府道出合だ。この橋の手前袂の丸い石の所に下る計画だった、登るときはこちらが登り易い。工事通行止の能見口から炎天下の車道歩きで大悲山口へたどり着いた。まだ時刻が早かったので峰定寺参詣、摘み草料理で有名な美山荘前を経てコウヤマキ巨木と仁王門へ、山門前で手を合わせ懸造りの本堂は省略して花背を後にした。
 倒木の影響も少なく、巨樹の姿を楽しむことができた。桑谷山西尾根は思いのほか歩き易く、ごく軽い薮コギがあるだけだが道標や目印はないので現在位置確認手段が必須だ。

 
   (ネットの沿って西進)        (桑谷山三角点)      (芦生杉点在の尾根を下る)

(倒木を越えてなだらかに西進)    (P804で小休止)       (芦生杉を眺めつつ下る)

(ネット沿いのCa650から急坂)  (林道めざして急坂を下る)     (長戸谷林道出合)

   (長戸谷のササユリ)    (下山予定地点の県道出合)   (能見口の通行止ゲート)

  (炎天下桂川沿いに下る)    (やっと大悲山口へ)    (峰定寺のコウヤマキと仁王門)

★道端の花

    モリアザミ?(桑谷)        ジキタリス(桑谷)         コアジサイ(桑谷)

     ウツギ(桑谷)              ?(桑谷)         ギンリョウソウ(西尾根)

      ?(長戸谷)         イナモリソウ?(長戸谷)      ジシバリ(長戸谷)

     ニガナ(能見口)          ツルニチニチソウ(能見口)     ノゲシ?(能見口)

    ツルアジサイ(能見口)       コナスビ(能見口)      ミツバツチグリ(能見口)

    スイカズラ(府道)            ムラサキサギゴケ(府道)     ナルコユリ(府道)

    ヤマボウシ(府道)        カキドウシ(府道)       ヒメジョオン(府道)

    キンポウゲ(府道)           レンゲツツジ?(府道)       ミヤコグサ(府道)

 ツルフジバカマ?(大悲山口)   ササユリ(大悲山口)       ユキノシタ(大悲山口)

★ルート断面図

★地  図(GPS軌跡)

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       京都北山
・2万5千分の1地形図  久多、花背

Homeへ