日出ヶ岳(1695.1m)コブシ嶺(1411.0m) ★ひとこと 「日出ヶ岳からコブシ嶺へ南下してトロッコ跡で大蛇ーへ周回」
★行った日 2019年9月15日(日) 晴 単独
★コース (ドライブウエイから池原ダム) (東大台登山口) (木漏れ日のウラジロモミの道) (日出ヶ岳へ木道を上る) (ミヤコザサの日出ヶ岳展望台) (日出ヶ岳一等三角点) 山頂から木階段を下り、再び展望デッキからドウダンツツジの間をぬって木道を上る。ミヤコザサ原と樹林の下枝の間に鹿の食べた空間が帯状に連なっているのが興味深い。正木嶺の山頂周辺には伊勢湾台風によるトウヒの枯死林が笹原に広がり、樹林の自然交代の一側面を示すと共に美しい景観を生み出している。明るい広大な斜面を木道で下ると白骨のような立ち枯れた大木トウヒの目立つ正木ヶ原だ。すぐ先の尾鷲辻で大蛇ーへ向う道を右に見送り、東屋の横からちょっと草深い尾鷲道を南下だ。尾鷲道にはNTRCさんの道標や説明板があるので道迷いの恐れはない。県界尾根の西側を等高線をなぞるようになだらかに樹林帯を下り、堂倉山手前鞍部から稜線を登らず、右の堂倉山裾をなだらかに下ると白サコの平坦地だ。倒木に腰掛けて小休止の後、県境尾根西側の崩れた枝沢渡りもあるが概してなだらかな尾鷲道を、樹間から右手に竜口尾根やさらに奥の釈迦ヶ岳を品定めしながら進むと最低鞍部だ。ここからしばらく幅広の県境尾根をなだらかに登り、P1362を巻いて次の鞍部で直進の尾根道を左に見て、右の尾根裾の尾鷲道を進む。 (枯死林の木道を下る) (正木ヶ原) (尾鷲辻の東屋) 山ヌケを迂回したりしながら県境尾根の西側斜面をほぼ等高線に沿って進むと急に明るくなって東ノ川が足下に見下ろせる裸地だ。すぐ下方の大木の脇に雷峠の標識があり、その説明によれば本来の雷峠はコブシ嶺南方の現在の一本木(場所は前レポ参照)らしく、さらに1960年代までは現地点が雷峠、従ってエリアマップの稜線上の雷峠は誤りだそうだ。雷峠から稜線までの急な裸地を頑張ると一通過点のような地倉山だ。ここからコブシ嶺まで右足下の東ノ川と猛烈な薮山の荒谷山を思い出しながら稜線を下り、小さなピークを過ぎるとコブシ嶺の小さな裸地だ。三角点から、東には尾鷲湾から熊野灘が広がり、その右には地蔵峠から木組峠を通る尾鷲道の稜線が続き、西に竜口尾根とその奥に大峰山脈が連なり、北には大台ケ原の台地が望める。坂本ダムの山峡を眺めながら大休止後、地倉山から展望のよい尾根道を引き返した。P1352の尾根に入らないように注意して、尾根芯を外さないように倒木や小木を避けて歩きやすい所を下る。尾鷲道は樹林帯の道だが、尾根道は踏み跡程度だが所々で熊野灘も望める好展望のルートだ。途中のピークで昼食後、尾鷲道に合流して疲れ果てて白サコへたどり着いた。 白サコのすぐ先で尾鷲道と別れて、トラロープで仕切られたトロッコ軌道跡の平坦な道を進む。広葉樹の二次林の続く道だが、倒木が散らばり路面は荒れており、枝沢では例外なく路盤が流失だ。ただ林相は爽やか、木漏れ日を浴びつつゆっくり森林浴を楽しみながら進む。ここでアクシデント、切り開き手前の岩頭を渡る際に疲れた足がツルッ、不精して左手にまとめてストックを持って右手が支えていた壁面を離れ、転倒して両手の指を擦りむいて捻挫、幸運にも軽傷、久しぶりの救急袋で応急処置だ。切り開きの先で軌道跡消失、少し先の水の貯まったトンネル掘削跡からけものみちを辿って笹原斜面のトラバースだ。けもの道は大蛇ーの一つ南の枝尾根に続いているので、途中で急な笹原をよじ登って大蛇ー付け根の登山道に飛び出す。満員御礼の大蛇ーにちょっと寄り道しただけで退却だ。東大台の周回路に合流、シオカラ谷吊橋は敬遠して左回りだ。明るく開けた牛石ヶ原の木道を進み、尾鷲辻を経て針葉樹林に癒されながら大台ケ原駐車場だ。帰りは行楽帰りの車であっちこっちで渋滞、満月を道連れに帰りついた。 (長い樹林帯歩き) (シオカラ谷を渡る) (大台ケ原駐車場帰着) ★道で出会った花
★地 図
(参考地図)
・山と高原地図 大台ケ原・高見山・倶留尊山 ・2万5千分の1地形図 大台ケ原山、河合 |