小金ヶ岳(725m)

 

★ひとこと   「筱見四十八滝から多紀連山縦走路で小金ヶ岳へ」

滝周回路の葉を落としたブナ林


★行った日   2019年11月30日(土) 晴時々曇一時しぐれ 単独

★コース

高槻6:28(府道46、府道407、R372、R173、林道)=7:50筱見四十八滝東屋8:00→9:04八ヶ尾山分岐9:09→滝周回コース分岐9:24→9:42(630.6m)峠山9:47→上筱見分岐10:04→小倉たわ10:33→10:44休憩10:51→P634 11:07→12:12(725m)小金ヶ岳12:19→12:27東の覗12:50→13:37P63413:45→小倉たわ13:59→上筱見分岐14:23→峠山14:55→滝周回コース分岐15:07→15:30筱見四十八滝東屋15:37(林道、R173、R372、府道407、府道46)=高槻17:00

 篠山盆地の北に小金ヶ岳や三岳を中核とする多紀アルプスが位置し、筱見四十八滝はこの山系が水源だ。落葉盛んな黄葉見物を兼ねて筱見四十八滝から小金ヶ岳往復だ。朝霧に覆われた亀岡の市街地を横目に快晴のR372を篠山方面へ向い、福住からR173を北上して筱見四十八滝の表示通りに地方道に入ると、上筱見の集落の先が東屋の建つ上筱見キャンプ場だ。真っ白な大きな秋田犬を連れて散歩中の人に上天気の挨拶を交わして出発だ。
 黄葉した落葉を踏んで滝周回路入口に入り、渇水状態の手洗い滝の前から弁天滝へ谷筋を登る。弁天滝横の祠に挨拶して大岩の道を経て、長滝、シャレ滝をスルーして岩場をトラバースすると朝日に映える木々が美しい岩頭だ。ヤブツバキなどの照葉樹の茂る岩場の谷筋を進むと四十八滝終点の大滝だが渇水のため黒味を帯びた岩肌だけだ。約10メートルの鎖場を上ると岩場の小広場、青空を切り取ったような稜線や陽光に輝く黄色味を帯びた山肌が美しい。薄暗い沢筋を抜けると葉を落としたブナなどの広葉樹林だ。広いなだらかなブナ林を北上、八ヶ尾山を右に分けて滝周回路をたどり、雑木林のトラバース路をしばらく進むと多紀連山縦走路合流だ。木漏れ日を浴びて雑木林の尾根道をなだらかにしばらく上ると、路上に三角点のある峠山だ。この辺りから曇がちとなり、薄日のさす雑木林のコンクリ丸太階段を延々と下る。黄葉した木々の残る山肌を眺めながら標高差150ほど下って林道と交差した先の鞍部が上筱見分岐だ。

  (筱見四十八滝東屋を出発)    (滝周回路登山道入口)    (弁天滝へ谷筋を登る)

    (祠と弁天滝)        (長滝を経て大岩トラバース) (岩頭から黄葉の山肌を望む)

     (涸れた大滝)         (鎖場の岩壁を登る)       (岩頭から振り返る)

   (八ヶ尾山分岐を左へ)   (葉を落とした広葉樹林帯を行く) (滝周回路分岐を右へ)

   (路上の峠山三角点)   (長いコンクリ丸太階段を下る)      (林道交差)

 植林帯や自然林が交互に現れる山稜を越えて鞍部簿小倉たわだ。急坂を休み休みゆっくり登るとP634、ここから小さなアップダウンを繰り返す景色のよい岩稜帯だ。P634から下って少し上り返すと好展望の研石の岩場だ。多紀アルプス山裾の彼方の篠山盆地の南に弥十郎ヶ岳など丹波南部の山々が連なっている。岩稜点在の稜線の大岩を避けたり越えたりしながら進み、動石?と思しき大岩の左下を巻き、東の覗の鋸歯状の岩峰から北方の山並みを眺めたりしながら、最後の急坂を登ると小金ヶ岳山頂広場だ。山頂直下ではこれから筱見四十八滝をピストンするという若者と挨拶、お互いの健闘を約し、若者の健脚に羨望の眼差しだ。山頂は曇り空ながら比較的展望はよく、北方180度視界の広がった山頂から播磨や丹波北部の山々が望めた。

    (上筱見分岐を直進)       (P544を越えて進む)       (小倉たわを直進)

    (雑木尾根を進む)          (P634)           (研石の岩稜帯)

                   (研石から南の山並みを望む)

      (岩稜帯を行く)         (P694付近を進む)     (動石?岩稜を左下へ巻く)

 (東の覗から望む北方の山並)       (小金ヶ岳山頂)         (小金ヶ岳から三岳を望む)

 お隣の三岳を眺めつつ日差しのない風の冷たい山頂は寒いので早々に下山だ。山頂から10分ほどの所にある東の覗の岩陰で大休止だ。定番昼食後の熱いコーヒーで元気を得て、岩稜地帯を無事通り抜け、日差しの戻り始めた小倉たわだ。疲れた身体に鞭打って一山越えると上筱見分岐だ。この途中で山頂手前で会った若者と会い、エール交換だ。ここから峠山へ向う長い丸太階段が、体力の弱い者にとってこのコース最後の関門だ。すぐ息があがるので再々足を止めながらゆっくり登ると、ようやく峠山三角点だ。後は下りばかり、足取りも軽く滝周回路分岐を左に見て右へ直進、折からの日差しに映える黄葉を愛でながら石ころ道を下る。植林帯に入ると筱見四十八滝東屋はすぐだ。
 黄葉には遅すぎたが、八ヶ尾山分岐周辺の幅広い沢筋の広葉樹林が美しい。また、多紀連山縦走路の展望の良い岩稜歩きも素晴らしい。2008年2014年の三度目だが、所要時間を比較すると11年前と5年前とはほぼ同じだが、前回の6時間半に対して今回は7時間半、直近の体力弱体化が著しい。特に、上り坂での息切れがひどいが、ゆっくりをモットーにこれからも山を楽しみたいものだ。

                   (小金ヶ岳から北の山並を望む)

     (東の覗で大休止)        (動石付近を戻る)         (P694付近)

    (展望の研石を戻る)        (小倉たわを東へ)     (コンクリ丸太階段を登る)

     (上筱見分岐を東へ)     (林道と交差して峠山へ)   (しんどい長い階段を上る)

     (やっと峠山まで戻る)       (滝周回路分岐を東屋へ)    (筱見四十八滝東屋へ戻る)

★道で出会った花(花は見かけず)

★ルート断面図


★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・2万5千分の1地形図  村雲

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