甲山(309.2m)樫ヶ峰(461.1m)

 

★ひとこと   「生瀬から赤子谷左又を経て樫ヶ峰経由甲山へ」

赤子谷左又のゴルジュ


★行った日   2020年1月22日(水) 晴後曇    単独

★コース

JR高槻駅7:19(JR)=8:10生瀬駅8:13→水路道入口8:20→西宝橋8:55→赤子谷左又分岐9:01→滝9:10→ゴルジュ9:21→9:59水場10:09→縦走路出合10:28→ゆずり葉台分岐10:33→行者山登山口10:54→樫ヶ峰登山口11:05→(461.1m)樫ヶ峰11:49→11:54大休止(昼食)12:20→損壊小屋12:42→県道出合13:03→甲山森林公園入口13:42→13:57(309.2m)甲山14:09→神呪寺14:22→14:50阪急甲陽園駅14:56(阪急)=阪急高槻駅15:42

 明日からの週間予報はすべて傘マーク、季節はずれの空模様だ。そこで最後の太陽マークを利用して東六甲の沢歩きだ。生瀬から赤子谷を経てゆずり葉台に下り、樫ヶ峰、甲山経由甲陽園へ下山の計画だ。懐かしい混みあった通勤電車で梅田へ、大阪からはがらがらの下りで生瀬着だ。
 生瀬駅から生瀬高台へ急な車道を進み、途中の生瀬2丁目公園を経て住宅地の途切れた処から水路道だ。水路沿いの歩き易い道を右下方の武庫川や中国道を樹間から眺めながら山ひだをぬうように等高線に沿って進む。赤子谷出合いで水路道と別れ、左折して荒れた赤子谷河原を進み、堰堤の左を越えて枝尾根を回りこんだ先で左岸にかけられた梯子を利用して車道に上がる。前回は枝尾根をそのまま上って生瀬高台の上端から来る廃林道に合流している。車道を進むと下から上ってきた車道と合流して西宝橋へ向うはずだが、この合流点で歩行者も通行止だ。赤子谷へはこの道しかないので閉鎖扉をすり抜け、草ぼうぼうの林道の明瞭な踏み跡を辿ると西宝橋で生瀬高台からきた廃林道と合流だ。生瀬から赤子谷へ向う正しい入口は不明だ。ホダ木を並べた橋を渡って山道に入るが、3年前より倒木が増え踏み跡も薄くなった感じだ。左右又分岐ケルンから赤子谷左又の遡行開始だ。倒木の散在する河原を経て石積みの小型堰堤の左側を越え、だんだん険しくなる谷筋を遡ると赤子滝が前面に立ちはだかっている。目測の落差10メートル位のごつごつした岩肌を流れ落ちる均整のとれた滝だ。テープ印通りに滝の右側を高巻き、すぐ先の最後の石積み堰堤を左から乗り越える。

   (JR生瀬駅を出発)     (生瀬高台へ急な道を上る) (生瀬2丁目公園から水路道へ)

    (水路道を行く)     (右に見える武庫川、中国道、JR) (水路道から赤子谷の道へ)

   (荒れた沢を歩く)        (赤子谷左岸の車道へ)      (西宝橋で廃林道出合)

   (赤子谷遡行開始)      (赤子谷左右又分岐を左へ)     (堰堤の左側を越える)

 (だんだん険しくなる赤子谷)    (赤子滝の右側を高巻く)  (最後の堰堤の左側を越える)

 次に現れるのは岩壁の廊下、ゴルジュだ。見た目は険しそうだが、水量も少なく足場確保も容易、素早く通り抜ける。ゴルジュ出口のすぐ先の2又で、6年前には枝沢の左又を登ったが今回は右又を登る。残置ザイルもある連続する小滝を上り、ごつごつした岩角の急な谷筋を経て岩屑の堆積した沢を登ると細いパイプを差し込んだだけの水場だ。この辺りから涸れ沢となり、急な砂利沢を登りきると鉄塔の立つ稜線に上がり、笹薮の先で縦走路合流だ。稜線を少し進んだ先でゆずり葉台へ左折、道標が間断なくあるハイキングロードをしばらく下ると行者山登山口だ。次に登る樫ヶ峰を時折眺めながら住宅地を下り、逆瀬川を渡った所が樫ヶ峰登山口だ。急なプラ階段が続き、鉄塔を経て勾配の緩くなった尾根道を登ると下山路分岐の鉄塔だ。この辺りから小松に覆われた風化した花崗岩の庭園のようななだらかな展望のよい尾根が続く。樹林帯に入るとほどなく樫ヶ峰ピークだ。結果論としてはP457から地形図の点線を南へ下るとゴルフ場の迂回が避けられたが、先ほどの展望尾根にて店を広げるべく少し戻って大休止だ。

     (ゴルジュを通過)      (ゴルジュを振り返る)         (岩場を登る)

    (小滝を越える)          (連続する小滝)         (水場で小休止)

    (涸れた沢筋を上る)      (鉄塔で縦走路出合)      (縦走路のゆずり葉台分岐)

 (ハイキングコースを下る)      (ゆずり葉台を下る)        (樫ヶ峰登山口)

    (プラ階段を登る)       (林間の樫ヶ峰山頂)      (樫ヶ峰展望地で大休止)

 展望地からは、中央にお鉢を伏せたような甲山が鎮座し、手前にゴルフ場が取り巻き、大阪平野や大阪湾が一望だ。景観をおかずに定番の昼食後、先ほどの鉄塔から東南尾根を下山だ。常に正面に甲山を眺めながら見晴しのよい尾根を下り、雑木林に入って踏み跡の薄くなった道をしばらく下ると、損壊小屋で林道出合だ。六甲ドライブウエイの甲寿橋にでるべく林道を西へ向ったが沢筋の手前で終点だ。仕方なく延々とゴルフコースの縁沿いに東進し、ゴルフ場入口の近くでゲートを経て県道出合だ。この林道はゴルフ場の私道、樫ヶ峰から南へ下る場合はこの私道を避けて山頂から甲寿橋めざして下るとよい。県道出合から甲山へ直接めざすルートはなく、かつて林道を南下したが途中から廃ハイキングコースとなり薮コギだ。仕方なくゴルフ場を大迂回、約3キロの車道歩きでやっと甲山森林公園入口だ。プラ階段を15分上ると甲山二等三角点広場だ。山頂から南へ阪神間のビル群や大阪湾を眺めながら下るとすぐに神呪(かんのう)寺だ。本堂に手を合わせ安全に感謝して長い石段を下り、甲山四国八十八所の諸仏の祀られた山域を通過、住宅街を下ると甲陽園駅だ。
 きょうの目玉は連続する小滝とゴルジュの赤子谷、眺望の樫ヶ峰だ。赤子谷は流木や倒木がかつてより増えているが歩くのに支障なく、迫力あるゴルジュや美しい滝が印象的だ。初めての樫ヶ峰の庭園のような展望尾根が素晴らしいが、ゴルフ場迂回を考慮してコース設定すべきだ。

                  (樫ヶ峰から大阪湾方面を望む)

   (甲山を正面に下る)      (倒壊小屋で林道出合)     (西宮CC入口で県道出合)

  (甲山森林公園入り口)     (甲山へプラ階段を上る)    (甲山二等三角点広場)

     (神呪寺)        (甲山四国八十八所傍を通る)     (もうすぐ甲陽園駅)

★道で出会った花

      ヤブツバキ(生瀬)     アツバキミガヨラン(ゆずり葉台)   ピラカンサス(林道)

       ノゲシ?(林道)           ハンノキ(甲山)          コブシ? (甲陽園)



★ルート断面図

★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       六甲・麻耶・有馬
・2万5千分の1地形図  宝塚

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