龍辻(1260m) ★コース (植林帯を枯枝に注意して進む)(ネット越しのモノレール出合) (Ca700平地で小休止) ここから急坂となり、石段の残る古道らしい道をしばらく登ると大岩の下を巻いて尾根筋から離れるがすぐに尾根芯に戻り、ジグザグに石段や石垣の残る道を登るとCa950からトラバース道に入る。崩落気味の枝沢や倒木の多い歩き難いトラバースを終えると出口峠だ。尾鷲側は薄暗い植林帯だがこちら側は対照的に明るいヒメシャラやブナも混じる天然林だ。又口へ下る薄暗い峠道を右に見て稜線を北上P1054を経て小さなアップダウンを繰り返しながら、自然林と植林帯の間の尾根をなだらかに登る。Ca1110ピークの手前から山頂を巻いて東側の植林帯斜面をトラバースするがこれが失敗、皆伐された急峻な砂地に阻まれて急な砂地を這い登る羽目に、安易な近道はダメだ。正面に龍辻を見ながら見晴し尾根を進むとCa1100尾根に放置された、林業華やかなりし頃を物語るウインチ類の残骸だ。この辺りから尾鷲道の稜線出合まで標高差約150の急坂を休み休み青息吐息で登って稜線でへたり込んでしまった。息を整えて稜線を登り詰めると絶景の龍辻だ。当初、あわよくば新木組峠まで行ければと考えていたが龍辻で根が生えてしまった。山頂東斜面にアセビ小木が羊の群れのように点在し、古和谷南尾根越しに霞む尾鷲の海が雄大だ。かつて尾鷲道を訪れた時には地蔵峠から巻道でコブシ嶺へ行ったので龍辻は初めてだ。 芽吹く前の高木の散在する明るい、曇り空ながら風もない暖かい山頂で定番の昼食、ゆっくり雰囲気を楽しんでから下山開始だ。下りは楽、往路通りに下ってしんどいCa1110ピークを登り返す。途中の稜線から東南の足下に下る柳ノ谷を見下ろすが、又口辻から県境尾根付近を柳の谷へ下る又口ルートは急峻な地形が厳しそう、また出口峠から又口へ下るルートも大変そうだ。P1054からは出口峠は経由せず尾根を西へ直接下ると往路出合まですぐだ。Ca600付近ではピンクリボンを見落とし、平地の植林帯を直進し、急坂を北へ下って修正したが要注意箇所だ。湖面に映える出口橋越しに夕日に輝く竜口尾根南端を眺めながら県道へ下り、歩いてきた龍辻からP1054に続く稜線を出口橋から右に眺めながら駐車地に帰り着いた。復路も往路と同じだが、サンギリトンネル手前を右折して又剣登山口方向へ向かい、展望台に立ち寄って夕暮れの大峰山脈を展望、往路通りに帰阪した。 |