★ひとこと 「中河内から庄野嶺越経由ブナ林の県境稜線で栃ノ木峠へ」
余呉高原スキー場から上谷山(中央奥)下谷山を望む
★行った日 2020年12月2日(水) 晴 単独
★コース
高槻5:48(名神、北陸道)=木之本IC(R365)=8:00栃ノ木峠P2
8:13==自転車(3.4km)==8:30庄野嶺越登り口8:35→庄野嶺越9:20→9:27P601
9:35→10:15(646m)河内山10:22→鉄塔10:26→塩買い道(峠)10:34→鉄塔横広場11:44→12:00Ca610(昼食)12:25→P718
13:00→13:27P751(ゲレンデ最高点)13:40→14:08栃ノ木峠P2
14:15=14:20庄野嶺越登り口(自転車回収)14:24(R365、R303、R161、湖西道路)=京都東IC(名神)=高槻17:45
久しぶりに余呉トレイルだ。前回の椿坂峠から庄野嶺越に続いて栃ノ木峠までの県境稜線歩きの計画だ。夜明けが遅くなり、煌々と輝く満月に見送られて出発、名神から見える鈴鹿山脈の峰々は雲に覆われ、伊吹山も全く見えなかったが、北陸道から見える北方の余呉の山々は朝日に輝いていた。車の少ない走り易い北国街道を北上、栃ノ木峠のベルク余呉スキー場(営業休止中)のアクセス道分岐点にあるP2(国道沿いにP3、2、1と中河内寄りから配置されたスキー場駐車場)に駐車だ。ここから自転車で下り坂を引き返し、中河内の廣峯神社の隣の庄野嶺越登り口から出発だ。
墓地横の藪っぽい踏み跡を辿ると掘れた広い道が現れ、杉の木の混じる樹林を抜けるとミズナラなどの広葉樹の急なV溝の落葉絨毯の道が続く。雨量観測所を過ぎると勾配の緩い尾根道となり、見事なブナの並木が現れると〒マークの不思議な構造物のある峠だ。池河内に下る庄野嶺越道を見送って構造物の横からブナ林に上がり、県境尾根の薄い踏み跡を少し進むとP601だ。小休止後、樹間から西北に見えるP655めざして腰を上げ、かつては笹藪コギが免れなかったと思われるが、いまは退化してまばらになった笹藪を倒木を避けながら進むが、アップダウンが少ないにもかかわらず小枝などの障害物を避けるのが疲れる。急坂を登り切ったP655の先が河内山(点標網谷)だ。林間の山頂だが、葉を落とした樹間から敦賀湾や敦賀市街が透けて見えている。木々の間から敦賀半島をちらちら眺めながら尾根を下り、二つ目の鞍部が水溜りのある塩買い道の峠だ。いまは廃道だが、この道は中河内から網谷を通って獺河内(うそごうち)経由ウツロギ峠を経て敦賀湾岸の五幡を結んでいる、「琵琶湖の北に連なる山」草川啓三氏による。
( 栃ノ木峠P2を自転車で出発) (中河内まで自転車)
(廣峯神社の先が庄野嶺越登り口)
(深く掘れた道が続く) (ブナ林が現れると稜線が近い)(〒マークの構造物から山道へ)
(ブナのP601で小休止) (退化した笹藪尾根を進む)
(河内山三角点(網谷))
(鉄塔を通過) (いまは廃道の塩買い道の池)
(樹間から見える敦賀市街)
P622に尾根続きのCa630の広い尾根の爽やかなブナ林を進み、まばらな笹原林床に曲がりくねったブナが点在する踏み跡の消えた稜線をうろうろしながら、東北へ小さなアップダウンを繰り返しながら進むと鉄塔横広場だ。切り開かれた広場から東の視界が開け、休憩の適所だ。この先も踏み跡が薄く、小木を避けつつプチ藪コギをしながらP608を過ぎ、次のピークCa610で疲れ切って大休止の昼食だ。何とか疲れを回復、急坂を下ってP718への登りにさしかかると踏み跡がはっきりし、杉林のP718を過ぎて稜線をしばらく進むとゲレンデ端の崖の上、余呉高原スキー場だ。スキー場から、東方に音波山や下谷山、そのはるか彼方の東北に雪をいただいた白山、西方には敦賀湾とともに三角錐の天王山や梅丈岳が望める。ゲレンデの高みで陽光に照らされた山稜を眺めながらフルーツゼリー休憩の後、正面の山上に営業休止中のベルク余呉スキー場を眺めつつゲレンデを下る。途中から東南へ向かう尾根道(巡視路?)に入り、急な樹林尾根を少し下ると鉄塔だ。道は尾根をそのまま下っているが、栃ノ木峠から離れるばかりなので誤りに気づき、鉄塔付近から戻る方向に下る。次の鉄塔を通って針葉樹林帯に入ると栃ノ木峠P2前の国道出合だ。帰途、中河内で自転車を回収、平日なのに晴れたせいか行楽の車が多く、白髭神社あたりから湖西道路にかけてノロノロ、往路の2時間強に比べて3時間半もかかって帰宅した。
このコースは標高600の起伏の少ない稜線歩きが主体だが、前半の余呉特有のブナ林が優れものだ。後半は踏み跡が薄く、倒木を避けたり小木混在の笹藪をうろうろしながら歩いたため、体力弱体化のせいもあるが距離や標高差以上に疲れる道だ。
★道で出会った花(花はなし)
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・2万5千分の1地形図 板取、中河内
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