小谷山(494.5m)

 

★ひとこと   「小谷城資料館からから歴史情緒豊かな紅葉の城跡めぐり」

小谷城本丸跡


★行った日   2020年12月6日(日) 快晴 孫娘と2人

★コース

高槻6:12(名神、北陸道)=小谷城SIC(R365)=8:23小谷城歴史資料館P8:36→望笙峠8:59→9:13番所跡9:20→本丸跡9:46→山王丸跡10:07→六坊跡10:14→岩屋10:29→10:40(494.5m)小谷山(大嶽)10:56→福寿丸跡11:16→山崎丸跡11:26→11:45小谷城歴史資料館P12:48(R365、県道510)=長浜IC(北陸道、名神)=高槻14:38

 湖北にある山全体が城塞化された小谷山だ。4日前に通った北陸道から見える山肌が黄葉に彩られていたので、運動不足の孫娘と二人で紅葉見物を兼ねて小谷城跡めぐりだ。前回訪れたのは山本山の帰りに、あわただしく清水谷道で山頂を往復しただけだ。今回は城跡メインルートの追手道で山頂を経て山崎丸道で周回し、お向かいの虎御前山にも立ち寄る(都合により中止)計画だ。通常の日曜日より交通量の少ない高速道路を北上、はっきり見える伊吹山に気をよくして2、3台しかとまっていない小谷城歴史資料館Pに到着だ。近くの山でサルの群れがキャッキャッ騒ぐのを聞きながら出発だ。
 追手道の表示通りに草原を横断、獣害防止扉から樹林帯に入って丸太階段まじりの急坂を登ると出丸跡の上縁で林道に出合い、その手前から雑木林の尾根筋を穏やかに登る。間柄峠を過ぎると望笙峠、正面に竹生島が湖面に浮かぶ展望所だ。すぐ先で巻道を左に分け、金吾丸を経て下ると小谷城主郭の入り口にあたる番所跡だ。林道はここまでだが駐車スペースはない。すぐ上のお茶屋跡は主郭の最先端に位置し、その名称にそぐわない軍事施設だ。ここから琵琶湖方面の視界が広がり、山崎丸跡や虎御前山が眼下に、湖岸には山本山から北へ伸びる稜線が望める。陽光を浴びて爽やかな尾根道を進むと、本丸跡の前面にあって本丸を守るための比較的広い御馬屋跡だ。大広間跡の前面にある桜馬場跡の先端広場から琵琶湖方面が美しい。ここに続く大広間跡や本丸跡の広々とした平地はサクラなどの落葉広葉樹疎林帯の厚い落葉が敷き詰められ、陽光に輝くカエデの紅葉が見事だ。佇んでいると、浅井家の滅亡、残された三姉妹(茶々、初、江)など、戦国の歴史を物語る史跡を実感。

    (小谷城跡絵図)        (歴史資料館から出発)       (追手道を登る)

    (間柄峠跡を通る)     (望笙峠から琵琶湖を望む)  (金吾丸跡を経て番所跡へ)

                    (お茶屋跡から西方を望む)

  (爽やかな尾根道を進む)        (御馬屋敷跡)      (清々しい赤尾屋敷跡へ行く道)

 (桜馬場跡から琵琶湖を望む)       (本丸跡)            (大広間跡を散策)

     (大広間跡を散策)        (本丸跡の解説)     (京極丸跡の青空に映える紅葉)

 大堀切を渡ると中丸跡、京極丸跡、小丸跡を経て南縁に大石垣の残る主郭終端の山王丸跡だ。P398を経て尾根端の急坂を下ると鞍部の六坊跡だ。歴史資料館へ下る清水谷道を左に分けて直進、孫娘は長い急な丸太階段をひょいひょいと登っていくが、僕は休み休みひーひー言いながら登り、やっとこさ岩尾の展望地だ。辿ってきた追手道の稜線が眼下に伸び、その彼方に伊吹山を中心として湖東の田園地帯が広がっている。しばらく広葉樹林の尾根を行くと小谷山三角点だ。一帯は大嶽(おおづく)城跡、ブナやミズナラ?などの広葉樹林が美しい。小休止後、美しい樹林帯の急坂を下り、Ca380から虎御前山を正面に見たりして下り続ける。防衛砦の福寿丸跡、山崎丸跡を過ぎ、清水神社鳥居が山崎道の登り口だ。下り坂で孫娘の足にマメ、仕方なく虎御前山を中止して歴史資料館を見学後、清水谷道を少し入った所で放置材木に腰かけて昼食だ。放置材の切り株年輪を数えるといずれも100年以上、この地の豊かな植生に感動だ。休日渋滞が始まる前に早目に帰阪した。
 小谷山は、歴史的な重み、春は桜/秋は紅葉が美しく広葉樹主体の美しい植生、展望ポイントからの眺望、端正な外観など、標高は低いが一級品の山だ。僕の偏見では、伊吹山、横山岳についで小谷山が湖北の三名山だ。道標も完備し道もよく整備されているのでスニーカーでもいけないことはないが登山靴が安全だ。

  (山王丸跡南縁の大石垣)     (鞍部の六坊跡)      (清水谷道を左に分け直進)

   (長い丸太階段を上る)      (岩尾の展望所)         (大嶽城跡の解説)

                    (岩尾展望所から南方を望む)

      (小谷山頂上)       (急坂の大嶽道を下る)    (途中から虎御前山を望む)

   (爽やかな自然林を下る)  (端正な小谷山を正面に戻る)   (歴史資料館Pへ戻る)


★道で出会った花(花はなし)

★ルート断面図

★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・2万5千分の1地形図  虎御前山

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