小塩山(642m)

 

★ひとこと   「森林公園から小塩山カタクリ保護地を経て早春の花園竈ヶ谷へ」

ヤマブキソウ(竈ヶ谷保護地)


★行った日   2021年4月7日(水) 晴一時曇    単独

★コース
高槻7:12(府道6、府道733)=7:54森林公園前路駐8:00→鉄塔B8:24→(642m)小塩山8:50→御陵の谷入口9:00→Nの谷入口9:21→炭の谷入口9:48→池ノ谷入口(閉鎖)10:24→10:35休憩10:42→林道別れ10:53→11:09P604 11:15→鉄塔F11:30→11:49森林公園案内所11:57→12:34イヌブナの森(昼食)13:00→P619鉄塔G 13:13→東尾根別れ13:17→西尾根分岐13:29→出灰川渡渉14:07→森林公園前路駐14:24(府道733、府道6)=高槻15:03

 今年はサクラの開花も例年に比べて1週間ほど早いので、満開のカタクリを期待して小塩山だ。高槻から田能経由で大原野森林公園へ1時間かからずに到着、まだ開門していないので近くの拡幅部に路駐だ。
 大原野森林案内所前の小塩山登り口から植林帯の急坂を登り、尾根上から勾配の穏かになったミツバツツジ点在の尾根道をなだらかに登る。鉄塔Bから鉄塔Aへ切り開きの展望のよい尾根を登り、南面にポンポン山を望む鉄塔Eを過ぎて樹林帯を東進だ。アセビの多い稜線を進み、外畑(とのはた)からの道を合わせ進み、途中から倒木の多い踏み跡を左へ辿ると小塩山頂上だ。淳和天皇陵の先から北へ少し下るとカタクリ保護地の御陵の谷入口だ。日が差し始めたばかりでカタクリの花は閉じたまま、すべて下向きに垂れ下がっている。保護地内を一周してNの谷へ向かう。

(森林公園前の小塩山登り口)    (杉林急坂を登る)     (ピンクのツツジの稜線を行く)

  (好展望の鉄塔Bを行く)     (鉄塔Aへ稜線を登る)   (鉄塔Eからポンポン山を望む)

  (樹林帯を小塩山頂上へ)   (山頂のミヤマシキミ群生)      (小塩山頂上)

   (山頂の淳和天皇陵)       (御陵の谷入口)        (日照前の閉じたカタクリ)

 Nの谷も日照不足で半分開花状態、10時を過ぎないと駄目だ。炭の谷でやっと開花、カタクリの花園だ。この谷はかつて薪炭林として手入れされてきたため、カタクリ生育に適したコナラなどの明るい落葉樹林だ。現在、木々が老木になってきたので再生実験中だそうだ。次は池の谷だが、4年前に訪れた姿は一変して池の谷入口は閉鎖され、ネット越しに池が鈍く光っているだけでカタクリの姿はなかった。カタクリ保護地を後にして、林道を山頂めざして西進し、東へUターンする所からP604尾根を下る。4年前にはこの尾根を登ってきたのだが、踏み跡も消えて林道から尾根筋の急坂を歩き易い所を選んで倒木を越えながら下る。やがて所々踏み跡が現れるが倒木もある不確かな尾根道だ。ヤブツバキの多いP604を過ぎて、見晴らしの良い鉄塔Cからしっかりした道となり、急坂を下ると府道出合だ。森林公園案内所から東尾根の急坂を登り、派手なコバノミツバツツジの尾根道を南下だ。

     (Nの谷入口)         (開花前の白カタクリ)      (半分開花のカタクリ)

    (炭の谷入口)        (やっと開き始めたカタクリ)    (日差しを受けて開花)

  (花をつけたニリンソウ)     (典型的なカタクリの花)    (池の谷の閉ざされた入口)

(林道のカーブミラーから急坂へ) (急な尾根を適当に下る)  (P604の満艦飾のヤブツバキ)

 (鉄塔Cから急な尾根を下る) (森林公園案内所に立ち寄る) (東尾根のミツバツツジの道)

 赤松の多い尾根をしばらく進むと、竈ヶ谷分岐のあるイヌブナの森休憩ポイントだ。萌黄色のイヌブナの大木の傍らで店を広げ、小鳥のさえずりを聞きながらの豪華版だ。ベンチから東尾根を登り、展望の鉄塔Dを過ぎると最高点のP619の鉄塔Gだ。その先の鞍部から竈ヶ谷へ下り、フクジュソウ保護地を通る西尾根分岐を過ぎると、竈ヶ谷の野草保護地が続く。柵の中には入れないが外から十分観察可能だ。ヤマブキソウ、ニリンソウ、イチリンソウ、ヒトリシズカなど、開花状況は昨年より1週間は早まっているようだ。東尾根分岐を過ぎて樹林帯に入り、しばらく沢沿いに進むと出灰(いずりは)川出合だ。飛び石伝いに渡り、出灰川沿いに進み、案内所には寄らずに府道に出てしばらく進むと駐車場所だ。
 小塩山一帯は、保護地の満開のカタクリだけでなく、派手なコバノミツバツツジが咲き誇り、ヤブツバキも咲き残り、落葉樹が芽吹く春爛漫の季節だ。また、ポンポン山の竈ヶ谷もヤマブキソウやイチリンソウなどが咲き始め、これから花の季節が楽しめそうだ。全般的に道標もあって歩き易いルートだが、P604尾根道が山頂に近づくと不明瞭になるので要注意だ。

(イヌブナの森のベンチで昼食)    (大展望の鉄塔D)       (鉄塔Gの幾何学模様)

  (東尾根鞍部から竈ヶ谷へ) (保護地の多い竈ヶ谷を下流へ)   (保護地のニリンソウ)

  (保護地のヤマブキソウ)   (東尾根分岐を過ぎて下る)    (保護地のヒトリシズカ)

  (保護地のイチリンソウ)       (杉林を下る)           (出灰川を渡渉)

    (出灰川を上流へ)    (青空に映える満開のサクラ)    (駐車地へ帰り着く)

★道で出会った花 

  コバノミツバツツジ(小塩山)    ヤブツバキ(小塩山)       アセビ(小塩山)

   ミヤマシキミ(小塩山)      エンレイソウ(Nの谷)     ナガバモミジイチゴ(Nの谷)

    カタクリ(灰の谷)       ミヤマカタバミ(灰の谷)     ヤマネコノメソウ(灰の谷)

 ムラサキキケマン(灰の谷)      カタクリ(灰の谷)       タチツボスミレ(林道)

    シハイスミレ(林道)        シキミ(東尾根)        タムシバ(東尾根)

    クロモジ(東尾根)       ヤマエンゴサク(竈ヶ谷)       ?(竈ヶ谷)

   ヤマブキソウ(竈ヶ谷)      イカリソウ(竈ヶ谷)       ニリンソウ(竈ヶ谷)

   エイザンスミレ(竈ヶ谷)    エイザンスミレ白(竈ヶ谷)    ヤマルリソウ(竈ヶ谷)

    ニリンソウ(竈ヶ谷)        ヒトリシズカ(竈ヶ谷)     イチリンソウ(竈ヶ谷)

    カキドウシ(出灰川)       キランソウ(出灰川)        カタバミ(出灰川)


★ルート断面図

★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       北摂・京都西山
・2万5千分の1地形図  京都西南部、法貴

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