ブンゲン(射能山)(1259.7m)虎子山(1183.2m)

 

★ひとこと   「奥伊吹スキー場から県境尾根でブンゲンを経て虎子山へ」

笹苅山から虎子山(手前)と伊吹山を望む

★行った日   2021年6月7日(月)  晴一時曇  単独
        
★コース

高槻4:51(名神)=米原IC(R21、県道19、県道40、国見林道)=崩落通行止(国見林道、県道40)=7:17奥伊吹スキー場P7:27→天狗岩ペア乗り場8:07→リフト終点8:50→9:22(1259.7m)ブンゲン9:41→10:21(1212m)笹苅山10:32→11:14休憩11:21→11:53Ca1040(昼食)12:14→12:59休憩13:05→13:49笹苅山13:54→14:35ブンゲン14:41→15:05リフト終点(フルーツゼリー休憩)15:15→天狗岩ペア乗り場15:31→15:55奥伊吹スキー場P16:02(県道40、県道19、R21)=米原IC(名神)=高槻18:20

 ブンゲンと虎子山は伊吹山から北へ伸びる滋賀・岐阜県境尾根にあり、花で知られる伊吹山北尾根に続く国見峠から品又峠の間の山だ。かつて虎子山以北は激ヤブだったが、数年前から関係者の尽力で通れるようになったとのネット情報を得て実行だ。当初、国見峠からブンゲン往復のつもりだったが、滋賀県側の国見林道が途中で崩落通行止、仕方なく甲津原へ向かい、奥伊吹スキー場から虎子山ピストンに計画変更だ。
 座席の取り外されたリフトに沿ってゲレンデの舗装路を登る。品又峠を正面に見送り、勾配の急になった道を右へ戻る方向へ登ると天狗ペア乗り場の平地だ。徐々にせりあがってくる金糞岳を振り返りながら巨大な天狗岩下の急坂をフーフー言いながら登りつめるとリフト終点だ。西北には両翼の張った金糞岳がそびえ、その右に奥美濃の峰々が頭を出している。すぐ先の稜線で、品又峠を左に分け、右の灌木帯の稜線を進む。だらだら坂を下って上り返した所に展望の良い大岩があるはずだが、入口が笹藪で見つからず下山時に訪れることにする。ブナの森や笹原が交互に現れる小さなアップダウンを数回繰り返すと灌木に囲まれた小さな平地のブンゲン山頂だ。山頂からはそこそこの眺望だが、ひとつ前のピークの方が見晴らしはよい。山頂から西へ下り、ブナの大木の所で旧若竹荘(現スキー場P)を右に分け、笹原の刈り払いの道を下って樹林を登り返すと笹苅山だ。地形図に標高点はないが、北方の奥美濃の山々から時計回りに南西のびわ湖まで視界が開け、展望豊かなピークだ。


 (スキー場レストハウスを出発)(品又峠分岐から急勾配を登る)    (天狗岩横を登る)

               (Ca1100から金糞岳を振り返る)

     (リフト終点)          (灌木帯の稜線を南下)     (満開のサラサドウタン)

 (木漏れ日のブナの森を行く)      (ブンゲン三角点)     (笹苅山めざして笹原を下る)

  (奥伊吹スキー場P分岐)     (ブナ幹の手書き表示)        (笹苅山頂上)

               (笹苅山からから北〜東〜南〜西南を望む)

 正面に虎子山へ続く稜線とその向こうに伊吹山を、右下方に甲津原へ向かう途中に通った姉川ダムの堰堤を眺めつつ下り、P1187へ切り開かれた笹原を登り返す。刈り払われたクマザサはあまり成長せず、かえって笹原が減衰しているようだ。お陰で、ルートを見失うことはない代わりに、笹の枯れた切り株が路面に散在して歩き難いことこの上なしだ。笹原の小灌木帯のP1187を過ぎ、次の鞍部で稜線西側直下の谷筋が稜線唯一の水場だが、夏の渇水期の水の有無は不明だ。ブナやカエデの森が続く稜線をしばらく進み、針葉樹林が現れるとCa1040、丁度12時のUターン予定時刻だ。最近の体力低下に加えて小刻みのアップダウンと非常に暑い尾根歩きで消耗し、すぐ先の最低鞍部から虎子山への上り坂が気分的に駄目押しとなってここまでだ。ここで昼食後、アップダウンを繰り返しながら全体的に上り坂の尾根筋を辿り、ブンゲンで一休みだ。下山時に計画していた大岩や品又峠も割愛してリフト終点で展望を楽しみながらフルーツゼリー休憩だ。元気を回復して、下方のサーキットから響き渡る車のドリフト音を聞きながら往路通りゲレンデを下り、1.8gの水を消費して駐車場へ帰り着いた。
 真夏のような暑さと近年の体力低下のため虎子山とブンゲン間の尾根を完歩できなかったが、伊吹北尾根以遠の県境尾根の様子がほぼ確認できた。この尾根は伊吹北尾根と異なり、花は非常に少なく、ブナの森の間にクマザサの尾根が続くが、笹は減退気味でピンクリボンの尾根道は明確だ。


(笹苅山から虎子と伊吹を望む) (姉川ダムを見ながら下る)    (P1187へ笹原を登る)

  (灌木帯のP1187ピーク)  (稜線西側直下の水場谷筋)       (ブナ尾根を行く)

   (Ca1040でUターン)    (P1187手前の笹原を戻る) (笹苅山からブンゲンを望む)

(スキー場分岐をブンゲン山頂へ) (ブンゲン山頂で小休止)   (大岩は藪のため立ち寄らず)

  (リフト終点で展望休憩)   (正面に品又峠を見て下る)     (尾伊吹スキー場Pへ)

★道端の花

    ミヤコグサ(スキー場)        ニガナ(スキー場)     ムラサキサギゴケ(スキー場)

    コナスビ(スキー場)       タニウツギ(スキー場)     サラサドウダン(ブンゲン)

   ナナカマド(ブンゲン)       カマツカ(ブンゲン)      ベニドウダン?(ブンゲン)

★ルート断面図

★地  図(GPS軌跡)

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・2万5千分の1地形図  横山、美束

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