★ひとこと 「正面登山口から合野越経由山頂を経て東登山道へ」
大分自動車道から由布岳を望む
★行った日 2017年5月29日(月) 晴 単独
★コース
(道の駅)童話の里くす(14℃)5:54(R387、R210、県道11)=6:35正面登山口6:43→分岐(ベンチ)6:57→合野越7:25→8:47マタエ(鞍部)8:53→9:17(1583.3m)由布岳9:22→マタエ9:41→9:59東峰10:05→お鉢めぐり分岐10:17→11:21日向岳分岐11:28→分岐12:12→12:23正面登山口12:27(県道11、林道)=火男火売神社駐車場12:45
九州シリーズ3座目は別府と湯布院の間に位置し、やまなみハイウエイから見ると豊後富士と呼ばれる美しいコニーデ形だが、北側の大分自動車道から眺めると崩れた円錐形だ。正面登山口から山頂を経て東登山道へ周回の計画だ。玖珠(くす)から一般道で湯布院を経て別府方面へ向うと峠付近にあるのが特徴ある標識の由布岳登山口だ。
登山口を後にして朝日に緑が映える草原を、正面に端正な由布岳を眺めながらなだらかに登るとベンチもある分岐だ。日向岳を右に分けて樹林に入り、広葉樹の森をなだらかに進み、小沢を二本過ぎると西登山道と合流する合野越(ごうやごし)だ。展望もないので新緑の美しいカエデなどの樹林帯を九十九折になだらかに登っていく。標高1200付近から低潅木帯となり、足下の四角錐形草原の飯盛ヶ城(いもりがしろ)や由布院の町並みが俯瞰できる。この辺りからミヤマキリシマが道端に現れ、遠方の久住山群も望める。展望のよいジグザグの道を登り、最後にガレ場の急登を頑張ると旧火口縁鞍部のマタエだ。ここで息を整えて由布岳(西峰)への岩稜登りだ。前回はガスが濃くなって岩稜の途中から退却しているが今回は無風で晴れ、岩に吸い付くような感触を確かめながら鎖場を過ぎ、低潅木帯をなだらかに登ると由布岳三角点だ。西の足下に湯布院の街、遠方に久住の山並みが望める。
(由布岳正面登山口) (由布岳へ草原を進む)
(樹林帯入口の分岐)
(樹林帯をなだらかに登る)
(合野越で西登山道と合流)
(樹林帯を九十九折に登る)
(足下に三角の飯盛ヶ城を望む)(標高1200でミヤマキリシマ出現) (湯布院を俯瞰)
(好展望の九十九折道を登る)
(最後にガレ場の急登) (鞍部のマタエ)
(鎖場の岩稜を登る)
(トリッキーな岩場を越える) (すぐ先が由布岳(西峰)
(由布岳から久住連山を望む)
山頂からマタエに下り、東峰の岩稜を登るがこちらはロープ場などはなく、ちょっと険しいだけだ。きょうは少し霞んでいるが、鶴見岳の彼方に霞む別府湾が望めた。東峰からお鉢巡りルートへ、旧噴火口縁を反時計回りに岩稜を越えながら少したどり、途中で道標通りに東登山口へ下る。景色のよい稜線を少し下ると岩峰が現れ、岩稜越えの鎖場を下り、ミヤマキリシマ混在の小灌木帯を少し下るとまた岩峰だ。同じような手順の繰り返しで岩場を下ると標高1300付近で広葉樹林帯に入る。標高1050で東登山口を左に分け、日向岳に寄らずに正面登山口へ向う。日向岳からの道と合流後リボンが一時行方不明、沢筋源頭部を巻いたり横切ったりする岩塊の道を多少ウロウロしながらアップダウンを繰り返して水平移動、樹林帯を下ると往路との合流点だ。草原をなだらかに下って正面登山口に帰着だ。まだ昼過ぎなので翌日予定の鶴見岳に登ることにし、ヤマナミハイウエイを別府方向へ下り、鳥居バス停から林道をしばらく進むと火男火売(ほのおほのめ)神社駐車場だ。
由布岳の売りは何といってもその端正な姿だ。旧火口の外輪山の西峰への岩稜はしっかりした鎖がついているので安全に展望を楽しむことができ、西峰山頂からの湯布院の街や遠くの久住連山などの山々の眺望が素晴らしい。東峰から鶴見岳や別府湾を望みながら下る鎖場連発の稜線もなかなかのものだ。
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 阿蘇・九重・由布岳
・2万5千分の1地形図 別府西部
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