藤原岳(1140m)

 

★ひとこと   「セツブンソウに会いに早春の孫太尾根で藤原岳ピストン」

孫太尾根丸山の節分草


★行った日   2018年3月15日(木) 晴後曇  単独

★コース
高槻5:11(名神)=八日市IC(R421、R306、地方道)=6:58新町墓地駐車場7:08→P387 7:32→8:26(645m)丸山8:35→9:12休憩9:19→(834m)草木9:28→(965m)多志田山10:13→(1120m)藤原岳11:04→11:11岩頭大休止(昼食)11:32→12:03多志田山12:14→草木12:42→13:17丸山13:29→P38714:08→14:21新町墓地駐車場14:30(地方道、R306、R421)=八日市IC(名神)=高槻16:29

 急に暖かい日が続きだしたので早春の花を求めて花の名山、藤原岳の孫太尾根だ。八日市から走り易い道の続くR421の石榑(いしぐれ)トンネルを過ぎると孫太尾根登山口のある新町墓地横の駐車場はすぐだ。週日だが晴天の登山日和とあって先着の3台の人は出発した後だ。昨年より2週間早いが山頂付近を見上げると同程度の残雪なのでチェーンスパイクを持ち、暖かいので薄いウインドブレーカーだけで出発だ。
 浄水施設の横から樹林帯に入り、雑木林をなだらかに登り、地形図の崖マーク上の神武社殿跡で方向を西から西北に変えてツバキなどの照葉樹の急坂を登ると植林帯のP387だ。稜線狭さく部のヤセ尾根を経て石灰岩の急斜面を登るといなべ市の田園地帯が望めるCa400の岩頭だ。地形図の崩壊地上縁から足下の工事中の河原の先に銚子岳などの鈴鹿山脈の主稜線を眺みながら点在するコショウノキの白花の傍を進む。この名称は赤く熟した実が辛いところからついたそうだ。段丘を乗り越えるように疎林帯のタチツボスミレの咲く石灰岩やアセビの森を過ぎ、か細いヒロハアマナや華麗な白花のミスミソウの点在する石灰岩の急坂を西南に先日通った遠足尾根を見ながら登るとCa645の丸山だ。

(墓地横の浄水施設から出発)   (雑木林をなだらかに登る)  (神武社殿跡から急坂を登る)

(照葉樹尾根に咲くヤブツバキ)    (植林帯のP387)       (Ca400石灰岩尾根)

(崩壊地尾根に咲くコショウノキ) (崩壊地上から銚子岳を望む)(丸山斜面に咲くヒロハアマナ)

  (丸山斜面に咲くミスミソウ)    (石灰岩の急坂を登る)    (石灰岩稜帯の丸山頂上)

 石灰岩塊の散らばった山頂は満開の時期を迎えたセツブンソウで足の踏み場もないほどだ。丸山から美しい広葉樹の疎林帯尾根をなだらかに登り、Ca700付近のコメツガの大木を経て右下から響く石灰鉱山の轟音を聞きながら進むとP834の草木ピークだ。この尾根筋には線香花火のような直径1センチほどの小さな白花を咲かせるセリバオウレンや特異な三つ葉が特徴のちょっと派手な白花のミスミソウなども点在している。残雪が散在しだした稜線を一旦下り、鞍部から葉を落とした広葉樹の尾根道を日差しを浴びて登る。Ca820で治田峠へ向うトラバース路を左に分け、残雪点在のブナ林を登るとP965多志田山だ。ピークから残雪を踏んで藤原岳南稜の急坂を正面に見て下り、落葉広葉樹疎林帯の急坂をジグザグに登る。踏み跡が多数あるためあっちこっちに咲くセツブンソウやフクジュソウを踏まないようにゆっくり注意して歩を進める。やがて急な岩稜に出て、突然見晴しがよくなり、山並みを振り返りながら登ると絶景の南稜の岩頭だ。養老山などは視界の彼方だが竜ヶ岳など近くの鈴鹿の山々が霞に浮かんでいる風景だ。山頂のカルスト台地を右手に眺めながら残雪上をなだらかに進むと数人の人が憩っている藤原岳山頂だ。

(丸山一面に咲くセツブンソウ) (疎林帯尾根をなだらかに登る)  (Ca700のコメツガ大木)

  (可愛いセリバオウレン)    (残雪の始まった稜線を行く)      (草木ピーク)

  (大ブナの残雪尾根を行く)     (多志田山ピーク)      (鞍部付近から山頂肩を望む)

(花を踏まない様に急坂を登る)  (日を浴びるセツブンソウ)   (陽光を浴びるフクジュソウ)

 (藤原岳南肩の岩塊登り)       (石灰岩の渡り歩き)        (山頂へ残雪帯を歩く)

 山頂の展望台から望む西方の眺望は雄大だ。南方の御在所岳から北方の御池岳まで鈴鹿山脈滋賀県側の前衛の山々が茶屋川を介して連なっている。大休止の定位置となっている南稜岩頭まで引き返し、四方の景色をおかずに定番の昼食だ。熱いコーヒーの後、往路通りに急坂を下り、多志田山で定期点眼、順調に尾根筋を下る。丸山では往路で見逃していた清楚な小さい白花のミヤマハコベを見たりして曇り空の新町へ帰着だ。
 孫太尾根から山頂にかけてお目当てのセツブンソウ初め藤原岳定番のフクジュソウ、その他ミスミソウやヒロハアマナなど早春の花を楽しむことができた。

                   (藤原岳頂上から西方の展望)

     (藤原岳山頂)        (藤原岳南方岩頭で大休止)    (花が点在する急坂を下る)

  (多志田山で点眼休止)     (稜線に咲くジシバリ)      (丸山に咲く2輪のコラボ)

     (丸山を下る)          (可愛いミヤマハコベ)      (丸山から急坂を下る)

   (Ca450付近を下る)      (神武社殿跡まで下る)     (浄水施設横へ帰着)

★道で出会った花 

    コショウノキ(Ca450)    タチツボスミレ(Ca450)      アセビ(Ca500)

   ユキワリイチゲ?(丸山)   フクジュソウ(藤原岳南面)   セツブンソウ(藤原岳南面)

  フクジュソウ(藤原岳南面)    セリバオウレン(草木)      ミスミソウ(Ca700)

     ミスミソウ(丸山)         ジシバリ(丸山)       ヤマネコノメソウ(丸山)

   ミヤマハコベ(丸山)       ヒロハアマナ(丸山)       ヤブツバキ(神武社殿跡)


★ルート断面図

★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       御在所岳・霊仙・伊吹
・2万5千分の1地形図  竜ヶ岳

Homeへ