蓬莱山(1174.2m)

 

★ひとこと   「オシロ谷から小雨の巡視路を経て汁谷経由白滝谷へ」

小ぬか雨の長池付近


★行った日   2018年11月4日(日) 小雨後曇 単独

★コース

高槻5:23(名神)=京都東IC(湖西道路、県道311、R477、R367)=6:39坊村P6:52→葛川中村BS7:10→小滝8:02→8:38鉄塔A8:48→鉄塔B9:54→10:15鉄塔C10:23→鉄塔D11:19→11:28汁谷(昼食)11:53→夫婦滝分岐12:34→13:41牛コバ13:52→14:34坊村P14:44(R367、R477、県道311、湖西道路)=京都東IC(名神)=高槻16:23

 紅葉の終盤を迎えた蓬莱山の北方に広がる台地のブナ林だ。オシロ谷から森山岳を経て蓬莱山経由白滝谷を下る計画だったが、ガスった小雨模様のため、森山岳以降を省略して汁谷からUターンだ。薄く見える権現山を眺めながら途中へ向い、早朝から交通量の多いサバ街道を北上、降り出しそうな空模様の坊村到着だ。
 坊村から国道を引き返し、葛川中村BSからオシロ谷の巡視路へ向おうとするが柵の木戸ががんじがらめ、何とか迂回して倒木を迂回したりくぐったりしながら進む。水道施設を過ぎると送電線の切り開きの急坂が始まり、ジグザグに休み休み登る。振り返ると山肌の紅葉がほのかに見える伊賀谷山が対面に霞んでいる。鉄塔を過ぎて登り続け、やがて植林帯に入り、倒木が現れるが、何とか登り続けると小滝だ。オシロ谷源流部の滑り易い急斜面をトラバース、砂に埋もれたロープが点在するが当てにならず、ストックでバランスをとりながら足場を作りつつ慎重に渡ると尾根末端の鉄塔だ。ここで驟雨が強くなりカッパを上だけ着て濃くなってきたガスに霞む樹林帯尾根を登る。ここは台風の風当たりが強かったらしく、植林帯の木々が倒れるのではなく、上端が軒並み吹き飛ばされているのが異観だ。すぐ上の鉄塔Aから、右の荒れた樹林帯の道をあきらめ、送電線切り開きの羊歯原のケモノミチ?を登り続ける。標高900で広葉樹林に入るが紅葉は終盤を迎えて最後の輝きだ。錦秋の落葉絨毯を踏み締めて進むとあらかた葉を落として寒々とした長池周辺のブナ林だ。白濁した雨模様では鮮やかな黄葉や紅葉も期待できそうにないので森山岳以降を中止して巡視路で汁谷に向う。

(葛川中村BSからオシロ谷へ) (早速倒木を迂回や乗り越え)  (切り開きをジグザグに登る)

   (急な植林帯を登る)        (小滝を横切る)       (滑りやすい斜面をトラバース)

  (鉄塔から切り開きを行く) (森で雨が降り出しカッパを着る)(上端を吹き飛ばされた杉林)

   (鉄塔Aでガスり始める)       (切り開きを登る)      (標高900で紅葉は落葉)

    (錦秋の落葉絨毯)         (長池付近を行く)       (ケヤキ谷源頭を行く)

 森山岳ルートを右に見て巡視路のガスに霞む黄葉終盤の樹林帯を進む。汁谷まで4、5本の谷筋をまたぐ雨に濡れた巡視路はアップダウンがきつく意外に疲れる道だ。汁谷で登山道に合流、数台の室外機のある建物の軒下で大休止、雨の止むのを待ちながら昼食だ。ガスっているが雨はあがったようなのでここから下山開始だ。シーズンにはクリンソウの咲く荒れ果てた平地を右に見ながら少し下るとシャガ谷にかかる乙女橋だ。ここから山道となり、かつての記憶では渕や瀬の傍になだらかな遊歩道が夫婦滝まで続く渓谷探勝路だったが、さま変わりだ。出逢ノ滝など名称の刻まれた石柱は残っているが、橋や遊歩道は殆んど流出、滑り易い山道が残るだけだが、紅葉で彩られた渓谷美は素晴らしい。紅葉と流れを楽しみながら下ると比良岳から西北に伸びている枝尾根道出合の夫婦滝分岐だ。お堂への下りは省略して直進、ここで流れから離れて山肌をぬう道を辿り、白髭渕で流れに沿う道となる。しばらく小滝や渕を足下に見ながら、滑り易い岩頭を越える所もある、紅葉に飾られた渓谷美の道だ。余談ながら、帰宅後録ってあったグレートトラバース3の7回目を見ると、陽希さんがこの辺りで手の指を骨折した場所だ。ちょっとした不注意が事故のもとなので要自戒だ。渡渉を繰り返しながら下ると沢筋がだんだん広くなり、間もなく牛コバだ。約3キロの林道歩きで坊村だ。駐車場から山々を振り返ると中腹以上は雲の中、期待はずれの気象条件のなか、無事下山できたことに感謝。
 昨年の雨の赤水渓谷以来の久しぶりの雨の山歩きだ。薄暗い雨模様の紅葉は派手さに欠けるが、しっとりとした落ち着いた美しさがあり、木の実や葉っぱにぶら下がる水玉の模様も興味津々だ。オシロ谷から汁谷までの巡視路は要所に目印があるが、複雑な地形の回り道もあり、特に小滝の急斜面のトラバースなど注意が必要だ。白滝谷も下りはいやな道だ。

  (オオカメ谷から尾根へ登る)   (シャガ谷から急坂を登る)    (汁谷で登山道に合流)

 (汁谷の建物横からUターン)   (乙女滝から谷沿いの山道へ)    (沢沿いに下る)

   (夫婦滝分岐を直進)    (高巻道から白髭渕で沢沿いへ)(小滝や渕の連続する沢沿道)

    (険しい道が続く)       (渡渉を繰り返して下る)      (沢筋が広くなってくる)

        (牛コバ)              (明王院前)          (坊村Pへ帰着)

★道で出会った花(なし)

★ルート断面図


★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       比良山系・武奈ヶ岳
・2万5千分の1地形図  比良山、花背

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