伊吹山(1377.3m)


★ひとこと   「夏の花を求めて表登山道で猛暑のバテバテ登山」

山頂に咲く豪華なキンバイソウ
   
★行った日   2019年7月29日(月)  晴一時曇   単独
 
★コース

高槻4:07(名神)=米原IC(R21、県道248、R365、県道551)=5:52表登山口P6:01→(420m)1合目6:29→6:55(580m)2合目7:04→3合目お花畑→8:23(720m)3合目8:33→9:03(880m)5合目9:08→9:26 6合避難小屋9:32→9:57小休止10:05→10:28(1220m)8合目10:38→11:27(1377.3m)伊吹山11:45→12:24山頂駐車場(昼食)12:39→13:07西ピーク13:17→8合目13:32→14:05 5合目14」08→14:21 3合目14:28→2合目14:50→15:02 1合目15:13→15:34表登山口P15:53(県道551、R365、県道37)=長浜IC(北陸道、名神)=高槻18:08

 梅雨が明けた途端連日の酷暑だ。夏の花を求めて木陰の少ない伊吹山表登山道の耐暑登山、一昨年昨年、今年で三回目だ。衰えてきた自分にとってこの耐暑登山は山行バロメーターだ。涼しいうちに低標高を通り過ぎるべく、米原ICからいつものルートで三乃宮神社に6時前に到着だ。無理をせず、3合目お花畑でUターンも視界に入れて4リットルの水を持って出発だ。
 いつもの駐車場のおばちゃんに見送られてまだ無人の案内所前から表登山口の石段に取り付く。薄暗い樹林帯の坂道を汗水たらして30分ほど登ると、明るい草原に出て蒸し暑い朝靄の1合目だ。まだ人影のないパラグライダー基地を右手に眺めながら夏草の中の一本道をゆっくり登る。下ってくるトレラン姿の若者と挨拶を交わしながらヘトヘトになって林道を横切るとベンチもある2合目だ。ここから再び樹林帯に入るが木々の切れ目から西南の視界が開け、霊仙山は霞んでいるが1合目の草原の彼方に長岡方面の田園が広がっているのが望める。樹林帯の急な石ころ道を過ぎ、小さな丘のような徳蔵山裾の夏草茂る草原横のなだらかな上り坂を進むと、3合目お花畑の広がる台地だ。3合目標識手前から保護地に入り、夕暮れから開花する蕾状態のユウスゲの点在するお花畑を散策するが、開花しているものは意外に少なく名札だけがその存在の道しるべだ。ハクサンフウロやカワラナデシコが生気のない花を咲かせ、オオバギボウシとクサフジだけが繁茂している状況、少し遅過ぎたようだ。伊吹高原ホテル跡辺りまで周回したが、見る眼がなかったのかあまり変化はなく、3合目東屋で休憩だ。保護柵内に咲くコオニユリやメタカラコウを愛でながら正面に5合目以上の緑の山肌めざして、だらだら坂の草原の道を進むとリフト降り場のコンクリブロックが残る4合目だ。ちょっとした樹林帯の日影の急坂を抜けると自販機や休憩ベンチのある5合目だ。ただし、品切れが多いので自販機の期待は禁物だ。

    (表登山道登り口)    (石段を上がって樹林帯を登る)  (蒸し暑い朝靄の1合目)

 (パラグラ基地を横目に直登)   (早くもヘトヘトで2合目へ) (下界を眺めつつ登山道を登る)


  (木陰の石ころ道を登る)     (道端のクサフジが大繁盛)    (3合目保護地を散策)

  (所々に咲くハクサンフウロ)   (昼間は咲かないユウスゲ)  (ひっそりと咲くカワラナデシコ)

     (3合目東屋へ)     (リフト降り場跡4合目から樹林帯)(5合目から炎天下の急勾配)


 五合目からいよいよ急斜面をジグザグに登るしんどい道だ。6合目避難小屋を過ぎると黄色4弁の花が特徴のヤマガラシや地肌をピンクの苔のように覆うイブキジャコウソウが姿を見せ始める。直射日光が照りつける急坂を喘ぎながら休み休み歩を進めるが、この辺りが表登山道の正念場だ。今は影も形もないが、かつて祠のあった8合目ベンチにやっとこさ到着だ。ここからしばらくガレ場の急坂が続き、△1167付近の行導岩の祠を眺めたり、ヒヨクソウの薄紫の小花を観察したりして道草を食いながら、ゆっくり登る。やがて勾配が緩くなると山頂遊歩道分岐だ。見頃を迎えているメタカラコウやミヤコアザミの咲くお花畑を、珍しく人に馴れた枯れ木先端のウグイスの鳴き声を聞きながら進むと売店の並ぶ山頂だ。ちょっと東の崖上の少し涼しいが直射日光が結構暑い(25℃?)ベンチで大休止だ。下界にはぼうっと霞んだ田園の中を新幹線がノロノロ走る姿が望めた。山頂は平日にも拘らずよい天気に誘われてお花見物の行楽の人波であふれている。

(6合目小屋付近をノロノロ登る) (ヤマガラシが現れはじめる) (繁茂するイブキジャコウソウ)

1200超の八合目で息を整える)   (ガレ場の急坂が続く)     (修験の行導岩の祠)

 (小花のヒヨクソウも姿を現す) (勾配の緩くなった草原を往く)  (山頂のミヤコアザミが見頃)


 (人になれた山頂のウグイス)    (やっと山頂へへたり込む)    (山頂に咲くメタカラコウ)

 いつもの通り東遊歩道を進むが目立つ花は殆んどなく、北尾根も霞みがかかり眺望も閉ざされた道を周回、山頂駐車場手前でマルバダケブキの咲き残りに気がついた程度だ。駐車場のベンチで昼食後、西遊歩道で山頂へ向う。この道は山頂周辺では有数の花の道だ。道端に豪華なキンバイソウ、キオン、クガイソウなどが咲き乱れている。西のピークを経て表登山道を下り始める。石車に乗らないように注意して急坂を下るが、やはり下りは楽だ。8合目付近の上空を1合目から上昇気流で上がってきたパラグライダーが舞っているのが印象的だ。5合目まで下ってくると標高900を切り、暑さがこたえてベンチに座り込む。1合目で手持ちの水もなくなり売店自販機の水をがぶ飲み、生気を取り戻して三乃宮神社へ帰りついた。
 3合目のお花畑は最盛期を過ぎ、山頂はこれからのようだ。伊吹山表登山道は日影が少なく、きょうは4リットルの水を消費したが耐暑登山では十分な水と日焼け止め対策が必要だ。

   (伊吹山一等三角点)   (花の少ない東遊歩道を進む)     (山頂駐車場へ)


   (西遊歩道を上り始める) (伊吹が南限の美しいキンバイソウ) (咲き始めたクガイソウ)

  (満開前のシモツケソウ)      (暑い下山開始)     (8合目付近のパラグライダー)


  (5合目付近でへたり込む)    (やっと2合目付近の草原下り)    (表登山口帰着)

★道で出会った花

  イブキボウフウ(1合目)    ヨウシュヤマゴボウ(1合目)    ダイコンソウ(2合目)

   イブキノエンドウ(3合目)    ヘラオオバコ(3合目)        クサフジ(3合目)

   ハクサンフウロ(3合目)    オオバギボウシ(3合目)        ?(3合目)

   ユウスゲ(3合目)       イブキヒメヤマアザミ(3合目)    イヌトウバナ(3合目)

   イブキノアザミ(3合目)      テリハノイバラ(3合目)     ヒカゲノカズラ(3合目)

   ササユリの実(3合目)      ナルコユリ(3合目)       メタカラコウ(3合目)

    コオニユリ(3合目)       タケニグサ(4合目)        カタバミ(5合目)

    ヒメジョオン(5合目)       クルマバナ(6合目)        ヤマガラシ(7合目)

   カワラナデシコ(8合目)      ヒヨクソウ(8合目)        アカソ(山頂)

   ウツボグサ(山頂)          ニガナ(山頂)           ?(山頂)

    キンバイソウ(山頂)     イブキジャコウソウ(山頂)      ヒヨクソウ(山頂)

  サラシナショウマ?(山頂)     ホタルブクロ(山頂)      ハクサンハタザオ(山頂)

    マルバダケブキ(山頂)     オトギリソウ?(山頂)       ガクウツギ?(山頂)

    シシウド(山頂)           シシウド(山頂)        シモツケソウ(山頂)

     クガイソウ(山頂)          ?(山頂)          サラシナショウマ(山頂)

   キンバイソウ(山頂)      アキノキリンソウ?(山頂)      ?(山頂)

      キオン(山頂)          ヤマアジサイ(山頂)    キバナカワラマツバ(3合目)

 ミツバベンケイソウ?(山頂)     メタカラコウ(山頂)      イブキトラノオ(山頂)

        ?(山頂)           ミヤマコアザミ(山頂)    ニッコウキスゲ?(3合目)

★ルート断面図


★地  図
 
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       御在所・霊仙・伊吹
・2万5千分の1地形図  関ヶ原

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