若狭駒ヶ岳(780.1m)百里ヶ岳(931.3m)


★ひとこと   「木地山から若狭駒ヶ岳経由百里ヶ岳を経て北谷へ」

若桜駒ヶ岳
   
★行った日   2019年10月10日(木)  晴時々曇   単独
 
★コース

高槻4:47(名神)=京都東IC(湖西道路、県道311、R477、R367、県道23)=6:33木地山BS6:43→P418二俣7:28→枝尾根取付き7:54→ろくろ橋分岐8:26→8:38駒ヶ池8:53→ろくろ橋分岐9:08→熊川(森林公園)分岐9:34→9:44(780.1m)若狭駒ヶ岳9:56→中小屋分岐10:14→10:52与助谷山(中小屋分岐)11:00→(825m)桜谷山11:43→11:56木地山峠12:04→13:13(931.3m)百里ヶ岳(昼食)13:43→14:23木地山峠14:28→倒壊小屋15:18→林道始点15:33→林道鎖ゲート15:48→15:57木地山BS16:13(県道23、R367、R477、湖西道路)=京都東IC(名神)=高槻18:32

 台風19号襲来前の2日続きの秋晴れ、その後半の晴れを利用して江若尾根のブナ林訪問だ。中小屋を基点に焼尾谷から県境尾根に登り、若桜駒ヶ岳から県境稜線を木地山峠へ、百里ヶ岳をピストンして北谷へ下山の計画だ。R367鯖街道を北上、朽木から麻生川に沿って西進すると県道終点が中小屋、木地山BS横の空地に駐車だ。中小屋は高島トレイルの中継基地でもあり、バス停のトレイル案内図でおおまかな全体図を頭に入れて出発だ。
 バス停前の鉄板橋を渡り、畦道から杉林に入って焼尾谷を渡渉、道標に従って羊歯に覆われた谷沿いの道を上流へ進む。県境尾根へ2.9kの表示から焼尾東谷に入り、植林帯を出て緑の広葉樹の森を進み、P418二俣で右へ進む。炭焼の石積みの残る東谷を進むとすぐに二俣があり、右俣を進んでから右手の枝尾根に取付く。枝尾根を頑張って登り、途中の樹間から尖った百里ヶ岳を眺めながらブナ林の急坂を登りきると県境稜線出合のろくろ橋分岐だ。稜線を若桜駒ヶ岳と逆方向にしばらく下るとブナ林の幅広尾根の中程に浮き草が一面に敷きつめられた駒ヶ池だ。倒木に腰掛けて静かな雰囲気を楽しんでからろくろ橋分岐へ戻り、日光浴中の母子鹿を横目にブナ尾根を進み、森林公園からくる道と合流すると若桜駒ヶ岳はすぐだ。ちなみに、森林公園は熊川宿から車で上がれるので最も楽な若桜駒ヶ岳登山コースだ。山頂から東の視界が開け、霞んだ琵琶湖や伊吹山を背景に、湖北の山々や高島トレイルの三重嶽や武奈ヶ嶽が望める。なお、山頂から千石山へ下る尾根歩きも静かなよいコースだ。

   (高島トレイル案内図)   (木地山BS前の鉄板橋を渡る)     (焼尾谷を渡渉)

   (焼尾谷沿いに上流へ)   (焼尾谷標識で焼尾東谷へ向う) (緑の広葉樹の森を進む)

    (P418二俣を右へ)       (次の二俣を右へ)        (枝尾根に取付く)

 (県境尾根に近づくとブナ林)  (稜線出合のろくろ橋分岐)   (樹林帯をなだらかに下る)

 
    (逆光に輝く駒ヶ池)      (木漏れ日のブナ林を戻る)     (ブナ林が続く)

    (道端で憩う母子鹿)        (森林公園分岐)          (若桜駒ヶ岳)

               (若桜駒ヶ岳から東方の湖北の山々を望む)

 若桜駒ヶ岳山頂から広葉樹林の県境稜線をしばらく西進、中小屋分岐を過ぎて右に小浜方面の山並み、左に端正な百里ヶ岳を樹間から眺めながら木漏れ日の稜線をぶらぶら進む。与助谷山で中小屋を左に分け、幅広の樹林帯尾根を進むと羊歯原の好展望の尾根だ。大木ブナの点在する美しい尾根をしばらく進み、急坂を登りきると見晴しのよい桜谷山だ。山頂から近くの湖北の峰々はいうに及ばず、西北の小浜湾や東方の琵琶湖が霞の彼方に望めた。なお、山頂から小栗山を経て下根来へ向うブナ林尾根もなかなかのものだ。小栗山を右に分け、急な尾根を下ると石仏の祀られた上根来と木地山を結ぶ古道の木地山峠だ。ここから中小屋へ下山も考えたが、途中の稜線から格好のよい百里ヶ岳を見せ付けられてきたため、時間の余裕もあったのでつい欲が出て百里ヶ岳へ立ち寄ることにした。栗のイガが多数落ちている広葉樹林を進み、根曲がりの杉林を過ぎ、美しいブナ林を登りきると一等三角点の鎮座する百里ヶ岳だ。


  (立派なブナ尾根を行く)       (中小屋分岐)        (稜線から百里ヶ岳を望む)

(百里ヶ岳を正面に林道沿いに進む)    (捻りブナ)         (小浜方面を望む)


     (与助谷山)           (羊歯原尾根を行く)        (展望稜線を行く)

  (癒しの樹林尾根を行く)    (桜谷山から尾根を振り返る)     (好展望の桜谷山)

               (桜谷山から若狭湾と琵琶湖を望む)


   (急な尾根を下る)          (木地山峠)         (栗の多い雑木尾根を行く)

  (根曲り杉の尾根を登る)     (美しいブナ林を登る)      (百里ヶ岳一等三角点)

 山頂広場の展望は回りの木々が生長して良くないが、来た方向を振り返ると桜谷山から小栗山へ向う稜線が鮮やかだ。山頂で定番の昼食後コーヒーを味わいながら初秋のひと時を過ごして元気を回復、下山を開始するが南谷か北谷かを迷ってうろうろ。大昔に南谷を迷いながら登ったのがトラウマとなって下山は北谷に決定。山頂から尾根筋を戻り、見晴しのよいP711の岩場から、きょうの周回尾根や北谷を眺めたりしながら木地山峠へ戻る。峠から初めは杉林の快適な下り道だが、沢筋出合から様子が変わり、沢筋の急な側面をへつって進み、とうとう枝沢の手前辺りで踏み跡消失、上方の色あせた古いマークを頼りに急坂をよじ登り、枝沢を渡るがそれ以降の手掛かりはなく、急なガレ場を無理やり下っていると下方に正しい山道発見、合流だ。北谷の渡渉を繰り返しながら沢筋を下り続け、倒壊小屋の手前の新しい丸太橋を渡ると歩き易くなる。だんだん広くなってきた薮っぽい沢筋を下ると林道始点だ。しばらく植林帯の北谷林道を下ると南谷林道出合だ。すぐ先の橋の鎖ゲートを通り、約1キロ車道を下ると木地山BSだ。
 焼尾東谷は険しい所はなく広葉樹の美しい癒される谷筋だ。駒ヶ池から若桜駒ヶ岳、与助谷山、桜谷山を経て百里ヶ岳に至る県境稜線は、随所に琵琶湖側や若狭湾側の視界が開けると共に美しいブナ林の続くアップダウンの少ない歩き易い尾根だ。木地山から上根来を結ぶ古道にも関わらず北谷の登山道は難路に近く要注意だ。

 (見晴が悪くなってきた山頂)     (癒しのブナ林を下る)       (P711岩場)

           (P711から若桜駒ヶ岳から辿ってきた稜線を望む)


  (木地山峠を下り始める)   (北谷側面をへずって下る)    (枝尾根越えで道迷い)

  (下方の登山道に合流)     (沢渡渉を繰り返して下る)   (倒壊小屋手前の丸太橋)

   (空洞のホウノキの大木)       (林道始点)          (植林帯を進む)

    (林道鎖ゲート)       (初めて花を目にして癒される)   (木地山BSに戻る)

★道で出会った花

     キタヤマブシ (焼尾谷)        ?(桜谷山)           マツカゼソウ (北谷林道)

     ノコンギク ?(木地山)      オカトラノオ?(木地山)       アカノマンマ (木地山)

★ルート断面図


★地  図

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       京都北山
・2万5千分の1地形図  古屋

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