高野山黒河道 雪池山(988m)

 

★ひとこと   「橋本から世界遺産登録の黒河道で雪池山経由高野山へ」

三本杉


★行った日   2019年10月27日(日) 曇一時晴 単独

★コース

高槻4:36(近畿高速、阪和道、南阪奈道、大和高田BP、京奈和道)=橋本IC(R371)=6:12向副緑地P6:20→黒河道登り口6:32→7:39明神ヶ田和7:47→市平橋8:33→9:10市平春日社(桂の木)9:17→林道出合10:05→10:44久保小学校10:51→11:41休憩11:46→稜線出合12:10→(988m)雪池山12:32→12:50子継峠(昼食)13:16→三本杉13:41→14:06中の橋BS14:09(バス)=高野山駅14:47(ケーブル、南海)=紀伊清水駅15:45→16:00向副緑地16:07(R371)=橋本IC(京奈和道、大和高田BP、南阪奈道、阪和道、近畿高速)=高槻18:30

 高野山黒河道が2016年に世界遺産に登録され、以前に辿った道とは微妙に違ったルートで設定されているので今回歩いてみた。ルート図で赤太線が今回、黄色の細線が4年前のルートだ。京奈和道が全通したので南阪奈道経由で早朝の閑散時には高槻から1時間半ほどで橋本到着だ。車の場合は無料の紀の川河川敷公園利用がお得で便利、黒河道の時は賢堂近くの向副(むかそい)緑地公園P、京大坂道の時は学文路(かむろ)近くの南馬場緑地公園Pだ。
 向副緑地公園から堤防に上がりR370を西へ、賢堂交差点を左折すると高野線踏み切り手前が黒河道登り口だ。踏切から道なりにだらだら坂を上り、定福寺を過ぎて祠から山道に入る。振り返ると橋本市街が広がり、薄暗い樹林の「どばい坂」と称する急坂を登ると再び舗装路に合流だ。色づいた柿畑を過ぎ、五軒畑岩掛観音分岐を見送って山道に入り、枝沢畔の祠を過ぎて車道に合流すると寂しげな人家のある明神ヶ田和だ。峠から青渕コースを左に見て細いコンクリ道のわらん谷コースを下る。濡れるとよく滑る青苔のくねくね道の急坂をしばらく下ると取水施設があり、ここから山道だ。雰囲気のよい沢沿いの道を進み、赤石と称する大岩の裾を過ぎて道端にチャノキの花が咲くちょっと荒れた道を下ると市平の車道出合、明神ヶ田和で分かれた青渕コースと合流だ。谷道のわらん谷コースは尾根道の青渕コースに比べて荒れ気味だ。

  (向副緑地公園を出発)       (黒河道登り口)        (賢堂の黒河道標識1)

   (定福寺前を通る)          (祠から山道へ)       (橋本市街を振り返る)

  (柿畑の間をさかのぼる)    (五軒畑岩掛観音分岐を直進)   (杉林の道を行く)

  (放置畑の畦道を進む)  (枝沢に祀られた石仏を通過)(明神ヶ田和でわらん谷コースへ)

  (細いコンクリ道を下る)     (取水施設から山道へ)    (清々しい沢沿いの道を下る)

 (わらん谷の赤石横を下る)    (付近に咲くチャノキの花)     (市平の車道出合)

 最近の雨で水量が多く豪快に流れる丹生川を市平橋で渡り、急な林道を道なりに進み、市平集落の分岐を見過ごして左前方山腹の青渕の集落を眺めながら上り続け、途中で誤りに気付いて集落まで戻る。市平の民家の横から標識通りに柿畑に入り、畦道を進んで樹林帯に入ると石段が現れ、上方にそびえる桂の大木の根元に市平集落の氏神さま、春日社の祠が祀られている。ここから植林帯の急斜面をジグザグに息を切らして登り続けると稜線の市平山の社の祠だ。勾配が緩くなって見事な赤松林のトラバース道をしばらく進むと林道出合だ。ここで戦場山コースの林道と別れて太閤坂コースの山道を下る。すぐにススキや羊歯の生い茂る薮っぽい道となり、左手の広い沢筋の中央にぽつんと置かれた小高い岩頭の祠を眺めながら湿地帯を横断して樹林帯に入る。何度か枝尾根を迂回して枝沢を渡り、灌漑用の小池から一軒家の横を通り過ぎると久保小学校跡だ。軽四で来ていた地元の人と小学校の管理人?としばらく雑談、付近ではまだ松茸(キロ10万円?)が採れるらしく、マツタケの話で盛り上がった。表示によれば黒河谷コースの林道終点から黒河峠間が倒木のため通行不能のようだ。

  (市平橋で丹生川を渡る)  (市平民家横から柿畑へ右折)       (柿畑を進む)

   (市平春日社(桂の木))     (杉林をジグザグに登る)        (市平山の社)

    (赤松林をたどる)      (林道出合で太閤坂コースへ)    (薮っぽい道を行く)

  (左手の谷筋に祀られた祠)       (樹林帯を進む)        (灌漑用のため池)

   (一軒家の横を行く)         (久保小学校)        (黒河谷通行不能の表示)

 久保から子継峠コースだ。小学校を左下に見て進み、すぐに表示通りに右折して山道に入って歩き易い平坦な道をしばらく進むと一軒の小屋だ。弘法大師像が祀られている茶堂跡だそうだ。ちょっと先から道が急になり、フーフー言いながら休み休み登る。大黒岩は左下の谷筋らしいので省略、高野豆腐製造所跡は尾根まで上がる必要があるのでこれも省略、体力の衰えを実感しながら登り続ける。やがて稜線出合で黒河道の雪池山巻道を右に見て尾根芯を進む。植林帯の尾根を進み、四等三角点を経て林間の雪池山ピークだ。稜線の先で先ほどの巻道と合流、すぐ先で楊柳山を左に分け、山腹のトラバース道をしばらく進むと子継峠だ。ちょっと手前の倒木の重なった展望地で遅めの定番昼食だ。標高900を超えると流石に肌寒く、熱いコーヒーが何よりだ。ここから高野三山めぐりでお馴染みの道だ。沢沿いに下って三本杉に挨拶して奥ノ院へ、急に大混雑の紅葉には少し早い奥ノ院を経て中の橋BSだ。バス、ケーブル、電車と乗り継いで高野山を後にした。電車離合待ちの学文路駅車窓からだんじり祭りを眺めたりして紀伊清水駅下車、15分ほどで向副緑地公園だ。帰りは休日恒例の京奈和道渋滞で2時間半もかかって帰阪だ。
 紅葉には少し早過ぎたが、高野山への歴史的参詣道を味わうことができた。橋本から市平までの前半は柿畑の多い里山歩き、市平から高野山までの後半はしんどいが樹林の美しい山歩きが中心だ。咋今人気のある町石道と異なり黒河道は静かな山歩きが楽しめる道だ。

 (久保から子継峠コースへ)   (平坦な歩き易い道を行く)        (茶堂跡)

    (急坂を登り続ける)         (稜線出合)            (雪池山頂上)

    (トラバース道出合)         (子継峠)         (沢沿いに一本杉方向へ下る)

   (巨杉の道を奥ノ院へ)        (奥の院を行く)         (未紅葉の奥ノ院)

      (中の橋)          (高野山駅からケーブル)     (学文路駅前のだんじり)

    (紀伊清水で下車)         (沿線沿いに向副へ)        (橋本橋へ帰着)

★道で出会った花

    アカノマンマ(賢堂)       ヘクソカズラ(賢堂)         コスモス(賢堂)

   シラヤマギク?(賢堂)       ゲンノショウコ(賢堂)       イヌコウジュ(賢堂)

     サザンカ(賢堂)          タニソバ?(賢堂)      ツリガネニンジン(賢堂)

セイダカアワダチソウ(明神ヶ田和) ヒメジョオン(明神ヶ田和)   ノリウツギ(明神ヶ田和)

   コウヤボウキ(わらん谷)      チャノキ(わらん谷)      アケボノソウ(わらん谷)

   アキチョウジ(わらん谷)      ヨシノアザミ(市平)       ナンバンハコベ(市平)

  キッコウハグマ?(久保)      マツカゼソウ(久保)      メタカラコウ?(子継峠)

★ルート断面図


★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・2万5千分の1地形図  橋本、高野山

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