摩尼山(1004m)楊柳山(1008.5m)転軸山(930m)弁天岳(984.5m)


★ひとこと   「中の橋から秋の高野七口女人道と高野三山巡り」

大門

★行った日   2018年10月29日(月)  曇時々晴   単独
 
★コース

高槻4:46(近畿道、西名阪)=柏原IC(R165、県道30、R24、京奈和道)=高野口IC(県道13、R480)=7:01中の橋駐車場(5℃)7:14→摩尼山登山口7:34→摩尼峠7:54→8:13(1004m)摩尼山8:19→黒河峠8:39→8:57(1008.5m)楊柳山9:05→子継地蔵9:26→転軸山登山口9:48→10:04(930m)転軸山10:13→鳥の池10:26→黒河口10:51→女人堂11:17→11:42(984.5m)弁天岳11:50→大門12:09→お助け地蔵12:14→相の浦口(上水峠)12:51→12:59アンテナ展望広場(昼食)13:25→轆轤峠13:30→円通律寺分岐13:38→円通律寺前13:47→弥勒峠13:58→14:23中の橋14:31(R480、R370)=橋本IC(京奈和道、R24、県道30、R165)=柏原IC(西名阪、近畿道)=高槻17:42

 何度も高野山を訪れているが紅葉時期は初めて、高野七口女人堂跡と高野三山巡りだ。高野山の七つの参詣道を高野七口(竜神、相の浦、大滝、大峰、黒河、不動坂、大門)と呼び、その入口の籠り堂を結ぶ道を女人道と称し、また奥ノ院を囲む三山(摩尼、楊柳、転軸)を辿る道も女人道と称している。便利になった京奈和道を利用、朝日に映える金剛峯寺界隈の紅葉を眺めながら中の橋駐車場到着だ。
 平日の早朝とあって殆んどお参りの人を見かけない参道を奥ノ院へ進み、玉川を渡って無縁塚前を直進、奥ノ院の諸寺院を左に垣間見ながら大木の並ぶ車道を進むと摩尼山登山口の表示だ。色づいた灌木と大木の茂る山道を登ると稜線出合、摩尼峠だ。前回の高野七口周回はR371の摩尼トンネル手前から摩尼峠へ稜線を辿ったが、女人道としては奥ノ院境内を通らないのが正解?。コウヤマキの大木の茂る急坂を登り、山頂手前で倒木の迂回路を経て摩尼山頂上だ。樹間から尖がった楊柳山をちらちら眺めながら樹林帯の尾根道をなだらかに下ると黒河峠だ。かつて橋本賢堂(かしこどう)から高野山黒河道を登ってきた時に出合った峠だ。黄葉した小灌木と針葉樹林の尾根道をなだらかに登ると本コース最高点の楊柳山だ。三角点は祠の裏にひっそり佇んでいる。樹林帯尾根をしばらく西進、雪池山を右に分け、ピークを経て少し下ると子継地蔵の祀られた子継峠だ。黒河道の表示があり、前記黒河道の北又で分岐して雪池峠を経て子継(粉撞)峠に至る黒河道の別ルートらしい。峠から傍らに湿地帯もある沢筋を南下、大木の林立する金剛峯寺境内に入り、車道を横断して転軸山登山口から少し登ると転軸山頂上だ。山頂から休憩ベンチもある稜線をしばらく下ると色づいた木々の美しい鳥の池だ。車道で住宅地に入り、中の橋霊園前からだらだら坂を進み、高野山大学グランドを横目に住宅街に入り、標識通りに進む。黒河口女人堂跡から住宅の角の道標を見落とさないように曲って山道に入り、道なりにしばらく進むと前方下方にバス道が見え、林間を下ると不動坂口女人堂だ。橋本学文路(かむろ)から登る高野山京大阪道の合流点だ。女人堂バス停から丸太階段を上り、谷上女人堂跡を経て台風被害の倒木が目立つ刈り払いされた笹薮のV溝道をしばらく登ると弁財天が祀られた弁天岳だ。山頂の一角にある三角点に挨拶して下山開始、木々の切れ目から左に根本大塔を見下ろしたり、右に高野山町石道の稜線や天狗岳を眺めながら、所々に建つ鳥居をくぐって稜線を下る。下り途中に大門口女人堂跡があるはずだが、小広場に大門口の標識があるだけだ。

   (中の橋、奥の院入口)  (玉川橋を渡って無縁塚前を直進) (奥ノ院を左に見て直進)

    (摩尼山登山口)           (摩尼峠)         (コウヤマキ大木の道を登る)

     (摩尼山頂上)            (黒河峠)        (高野三山最高峰の楊柳山)

  (黒河道出合の子継峠)     (色づいた木々の道を下る)      (転軸山頂上)

      (鳥の池へ下る)       (高野山大学グランド)      (黒河口女人堂跡)

 (コウヤマキ保護林を行く)      (不動坂口女人堂)         (弁天岳頂上)

 (下り坂から根本大塔を望む)     (大門口女人堂跡)       (大門へなだらかに下る)


 弁天岳の稜線を下ると左右に巨大な金剛力士像が睨みを利かせている高野山表玄関の大門だ。大門前に高野山町石道の入口があり、9月17に訪れたときには21号台風により通行止だったが、きょうは通行注意の表示だけだ。大門横の竜神口女人堂跡から車道を右下に見ながら大木の道を南下、お助け地蔵を経て植林帯に入り、南谷の橋を渡る。見晴しのよい稜線を上り、相の浦女人堂跡を経て稜線を進むと後半ルートの最高点Ca946アンテナ展望広場だ。前回の周回時は大普賢岳から護摩壇山まで望めたが、いまは周りの木々が生長して梢越しに切れ切れに望めるだけだ。ピークで雲間から日差しを浴びながら昼食後、急坂を下ると轆轤峠、大滝口女人堂跡があり高野山参詣道小辺路の起点だ。稜線をしばらく進み、小辺路と別れて円通律寺へ下る。杉大木が鬱蒼と茂る円通律寺門前を経て弥勒峠へ谷筋を登り、峠の大峰口女人堂跡を過ぎると樹林帯尾根の下り一本道だ。単車の爆音が聞こえ出すと間もなく大峰口標識のある中の橋だ。
 きょうのルートは高野山の寺院や住宅街の外周をぐるっと周回する道で、その殆んどは道標完備のなだらかな整備された道だ。特に樹相が豊かで、表示によれば、高木層はコウヤマキに代表されるモミ、ツガなど、中木層はブナ、ヒメシャラ、ヤマザクラなど、低木層上部はリョウブ、タムシバなど、低木層下部はアセビ、ウツギなど、地表はミヤマシキミ、草本類などだ。高野山の紅葉を期待した女人道巡りだったが、寺院街は鮮やかな紅葉に彩られていたが山間部には鮮やかさは見られなかった。

        (大門)            (高野山町石道の入口)(竜神口女人堂跡をお助け地蔵へ)

 (台風被害片付け中の山道)  (南谷を渡って相の浦口へ)     (見晴し尾根道を登る)

                     (上水峠から西方を望む)


   (相の浦口女人堂跡)     (Ca946アンテナ展望広場)  (轆轤峠の大滝口女人堂跡)

 (小辺路と別れて円通律寺へ)     (円通律寺前)             (弥勒峠へ)


 (弥勒峠の大峰口女人堂跡)        (大峰口)              (中の橋Pへ)

★道で出会った花

    イナカギク(鳥の池)     アキノキロンソウ(鳥の池)     アキチョウジ(鳥の池)

★ルート断面図


★地  図

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・2万5千分の1地形図  高野山

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