横山岳(1131.7m)


★ひとこと   「白谷本流コースで横山岳を経て東尾根コースへ周回」

五銚子ノ滝
   
★行った日   2020年6月3日(水)  晴後曇   単独
 
★コース

高槻4:35(名神)=京都東IC(湖西道路、R161、R303)=6:48白谷登山口P7:00→林道終点7:17→7:47太鼓橋7:54→経ノ滝8:06→8:53五銚子ノ滝9:00→9:42休憩9:50→10:12休憩10:18→10:53(1131.7m)横山岳11:02→東峰11:26→岩峰11:38→11:48休憩(昼食)12:14→金居原分岐12:25→(865.1m)阿蘇岳12:32→金居原分岐12:40→13:12休憩13:18→東峰登山口13:25→13:59白谷登山口P14:06(R303、R161、湖西道路)=京都東IC(名神)=高槻16:35

 春の花には遅すぎたが初夏の花を期待して昨年に引き続いて横山岳だ。花の豊富な白谷から横山岳を経て東尾根へ周回の計画だ。夏至に近いこの頃は早くから明るくなり、早朝の琵琶湖西岸道路を利用すると、R303の杉野の白谷登山口まで2時間強だ。
 誰もいない一番乗りの駐車場の案内所でA3地図をいただき、気持ちだけの礼金を入れて出発だ。下山時に通る予定の網谷林道を右に見て左の白谷本流コースの林道に入り、バイカウツギの咲く草深い林道を進む。所々で沢を左下に眺めながらしばらく林道を歩き、Ca350で車道は終わり、流れを鉄板橋で渡って沢沿いに山道を登る。昨年は草深い道に行く手を阻まれたこともあったが、驚いたことにここ以降山頂まで奇麗に刈り払いされ、迷うこともなく歩き易い道を登ることができた。爽やかな小滝の散在する道を渡渉を繰り返しながら登り、最後に急坂をジグザグに頑張ると横山岳林道に出合い、すぐ先が白谷にかかる太鼓橋だ。満開の桐の花咲く橋の袂から白谷の左岸の登山道に入り、やがて沢中を歩いたりして瀬音を聞きながら登ると前方に滝が見えてくる、落差15mほどの美しい経ノ滝だ。滝の左を高巻き、疲れが出てきた体に鞭打って、緑の谷筋に癒されながら登る。やがて正面に3段?と思しき滝が現れ、2段目が20m位の立派な五銚子ノ滝だ。滝つぼ近くの小広場からは杉野の集落が山間に望める。16年前に白谷から三高尾根へ周回し、午後に金糞岳も訪れている。衰えは如何ともし難く、今回は息が切れてここから退却も考えながら小休止だ。まあ、時間をかければ何とかなるさとばかり、ここから急登の続く登坂に挑戦だ。

 (白谷本流Cから東尾根Cへ)    (白谷登山口駐車場)     (白谷本流コースへ左折)

   (草深い林道を進む)     (沿道を飾るバイカウツギ)  (林道終点から谷沿いの道へ)

(初夏の訪れを告げるナルコユリ (渡渉しつつ沢沿いに進む)  (刈り払い済みの歩き易い道)


   (太鼓橋にて小休止)        (沢沿いに進む)        (正面に見える経ノ滝)

   (ヒメレンゲの多い沢筋)     (経ノ滝を左から高巻く)    (沢筋にある小広場)

  (カエデの大木の裾を行く)    (美しい沢筋を登り続ける)       (五銚子ノ滝)


 滝の左手を高巻き、ロープ場の急坂を登り、少しトラバースして急なブナ尾根に取り付き休み休みフーフー言いながら登る。ブナ林にある花穂が目立つトチノキの樹冠が目を楽しませてくれる。点在する岩稜を何とか乗り越え、あと300m、200m、100mと書かれた標識を励みに、休憩を繰り返しつつ登る。やがて勾配の緩くなったブナ林に達し、東尾根コースに合流するとすぐに横山岳山頂広場だ。傍らに展望台兼用の小屋のある山頂は視界ゼロだ。残雪期には菅並から登る西尾根や北西尾根・北尾根が人気のコースだが、残雪期の山頂やブナ尾根は展望抜群、ウソのような景観だ。山頂から東尾根コースに入り、ほぼ平坦なブナ尾根を東へ向かい、展望稜線を過ぎてブナ林を抜けると東峰だ。すぐ先の展望岩峰から東の視界が開けて越美国境の山々、展望稜線からは琵琶湖方向が一望だが、きょうは霞が濃く見晴しはあまり望めない。

  (五銚子ノ滝から振り返る)     (滝を左から高巻く)     (ブナ尾根の急坂登り開始)

   (点在する岩稜を越える)   (あと100mを頑張って登る)  (山頂付近のブナ林を行く)


   (視界のない横山岳山頂)     (ブナ尾根を東峰へ)   (展望稜線から本峰を振り返る)

                (東尾根展望稜線から西方を望む)

                (東尾根岩峰から東方を望む)

 東峰から少し下ったブナ林で昼食の大休止後、食傷気味のブナ林を下り続け、多数のブナ風倒木のある鞍部を過ぎると金居原分岐だ。ここでちょっと色気を出して阿蘇岳と称する△865まで下ってみたが何の風情もない林間の標石だけだ。Ca700辺りでブナは少なくなりコアジサイの多いカエデやミズナラの林を下る。Ca580辺りの展望草地の急坂を下り、さらに樹林帯の急坂をジグザグに下ると横山岳林道出合の東尾根登山口だ。ここから2キロの林道歩きで白谷登山口だ。
 このコースの売りは、第一に沢屋さんでなくても登れる白谷の山肌の緑と岩をはむ流れとのコラボと、掛け軸に描かれたような滝、第二に東尾根コースのブナ林と稜線からの展望、第三に遅過ぎたが花だ。最後に、刈り払いなど登山道の手入れされている杉野山の会に感謝だ。

        (東峰)           (東尾根展望岩峰)         (ブナ林で大休止)

  (ブナ尾根を下り続ける)        (金居原分岐)        (林間の阿蘇岳三角点)

    (急な尾根を下る)         (展望草地を下る)       (東尾根登山口)

    (網谷林道へ)           (咲き揃うハルジオン)      (白谷登山口へ)

★道で出会った花

   ハルジョオン(白谷)        ナルコユリ(白谷)        バイカウツギ(白谷)

     ウリノキ(白谷)            ?(白谷)           コナスビ(白谷)

       キリ(白谷)         ヒメレンゲ(白谷)         ミズタビラコ(白谷)

    ヤグルマソウ(白谷)          ?(白谷)            ?(白谷)

    キランソウ(白谷)        タニウツギ(白谷)        ミヤマハコベ(白谷)

    シャク?(白谷)          ハタザオ(白谷)         トチノキ(横山岳)

  ヤマシャクヤク(横山岳)     シライトソウ(横山岳)     コツクバネウツギ(横山岳)

    ヤマボウシ(横山岳)       ヒトリシズカ(横山岳)     クルマバソウ(横山岳)

   ナナカマド(横山岳)         ?(横山岳)          ユキザサ(東尾根)

   ウスギヨウラク(東尾根)     イワナシ(東尾根)      ウラジロヨウラク?(東尾根)

   ギンリョウソウ(東尾根)      コアジサイ(東尾根)        ニガナ?(網谷)

   イタチハギ(網谷)        ナワシロイチゴ(網谷)      クサイチゴ?(網谷)

   キツネアザミ(網谷)       ダイコンソウ(網谷)       ツルアジサイ(網谷)

     コキンバイ?(網谷)      コキンバイ?(網谷)       トキワハゼ(網谷)

   モリアザミ?(網谷)        ナルコユリ(網谷)          ガマズミ(網谷)

★ルート断面図


★地  図
 
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・2万5千分の1地形図  美濃川上

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