58番仙遊寺大師堂 仙遊寺の石仏群 五郎兵衛坂の峠
今治市街を通って56番泰山寺へお参りし、今度は田園地帯を横切り旧遍路道が川床を通っている蒼社川堤防まで行きました。しかし、昨年秋の23号台風被害で通行禁止になっていたので県道の橋を渡り、小高い山の麓の57番栄福寺に着きました。ここからは山へ入ります。参道の車道を上りつめ、更に山門から急斜面の遍路道階段をフーフー言って登るとやっと本堂です。国分寺への遍路道は山門前から山道へ入り、急な五郎兵衛坂を下ります。この辺りからは今治市街とその向こうに来島海峡大橋が展望できます。
●五郎兵衛坂
昔々、仙遊寺には伊予守から奉納された大きな太鼓が置いてありましたが、この太鼓は音も大変大きく桜井の海岸にまでその叩く音が聞こえたそうです。この大きな音に魚が逃げて漁ができないと、五郎兵衛という猟師が大変怒り仙遊寺に登り包丁でその大太鼓を破ったうえ仏さまに悪口雑言を浴びせました。その帰り道、この坂でころんで腰を打ちその時の怪我がもとで亡くなったそうで、それ以来、この坂を五郎兵衛坂と呼び、この坂を歩くときは気をつけてゆっくり歩くようになったと言われています。
59番国分寺 59番国分寺本堂 世田薬師から石鎚山系を望む