平等寺から山門を背にして南下し、天然記念物の大杉のある月夜御水庵を経て鉦打橋でR55に合流しました。しばらくR55で歩道のあるトンネルを幾つか通るが大型車とのすれ違いには気を使います。由岐分岐から海岸の方へ出るべく県道に入り、遍路道の分岐が分からなかったのでそのまま県道にて由岐坂峠を越えて由岐にでました。この峠道では珍しいカニに注意の交通標識がありました。
●うれしい和顔施
由岐町内の県道で出会ったおばあさん曰く、「私の腰がこんなに曲がってそんなに歩けない。貴方のように背中をピンと立てて歩いている人を見るのは気持ちが良い。きょうは朝からよい人に出会った。元気で行きなされや」と言って素晴らしい笑顔で見送ってくれました。いまでもこの笑顔が忘れられません。品物よりこのようなお接待が印象に残りました。
由岐海岸、田井の浜、木岐漁港からハイキング道でもある旧遍路道で山座峠を越えて日和佐へ入りました。素晴らしい日和佐の海岸線を楽しみながら、途中「白い灯台」で昼食後、街中を通って徳島最後の23番薬王寺へ到着しました。この石段には厄年の人が厄落としのために一段毎に1円玉を置いて登る風習があり、当日も大変賑わっていました。そのわりには納経所には人影が少なく一般参詣者が多かったようです。
時間が早かったので宿に荷物を置いてから、漁港を経て日和佐城にでかけました。城は高台にあり、ここからの見晴らしは絶景です。
きよ美旅館の料理もボリューム満点で美味しく、ここまでの区切り打ちの広島の67歳の男性も一杯気分でよい機嫌です。栃木の35歳の男性とも再び同宿となり、広島氏は若い男性のいい所を探しては盛んに褒めていました。人間関係はこうありたいものです。
★納経帳
23番
★ルート断面図
★地 図