弥次平峰(1274.6m)馬ノ鞍峰(1177.8m)山ノ神の頭(1099.1m)
★ひとこと 「北股林道から弥次平峰、山ノ神の頭を経て三ノ公へ」
弥次平峰付近のシロヤシオ老木尾根
★行った日 2014年5月30日(金) 晴時々曇
Kさんと2人
★コース
高槻3:15(近畿高速、西名阪)=柏原IC(R165、県道30、R169、北股林道)=5:38三ノ公登山口5:50(北股林道)=6:36土砂崩れ地点路駐6:47→林道別れ7:12→北股川渡渉7:30→8:19尾根端広場8:34→9:25縦走路出合9:35→10:03(1274.6m)弥次平峰10:11→10:47休憩10:53→11:33霧の平11:39→P1165
11:49→12:40(1177.8m)馬ノ鞍峰13:07→P1164 13:30→14:29休憩14:34→地池越15:01→大杉国見山分岐15:18→父ヶ越15:36→15:56(1099.1m)山ノ神の頭16:04→P904下岩窟16:46→三ノ公登山口18:00(北股林道)=18:50林道土砂崩れ地点18:55(北股林道、R169、県道30、R165)=柏原IC(西名阪、近畿高速)=高槻21:58
日帰りで明神平から大台ケ原までの台高縦走路を5分割して歩く計画だ。今回は、明神平−池木屋山(いけごややま)、池木屋山−弥次平峰(やじへいみね)東分岐に続いて弥次平峰東分岐−山ノ神の頭(やまのかみのかしら)だ。前回北股林道下り口を間違えて失敗したが、今回は正しい下り口から弥次平峰東分岐まで支稜線を登り、縦走路で弥次平峰、馬ノ鞍峰(うまのくらみね)、山ノ神の頭を経て三ノ公(さんのこう)登山口へ下るつもりだ。午前6時に三ノ公に集合、僕の車をそこに置き、Kさんの車で北股林道に入り、北股隧道を過ぎて尖った落石の悪路を再徐行で進み、P1238登り口の先の土砂崩れ地点に路駐だ。
2週間前の前回に比べて緑の濃くなった林道を約30分進み、初めての人は分かり難いが、部分舗装路が切れた先の道幅が広くなった所が下り口だ。何も目印はない。木の幹の助けを借りて急坂を滑り下ると、前回に渡渉した北股川河原だ。飛び石伝いに流れを渡り、小沢流れ口の岩場を越えて急坂の尾根をよじ登る。標高差約300メートル弱の急な尾根をジグザグに息を整えつつ頑張ると、倒木を過ぎたところが見覚えのある尾根端の広場だ。尾根の上りは道迷いの心配が少なく、懸命に登るだので神経を遣わなくてOKだ。濃緑のトガサワラ樹林尾根をなだらかに進み、2週間前には派手なアカヤシオが咲き乱れた急坂だが今回はシャクナゲの残り花だけの尾根を登る。やがてシロヤシオの花が現れ、花を楽しみつつ登ると、意外に早く渡渉後2時間半で縦走路出合だ。満開のシロヤシオの稜線を30分も進むと今回のルートの最高点、弥次平峰だ。樹木に囲まれて視界のない三角点広場だ。
(北股林道から急坂を下る) (北股川を渡渉)
(小沢の岩場から登り始める)
(トガサワラ大木尾根を登る)
(ブナやヒメシャラが目立つ尾根) (標高千米の尾根端広場)
(樹林尾根をなだらかに登る)(シロヤシオのヤセ尾根を登る)
(縦走路出合)
(シロヤシオの稜線を行く) (弥次平峰三角点) (山ツツジ咲く稜線を行く)
ピークからシロヤシオの多い稜線を下ると急に派手な朱色の花が現れる。アカヤシオが散ってからシロヤシオとほぼ同時期に咲くヤマツツジ?らしい。ブナやヒメシャラの大木の裾でシロヤシオやヤマツツジが彩を添える絶景尾根だ。時には右の梢越しに白鬚岳(しらひげだけ)から登尾(のぼりお)へ続く稜線を眺めながらアップダウンの激しい尾根をしばらく進むとキャンプ適地の霧の平だ。三重県側へ2、3分下ると水場があるらしいが未確認。P1165を越えてしばらく進むと、きょうのコース唯一のキレットだ。設置されたロープの助けを借りて急坂を下り、鞍部から岩場を上ってヤセ尾根を進むと馬ノ鞍峰だ。展望のないヤセ尾根上の単なるピークだ。明神谷からと思われる4、5人の登山者と出会ったがそそくさと下山された。ここで大休止、大好物の助六とKさん持参の熱いコーヒーを頂いて疲れを回復し、馬ノ鞍峰からしばらく幅広尾根の癒しの森の続く稜線をP1164を越えて進む。
(ヒメシャラとシロヤシオ) (新緑の尾根をたどる)
(展望のヤセ尾根を行く)
(ヤセ尾根から白鬚岳と登尾)(アップダウンの激しい尾根を行く)(キャンプ適地の霧の平)
(P1165のややこしい木) (キレット) (ヤセ尾根を登る)
(馬ノ鞍峰) (P1164) (美しい幅広尾根を行く)
台高らしい静かなヒメシャラやブナ尾根をしばらく進むと、いまは消えた古道との交差点の地池越(ちいけごえ)だ。鞍部から標高差で100メートルだが疲れた身体にはこたえる急坂を登りつめると、大杉国見山分岐だ。昨年に大杉国見山から崩壊した父ヶ谷林道歩きを嫌って尾根伝いに来たときの合流点だ。カコウキ越(父ヶ越)を過ぎて美しい大木樹林尾根を進むと山ノ神の頭三角点広場だ。ここで4方向に稜線が別れ、左が大台辻、右が三ノ公、直進は行き止まりだ。午後4時を過ぎて時刻も押してきているので、休憩もそこそこに疲れた身体に鞭打って右へ稜線を下り始める。しばらくなだらかなツガやモミ、ミズナラなどの大木尾根を下り、鞍部から池もある二重尾根を登り、P904の南側を巻いて進む。P904の下辺りに岩壁があり、岩裾に雨宿りできそうな岩窟が口を開けている。再び稜線に出てしばらく下った所で下るべき尾根を通り越してしまったことに気付いた。7年前に三ノ公から登ったときには、しっかりした踏み跡とテープが打たれていたが、今回は殆んどテープはなく、踏み跡も落葉の堆積で分かり難くなっていた。急斜面をトラバースして目標の尾根に合流、落葉に埋もれた階段道を下る。P773からジグザグ道をたどるが、斜面が崩れて不明な所もあり、落葉に足をとられながら苦労して下り、最後に明神谷沿いの道に合流だ。休憩舎の前から明神谷を橋で渡って対岸を登ると三ノ公登山口に飛び出す。僕の車で1時間弱のノロノロ運転で北股林道の土砂崩れ地点だ。近いうちに続きをやることを約してKさんと別れ、ゆっくりドライブで帰阪の途へ。ロングコース3回目の日帰り台高縦走ができたのもKさんのお陰です。
台高の稜線上には山小屋はなくテント泊が主流のため歩く人が少なく原始の樹林の姿をとどめている。台高の稜線には伐採を免れたトガサワラ、ヒメシャラ、ブナやミズナラなどの大木が立ち並び、今の時期、オブジェのような満開のシロヤシオの老木が芸術作品のようだ。若木の絡まった古い倒木も多く、森の世代交代を目の当たりにすることが出来る。山ノ神の頭から三ノ公への道は現在廃道に近く、途中の道標や目印は殆んどないので、下りは時間の余裕が必要だ。
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 大台ケ原・高見・倶留尊山
・2万5千分の1地形図 大和柏木
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