高島トレイル 1(桑原橋-三国岳-三国峠-ナベクボ峠)
三国岳(959.0m)三国峠(775.9m)


★ひとこと   「桑原から三国岳を経て三国峠経由ナベクボ峠へ」

P818付近の芦生杉

   
★行った日   2014年9月2日(火)  曇時々晴   単独
 
★コース

高槻5:14(名神)=京都東IC(湖西道路、県道311、R477、R367、県道783、林道)=7:17地蔵峠休憩舎7:23(林道、県道783)=7:42桑原橋7:50→8:03三国岳登山口8:09→8:59P685 9:08→岩谷峠分岐10:03→10:12(959.0m)三国岳10:24→岩谷峠分岐10:30→11:12岩谷峠11:19→12:03P818 12:17→13:09地蔵峠13:16→14:05(775.9m)三国峠14:13→ナベクボ峠14:26→三国峠登山口14:49→15:18地蔵峠休憩舎15:22(林道、県道783)=(自転車9.2km)=16:05桑原橋16:16(県道783、R367、R477、県道311、湖西道路)=京都東IC(名神)=高槻18:01

 ぐずついた天気が続いているが久しぶりの晴れ間を利用して江若丹尾根だ。江若の県境尾根に設けられた高島トレイルの未踏部分をぼちぼち歩くつもりだ。まず手始めにトレイル南端の桑原橋を起点に三国岳(さんごくだけ)から三国峠の先のナベクボ峠を経て生杉までだ。久多(くた)川合から針畑川に沿って北上、朽木生杉(くつきおいすぎ)の先の地蔵峠手前にある休憩舎に自転車をデポ、元へ戻って桑原橋の高島トレイル起点から出発だ。トイレもあり、お堂横に4、5台駐車可能だ。
 お堂横の谷の右岸に沿って登り、経ヶ岳と三国岳間のお茶屋跡の稜線に出るのが正規のルートだが、今回は短縮ルートを登る。桑原橋の袂から針畑川に沿って林道をしばらく進むと山側に三国岳登山口がある。昨夜来の雨に濡れたヤブに覆われた道のためスパッツをつけ、登り始める。すぐにヤブはなくなり、急坂だが気持ちの良い広葉樹林の尾根道を登り続ける。昨日の飲み会がたたって汗ばかり出て足が前へ出ず、P685でへたり込んでしまった。この辺りから目立ち始めた大木の点在する急坂を休み休みフーフー云いながら頑張る。設置ロープの助けを借りてヤブっぽい急坂を突破すると羊歯原の縦走路出合だ。岩谷峠を右に分け、すぐ先で経ヶ岳を左に分けて急坂を上ると三国岳三角点広場だ。先着の古屋(ふるや)からピストンの熟年カップルと挨拶を交わして山頂にへたり込みだ。かつて東側の展望が開けていたが、周りの木々が生長して朽木の山々が少し見えるだけだ。分水嶺はここから天狗岳小野村割岳(おのむらわりだけ)へ続くが高島トレイルはここが南端だ。

 (桑原橋のトレイル出発地点) (針畑川に沿って林道を進む)    (林道の三国岳登山口)

 (木漏れ日の広葉樹林を登る)  (P685から大木が現れる)   (ヤブっぽい稜線を登る)

(羊歯原が現れると稜線が近い) (経ヶ岳分岐を過ぎて進む)  (見晴しが悪化した三国岳)


 山頂での大休止で少しばかり元気を回復、先程の桑原分岐を経てなだらかな稜線を北へ下る。ナラやブナの大木が点在し、たまには根元にナツエビネが華麗な花を咲かせているが、盗掘を免れるのを祈るばかりだ。P941の肩で北尾根に入って急坂を下るが、この辺りから東の展望が開け、朽木の山々の向こうに蛇谷ヶ峰(じゃたにがみね)が鎮座している。展望があるのはここだけで、あとはすべて樹林の尾根道だ。岩谷峠で古屋を右に分け、オブジェのような芦生(あしう)杉を楽しみながらP818を過ぎて、迷いそうなピーク毎にある道標通りに尾根道を下ると地蔵峠だ。P818付近でオニュウ峠から桑原橋へ向うトレランの青年と会い、情報を交換し合ったが、僕にとって走って山道を行くのは異次元の話だ。芦生研究林へ事務所以外からの立ち入りは厳しく制限されている(届出必要)ので、地蔵峠から稜線を直登だ。アップダウンを繰り返しながらブナ林尾根を登り続けると三国峠だ。8年前に来たときは大展望だったが、今回は木々が生長して遠くのピークが見えるだけだ。山頂の手前から東尾根の地形図点線の道を下るつもりだったが、分岐点には表示はなく見逃してしまったので、遠回りになるが若狭越えの古道の一つナベクボ峠から下ることにした。植林帯を下り、荒れた若走路谷の河原を適当に下ると三国峠登山口の林道出合だ。ここから林道を2キロほど戻ると地蔵峠休憩舎だ。ここで自転車をゲット、殆んど下り坂を快調に40分、桑原橋だ。
 この山域は思ったほど植林帯は多くなく自然林が多く残されている。きょうのコースは展望はあまり期待できないが、ブナ林などの広葉樹林が多く、芦生杉も点在する手つかずの自然が見事だ。

  (大木の多い稜線を北上)  (大木の根元に咲くナツエビネ) (稜線から蛇谷ヶ峰を望む)

  (岩谷峠で古屋を分岐)      (芦生杉のオンパレード)         (地蔵峠)


  (ブナ林の稜線を登る)      (かつて好展望の三国峠)     (ナベクボ峠から下山)

  (若走路谷に沿って下る)     (林道の三国峠登山口)        (地蔵峠休憩舎)

★道で出会った花(ナツエビネのみ)

★ルート断面図


★地  図
 
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       京都北山
・2万5千分の1地形図  久多、古屋

Homeへ