大御影山(950.1m)

 

★ひとこと   「雪のつながりだした松屋地蔵大権現岳を経て大御影山へ」

生命力あふれる大ブナ


★行った日   2019年2月24日(日) 晴時々曇    単独

★コース
高槻5:08(名神)=京都東IC(湖西道路、R161、R303、R27、県道213)=7:27松屋登山口P7:42→9:08(P597)松屋地蔵大権現岳(SS着)9:25→ブナ大木9:58→P812 10:47→(950.1m)大御影山11:40→11:56野呂尾の頭肩(昼食)12:29→P812 12:53→13:13ブナ大木13:19→13:56松屋地蔵大権現岳14:04→14:10展望台(SS脱)14:17→14:51松屋登山口P15:02(県道213、R27、R303、R367、R477、R161、湖西道路)=京都東IC(名神)=高槻18:08

 雪の野呂尾の絶景に会いに大御影山だ。雪の大御影山は3回目だが積雪の少なさは1ヵ月先の姿だ。27号線から雪のない新庄を経て松屋へ、例年ではここから先の粟柄林道は積雪のため通行不能だが雪のかけらも見えず、松屋の登山口駐車場到着だ。
 昨年は始めからスノーシュー(SS)を履いて苦労して急坂に取り付いたが、今まで気付かなかったが立派な丸太階段が急な尾根端にジグザグについているので苦労せずに登れる。昨年はこの道に気付かず悪戦苦闘して尾根を直登したのが嘘のようだ。美浜トレイルの標識に導かれながら標高300付近のホウノキを過ぎ、標高400で残雪が点在し始めると一昨年に空き缶が吊るされていた尾根を離れて西側斜面に広がる広葉樹林帯を登る。広葉樹林尾根を登り続け、展望台の表示のある標高550で雪が連なり、丸太ベンチもある展望台の北側切り開きから新庄方向の谷間の先に若狭湾が望める。疎林帯の広い雪原をなだらかに進むと松屋地蔵大権現岳の表示があり、この辺りの丘陵が山頂らしい。積雪は少なく約30センチで春の訪れを知らせる雪穴が幹の周囲に出来ている。雪面は硬くツボ足でも沈み込みなしで歩けるが、山頂でSSを履き、雪穴が並ぶブナ林の緩斜面を快適に下る。最低鞍部付近で鈴なりの疫病神で変色した杉大木の傍から細尾根を経て急坂を登ると、かつて無雪期に登った白谷登山口ルートが通る稜線上の標高580にある大ブナだ。

 (松屋地蔵大権現岳登山口)  (雪のない丸太階段を登る)    (標高300の大ホウノキ)

    (力強いホウノキ)      (標高400で残雪が現れる)    (標高550で雪が連なる)

(展望台で若狭湾を望みSS着)  (松屋地蔵大権現岳山頂)(雪穴のブナ林をなだらかに下る)

     (鈴なりの疫病神)      (最低鞍部付近の大杉)    (雪のないヤセ尾根を渡る)

 生命力あふれる大ブナを見上げながら雲谷山を背にして大木の立ち並ぶ急な尾根筋を登る。雪面は硬くSSの爪(クランボン)が着実に利いてリフターを立ててしんどいが快適に登る。標高700を越えると春穴の整然と並ぶブナ林が現れ、薄日のさすブナ並木の縞模様を過ぎると、灌木が雪に覆われた展望豊かな丸い尾根筋だ。少し先の高みがP812、野呂尾の頭に向って伸びる野呂尾の稜線が美しい。所々に樹木が群れて生えている野呂尾の頭の傍を通り、幅広の雪原をなだらかに進むと反射板のある稜線だ。その東よりの高みが大御影山三角点だが、みな雪の下、きょうは見晴しがいまいち、山頂から三重嶽など近くの湖北の山並みが見渡せるだけだ。微風でも山頂は寒く隠れるところもないのですぐUターンだ。

 (急坂を登ると出会う大ブナ)     (大木樹林帯を登る) (春穴のブナ林をなだらかに登る)

 (標高750で展望が開ける)   (P812から野呂尾を望む) (雪庇の融けた野呂尾を登る)

(野呂尾から白い線の粟柄林道)(野呂尾の頭の肩付近を行く) (反射板めざして雪原を行く)

  (何もない大御影山頂上)    (山頂から三重嶽を望む)    (野呂尾の頭へ戻る)

 野呂尾の頭まで戻り、大木の雪穴で昼食だ。積雪はほぼ1メートル、穴に露出した枝根に座ると雪面が丁度よいテーブル、根と雪の隙間に物を落すと大事だ。定番の食事を終えて大好きな野呂尾下りだ。遠くは若狭湾や琵琶湖を始め越美国境の山並みも霞の彼方、近くの湖北や若桜の山々が望める程度だが、野呂尾の一筋の白い線の両サイドに山々が連なる姿が最高だ。野呂尾に続く稜線を下り続け、大ブナから右へ急下降、最低鞍部から疲れた身体に鞭打って温度が上がって緩みだした雪面に苦労しつつ、休み休みゆっくり登ると松屋地蔵大権現岳だ。すぐ先の展望台から北方の対面に同高度で草原のP583の黒谷山が望める。昨年秋に庄部谷山から下りにこちらを見ながら下って来た懐かしい山だ。ここでSSを脱ぎ、雪の消えた樹林帯を下り、ホウノキから勾配の増した尾根端を足をがくがく言わせながら下ると神社の横が登山口だ。
 風もない晴れの絶好の山日和だったが、日曜日にも拘らず一人の登山者にも会わず贅沢な雪景色の独占だ。特に野呂尾の稜線歩きの素晴らしさは言うに及ばず、季節を感じさせる春穴の並ぶブナ林も美しく、大空に突き上げる大ブナからも元気をもらった。

(野呂尾の頭の大木穴で昼食)(穴に座って雪原のテーブルで) (大好きな絶景の野呂尾下り)

         (霞んで遠くは視界不良だが野呂尾から雄大な湖北の山並を望む)

   (野呂尾を下り続ける)        (ブナの森を下る)     (大ブナから右へ急坂を下る)

(最低鞍部からしんどい最後の上り)(松屋地蔵大権現岳まで戻る)  (展望台でSSを脱ぐ)

  (雪のない樹林帯を下る)   (ホウノキ付近の急坂を下る)  (神社が見えると松屋登山口)

★道で出会った花(花はなし)

★ルート断面図

★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       比良山系・武奈ヶ岳
・2万5千分の1地形図  三方

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