六甲全縦二日間 1(塩屋〜三宮)菊水山(458.8m)横尾山(312.1m)

 

★ひとこと   「六甲全縦二日間(塩屋〜三宮)展望と常緑樹の尾根歩き」

旗振山から明石海峡大橋を望む


★行った日   2018年1月14日(日) 晴後曇  単独

★コース
自宅6:16(バス)=JR高槻駅6:45(JR)=JR塩屋駅7:52→8:45(252.6m)旗振山8:50→(234m)鉄拐山9:03→高倉台陸橋9:26→(274m)栂尾山9:51→(312.1m)横尾山10:10→10:36(253m)東山10:45→妙法寺小学校前交差点11:18→12:03(312.8m)高取山(昼食)12:29→鷹取橋東詰交差点12:59→鵯越駅13:38→林道ゲート13:52→14:42(458.8m)菊水山14:46→天王吊橋15:13→15:45(486.2m)鍋蓋山15:54→大竜寺山門16:19→市ヶ原16:32→布引見晴台17:03→17:15新神戸駅17:20(地下鉄、JR)=18:16JR高槻駅18:40(バス)=自宅19:00

 新雪の山は敬遠して展望豊かな低山歩きだ。今回で2003年2012年に続いて3回目となる二日間六甲全山縦走、初回の15年前に比べてどれだけ体力が落ちているかも興味深々だ。塩屋を起点に市ヶ原までを一区切りにして三宮へ下り、次の市ヶ原から宝塚は近いうちに歩く計画だ。日曜日でも通勤客の目立つ快速で須磨を経て塩屋へ約1時間だ。
 JR塩屋駅から山陽電鉄の高架沿いに東進し、山側へ住宅地を上ってGPSを見ながら稜線をめざし、西向地蔵尊の先の階段を上ると山道だ。木漏れ日を浴びながら広葉常緑樹の道を進むと山王神社から来た本来の六甲全縦路と合流、しばらくコナラなどの茂る尾根道を登るとサクラの名所でもある須磨山上遊園だ。日時計広場などのある好展望の遊園地を上ると旗振山だ。米相場を西国に知らせるための旗振り通信の中継地から山名がついたそうだ。眼下の紺碧の明石海峡に吊橋が映え、遠くに友ヶ島も望める絶景の四等三角点ピークだ。ウバメガシなどの名札のかかる広葉常緑樹の尾根道をしばらく進むと東側180°の展望が広がる鉄拐(てっかい)山だ。これから向う菊水山や六甲山などの山並みが都市化した山野に囲まれるように連なっている。おらが茶屋の展望所を通って高倉台へ下り、スーパーや食事所もある商店街を過ぎて陸橋を渡ると栂尾(とがのお)山へ上る長い階段だ。途中の踊り場毎に足を止め、鉄拐山を振り返ってだんだん高くなる目線を楽しみつつふーふー言いながら登りきると展望台の建つ栂尾山だ。展望台から歩いてきた旗振山などの山々、宅地化された山野の彼方にだんだん遠くなる明石海峡大橋、淡路島の山並みに続く友ヶ島や岬町の山影まで望めた。

 (塩屋の住宅街の坂道を上る)  (西向地蔵尊の前を通る)     (住宅街上端から山道へ)

(木漏れ日の常緑樹の森を行く)(山王神社道と合流、旗振山へ)(展望の須磨山上遊園を行く)

                  (旗振山から明石海峡を望む)

     (旗振山山頂)          (旗振山山頂)          (鉄拐山山頂)

              (鉄拐山からこれから向う山並みを望む)

  (おらが茶屋下の展望所)      (高倉台へ下る)          (陸橋を渡る)

 (栂尾山へ長い階段を上る)   (階段から鉄拐山を振り返る)     (鉄拐山頂上)

 山頂から乾いた雑木林の稜線をしばらく進むと横尾山だ。ここから東山までの風化した花崗岩の尾根が少し大げさな名前の須磨アルプスだ。高度感はあまりないが滑るとただでは済まないので、注意深くアップダウンを繰り返し、最後に馬の背の尾根を渡ると東山の台地だ。要所に梯子や足場があるので誰でも安全に通行可能だ。東山から須磨アルプスを振り返ると一見、戸隠の蟻の塔渡を思い出させる風景だ。東山から妙法寺へ向って下り、横尾の住宅地で六甲全縦の道標を見失うが再発見、表示通りに進み、おじさんが世話をしている数匹の野良猫がたむろしている雑物置き場を通り、阪神高速と地下鉄をくぐって住宅地を下るとまだ笹飾りのとれない妙法寺前だ。きょうのコースの最低鞍部の妙法寺小学校前交差点を横断、住宅街を表示通りに右左折を繰り返すと高取山登山口だ。急な常緑樹の稜線が続き、途中で意外に近い横尾の住宅団地越しに横尾山を振り返りつつ尾根を進むと荒熊神社、その上が高取山三等三角点だ。近くの展望ポイントで昼食後、高取神社を迂回して月見茶屋から山道を下り、巨大な土石流堰堤前を通って住宅地を下ると鞍部の鷹取橋東詰交差点だ。ここから神鉄の鵯越駅までアップダウンを繰り返しながら丸山町の街中を緩やかに上っていくが、きょうは順路なので道標が見易く道迷いは少なかったが、逆路の場合はよほどの注意力が必要だ。それでも道標を見誤り迂回して鵯越駅にやっと到着だ。

              (栂尾山から越えて来た道を振り返る)

 (ウバメガシの尾根道を行く)     (横尾山三角点)      (風化した花崗岩の稜線を下る)

   (須磨アルプスを行く)     (須磨アルプスを行く)        (馬の背を振り返る)

(東山から妙法寺へ向って下る)(阪神高速や地下鉄を横切る)     (妙法寺の前を通る)

  (住宅地から高取山へ)    (山道から横尾山を振り返る)   (雑木林の稜線を行く)

    (高取山三角点)          (高取神社)       (巨大な土石流堰堤前を下る)

(道標を見ながら街中をたどる)    (鵯越駅前を通る)        (巨樹の森を東進)

 鵯越駅横から整備された山道に入り、巨樹の森を東進すると鳥原川沿いの林道出合だ。林道を北上、浄水施設を過ぎると林道ゲートだ。すぐ先で山道に入り、15年前に降りたことのある今は廃駅の菊水駅跡の下を通過、石井ダム堰堤を左に見て鳥原川を渡り、神鉄の菊水山トンネルの上を通ってしばらく登ると菊水山登り口だ。ここから標高差約200メートルの急坂だ。右手にゴルフ場を見ながら、時刻もおしてきているので残りの力を振り絞って大汗をかいて頑張り、やっと菊水山山頂だ。休憩もそこそこに有馬街道越えの天王吊橋めざして稜線下りだ。以前訪れたときに吊橋が工事中のため鈴蘭台へ大迂回したのがよい思い出?だ。有馬街道の車列を見ながら天王吊橋を渡り、疲れた身体に鞭打って登り返し、暮れなずむ神戸港俯瞰の展望ポイントの鍋蓋山だ。朝から歩いてきた山稜が西方の霞んだ夕暮れの空に浮かぶ姿が感慨深い。ヘッデンの世話にならずに下りたいので急いで出発、稜線を早足で下り、大竜寺の遥拝もそこそこに山門を通り過ぎ、市ヶ原に向う。生田川の河原を渡って林道へ上がると午後4時半、なんとか明るいうちに下れそうだ。久しぶりの布引ダムもそこそこに、街の灯りが目立ち始めた三宮市街が眼下に広がる布引展望台だ。遊歩道を下り、新神戸駅から地下鉄、JRで順調に帰阪した。
 六甲山系が海浜に接する山域から市街地をはさんで蛙飛びのように縦走するので、山頂は景勝ポイントの連続だ。低山なれど低標高から何度も登るので意外にしんどいコースだ。きょうは順方向なので住宅街の道標は見易かったが逆方向は要注意だ。きょうのコースの前半は絶景の連続だったので手間取り、後半をはしょってしまったのが心残りだ。

 (浄水施設付近の林道ゲート)   (旧菊水山駅下を行く)      (神鉄トンネル上を通る)

   (菊水山へ急坂を登る)    (上り途中から振り返る)        (菊水山山頂)

    (天王吊橋へ下る)     (有馬街道を吊橋で渡る)      (鍋蓋山へ登り返す)

    (鍋蓋山三角点)      (夕暮れに霞む歩いてきた道)  (白斑の道を大竜寺へ下る)

    (巨樹の参道を下る)    (大竜寺山門から市ヶ原へ下る)   (生田川の市ヶ原河原)

   (市ヶ原の林道を三宮へ)     (夕暮れの布引ダム)       (薄暮の布引展望台へ)

★道で出会った花(なし)

★ルート断面図

★地  図
(1)塩屋-丸山町

(2)丸山町-三宮

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       六甲・摩耶・有馬
・2万5千分の1地形図  神戸首部、前開(ぜんかい)、須磨

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