六甲山(931.3m) ★ひとこと 「有馬温泉から魚屋道で山頂を経て六甲高山植物園へ」 ★行った日 2021年7月18日(日) 曇時々晴一時にわか雨 単独
★コース
高槻6:22(名神、中国道)=西宮北IC(県道82、県道98)=7:12RW有馬温泉駅P7:22→魚屋道登山口7:31→炭屋道分岐8:09→瑞宝寺分岐8:27→9:18一軒茶屋休憩所9:28→9:37(931.3m)六甲山最高峰9:54→10:39極楽茶屋10:45→11:16六甲高山植物園東口12:40→12:53RW六甲山頂駅13:10=13:32有馬温泉駅P13:42(県道98、県道82)=西宮北IC(中国道、名神)=高槻14:32 あちこちに豪雨禍をもたらした梅雨が明け、1ヵ月ぶりの山歩きだ。まだ大阪のまん延防止等重点措置は継続中だが緊急事態宣言は解除され、わがワクチン接種も2回目を終えて2週間が経ち一応免疫が有効になったと思われる。また、体力低下を防ぐための多少の運動をしているとはいえ、その間、目をしょぼつかせて読みたかったミステリーにどっぷり浸かった怠惰な生活だ。そのため、年齢による体力低下に加えて1ヶ月のブランクは筋力の弱体化を招き、サルコペニア恐怖症になって途中リタイアも視野に入れて実行だ。大阪は5月16日(日)に梅雨入りして丁度2ヵ月目の7月16日(土)に梅雨明けだ。くすしくも前回六甲高山植物園を訪れたのが梅雨入り直前の初夏、本格的な高山帯の植物観察は体力的に難しいので、梅雨明け直後の盛夏を狙って六甲高山植物園のお手軽花見だ。 長期間のリニューアル工事も終わった中国道を利用し、観光客もまばらな有馬温泉街を経てロープウエー有馬温泉駅駐車場へ約1時間で到着だ。紅葉谷道へ向かったが、3ヵ月前に通れた道が有馬温泉駅横で工事通行止だ。仕方なく魚屋道へ迂回、山肌をジグザグに登り、炭屋道分岐で紅葉谷へ下らずに歩きやすい魚屋道を直進だ。分岐点の掲示によれば前記通行止めは来年3月まで続くそうだ。緑したたる木漏れ日の平坦な道をしばらく進み、東屋の先で道端をよじ登ると、湯槽谷山や灰形山の山裾に播州平野が広がっている。瑞宝寺谷を左に分け、標高700付近でブナが現れ、その先で迂回路の尾根道を登る。再び正規路に戻りミヤコザサの茂るなだらかな遊歩道を進むと新設の一軒茶屋の休憩施設だ。前面に芝生の広がったトイレもある美しい休憩所だ。芝生奥から広葉樹の斜面に新しく作られたコンクリ丸太階段を上ると六甲山頂広場の三角点の裏側に飛び出す。黒雲が垂れこめ、北側の見晴しはあまりよくないが吹き抜ける涼しい風が爽快だ。 山頂南端の台地から、霞んでいるがポートアイランドから対岸の関西空港まで大阪湾が一望だ。山頂から六甲全縦路をたどって西へ向かう。車道は等高線沿いにうねうねと進むが、全縦路はアップダウンを繰り返しながら稜線をほぼ最短距離で結び、緑豊かな樹林帯や展望豊かな稜線を通る道だ。極楽茶屋跡を過ぎてひと登りすると、鳥籠のような六甲枝垂れの目立つ六甲ガーデンテラス、旧凌雲台だ。車道をしばらく下ると六甲高山植物園東口だ。今回目をひいたのはナツツバキの花の絨毯だ。寂光院の沙羅双樹と同種と思い込んでいたが大原のは別種のインド原産のサラノキだそうだ。黒雲が湧いてきたので急ぎ足で六甲山頂駅へ向かう。駅舎に着いて間もなく猛烈な雷雨、車道から眺めるとアスレチックパークGREENIAに沢山の人が入園していたのが心配だ。有馬では雷雲は過ぎ去っていたが、中国道の宝塚辺りで猛烈な豪雨に遭遇、帰宅後しばらくして高槻も雷雨だった。 幸運にも雨にも遭わず、夏の草花を楽しむことができたが、やはり実際の高山に咲くハクサンイチゲ、シナノキンバイなど高山の稜線を飾る花々はしんどい山登りの結果のご褒美だ。猛暑の山歩きは消耗が激しく、加齢による体力低下とあいまって休み休みゆっくり登っても今回が限界だ。今年になって晩春・初夏・盛夏の3回目だが、季節によって殆んどの植物の花が代替わりし、晩春はミズバショウやコブシ、初夏はコマクサや青いケシ、盛夏はニッコウキスゲや紫陽花がその代表だ。 六甲高山植物園訪問日時 第1回 2019年7月5日 盛夏 第2回 2020年6月6日 初夏 第3回 2021年4月12日 晩春 第4回 2021年5月14日 初夏 第5回 2021年7月18日 盛夏 ★道で出会った花 タケニグサ(魚屋道) コアジサイ(魚屋道) ヤマウルシの実(魚屋道) オカトラノオ(縦走路) ダイコンソウ(縦走路) ガクアジサイ(縦走路) (以下高山植物園) ヤマユリ ハナチダケサシ ソバナ アサギリソウ ウスユキソウ ニッコウキスゲ キンロバイ ヒダカミセバヤ シコタンハコベ
★ルート断面図
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