★ひとこと 「本山寺古道からポンポン山を経てゾウ谷経由神峰山寺へ」
ポンポン山三角点広場
★行った日 2024年1月14日(日) 晴 単独
★コース
高槻7:08(府道6)=神峰山寺P(-2℃)7:27→大岩倉原林道入口7:40→本山寺古道入口7:50→谷道分岐8:13→8:36展望鉄塔8:47→自然歩道出合9:21→9:31本山寺9:40→天狗杉10:04→10:44(678.8m)ポンポン山11:05→ゾウ谷分岐11:09→林道始点11:48→11:54川久保渓谷出合12:02→本山寺林道分岐12:28→本山寺P12:41→川久保分岐13:00→神峰山寺山門13:13→神峰山寺P13:30(府道6)=高槻13:49
毎年年頭にお参りに訪れている本山寺とポンポン山だ。今回は、新名神も開通して落ち着きを取り戻した本山寺古道の状況、および風倒木処理作業休業日(日曜日)を利用して、2018年21号台風被害が凄かったゾウ谷から川久保渓谷の回復状況も見るつもりだ。新名神開通に伴って新設された神峰山寺に向かう途中の神峰山寺Pにとめて出発だ。
いつもはこの駐車場の横を通って本山寺Pに向かうが、きょうは反対に東海自然歩道の竹藪の階段を原集落へ下る。集落の山沿いの道を北上すると本山寺道の石碑のある古道入口だが通り抜け不可の表示だ。すぐ手前の大岩倉原林道に入って道なりに進み、新名神をくぐって左の階段を上ると擁壁上の通路だ。ここが本山寺古道が新名神により断ち切られた所であり、古道の入口だ。しばらく雑木林の枯葉絨毯の山道を進み、かつて倒木が道を塞いでいたが、歩くのに支障のない程度の倒木を避けて進む。照葉樹の谷筋を抜けると、本山寺古道通行止の際に通った原大橋の先の新名神高架橋下から来た巡視路と合流だ。すぐ先で、いまは倒木で埋め尽くされていると思われる谷道を左に分け、右の尾根道を登る。樹林帯の尾根道をフーフー言いながら登り、見晴しのない鉄塔を過ぎて、尾根上の鉄塔めざして頑張る。展望鉄塔下のベンチは撤去され、周りの小灌木が成長して多少眺望は妨げられているが、三好山や阿武山の彼方にかすかに梅田のビル群が望めた。平坦な樹林帯の尾根道を進み、一旦下ってから自然林の急坂を登ると原大橋から道と合流、すぐ先で東海自然歩道の車道出合だ。
(東海自然歩道の竹藪を下る)(本山寺古道入口は通行できず)
(大岩倉原林道入口)
(新名神をくぐって階段を上る) (新名神擁壁上から山道へ) (本山寺古道を進む)
(倒木はあるが歩くのに支障なし)
(谷道を左に右の尾根道へ) (息があがる急坂を頑張る)
(展望鉄塔からの眺め) (植林帯の尾根道を行く) (原大橋から来た道と合流)
車道を進み、注連縄飾りの黒門をくぐり、ポンポン山直進路を右に分け、大木杉並木の参道で山門を過ぎると静かな本山寺石段下だ。本堂を上方に眺めながら、石段をゆっくり上り始め、鐘楼広場を経て、さらに朱色の灯篭の並ぶ階段を上ると本堂だ。今年もお参りできたことに感謝し、本堂横からポンポン山へ向かう。この辺り一帯は自然環境が良好に保たれ、モミ、ツガ、カシなど樹齢100年を超す高木の天然林だ。すぐ先の急坂を経て尾根道に合流、美しい高木の立ち並ぶ道をなだらかに登っていく。P639に近づくと、左下方の谷筋の被害が著しく、ここは風の通り道らしく高木が折れたり風倒木となったりして、2018年21号台風被害を再認識だ。P639はかつての薄暗い大木林であったが、明るいピークに2本の天狗杉が孤立している姿だ。根元の祠に手を合わせて出発、植林帯の尾根道を下り、小さなアップダウンはあるが、ほぼ平坦な尾根道を進む。山頂が近づくとともに、白っぽくなってきた小さな峠をまだかまだかと思いながら幾つか越えると、やっと三角点広場だ。山頂広場からは周りの木々が成長して眺望は悪くなり、林冠の隙間から覗き見する感じだ。南には低層雲がかかり、霞んだ生駒山が雲上に浮かび、雲の下には淀川が輝いていた。全体が霞んでいる東北には東山の手前に京都市街が広がっていた。陽光の降りそそぐ無風の静かな山頂は暖かく、ぼーっとしていると眠気に惑わされそうだ。日曜日は川久保渓谷の風倒木処理作業がないので、ゾウ谷を下る。
(東海自然歩道と合流)
(左の本山寺へ向かう)
(大杉の茂る参道と山門)
(本山寺本堂へ長い石段を上る)(毎年の本堂へ年初のお参り) (樹齢100年の高木の道)
(天狗杉の祠) (白っぽくなってきた道を行く) (ポンポン山山頂)
(濃霧に沈む高槻方面) (ゾウ谷分岐から小尾根をたどる)(水声の道通行困難の表示)
ゾウ谷分岐から尾根道に入り、途中からUターンして休憩ベンチからゾウ谷を下る。かつて21号台風半年後にゾウ谷を下っているが、一見あまり様子は変わっていないようだ。遠目には通過困難な様子だが、近づくと折り重なる倒木の間に通路があり、潜ったり、乗り越えたりしながら慎重に下る。前方が明るくなると林道始点、ここまでは手付かずの状態だが、以降は整備済みの林道歩きfだ。両側の山肌とも風倒木は整備され、撤去不可能と思われるほど堆積した倒木を処理する作業に頭の下がる思いだ。整備された川久保渓谷出合で、かつての台風直後の惨状を思い描きながら休憩だ。あの風倒木の山はどこへいったのかと思うほど整備された川久保林道を下る。所々、風倒木処理後の山肌がハイトシェルター(苗木の食害防止半透明ケース)によって針の山のように覆われ、植林が進められているのが心強い限りだ。元の川久保渓谷の姿を回復しつつある姿を見ながら渓谷沿いに下り、本山寺林道出合から疲れた足に鞭打って進むと本山寺Pだ。いつもは車で通る道を約2.5`下ると神峰山寺山門だ。ここから車道と別れて山門前の橋を渡って渓谷左岸沿いの遊歩道に入る。小さなアップダウンがあるが、シーズンにはモミやカシなどの自然林の茂る緑したたる丸太階段の散策道だ。最後に新名神下の橋で渓谷を渡って、階段を上ると神峰山寺Pに帰着だ。この駐車場は1日500円と思っていたが、参拝者用のため3時間単位で500円だ。登山者用には山門から700b先のいこいの広場P(500円/日)がある。
本山寺古道は道標やベンチは撤去されているが、GPSなどがあれば倒木の障害もなく安全に歩くことができる。倒木難路のゾウ谷は、近い将来のハイキング道への復旧は期待薄だ。物理的に整備済みの川久保林道は、関連の登山道の整備や植林作業次第だ。以上は個人的見解だ。現在のポンポン山公式登山道は東海自然歩道と善峰寺へ抜ける道だけだ。
(谷筋に折り重なる倒木) (これでも何とか通る道がある)
(上流より下流の方が難路)
(林道始点から整備完了) (川久保渓谷出合の重機)
(メガネ橋も奇麗)
(林道紅一点のサザンカ) (倒木整備後のハイトシェルター群)
(本山寺林道分岐)
(神峰山寺へ林道を下る)
(神峰山寺山門) (山門前の遊歩道入口)
(左岸沿いの遊歩道を行く)
(新名神下で渓谷を渡る)
(階段を上ると神峰山寺P)
★道で出会った花
シロダモ? サザンカ
アキノゲシ?
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 北摂・京都西山
・2万5千分の1地形図 法貴、京都西南部、高槻、淀
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