山ノ神の頭(1008.9m)添谷山(1250.1m) ★ひとこと 「三之公から山ノ神の頭を経て添谷山経由筏場へ」
★行った日 2015年5月10日(日) 晴 単独
★コース (山ノ神の頭直下の稜線の崖上から大台ケ原方向を望む) ヤセ尾根の続く岩稜を越えると湯谷の頭だ。所々でシャクナゲの咲くアップダウンの激しい稜線を進み、P1125を過ぎて樹間から大杉国見山を眺めながら台高らしいミズナラ、ヒメシャラ、ブナなどの大木の茂る稜線を下って登りきると北谷隧道分岐ピークだ。2週間前にうぐい谷高を経てここから隧道へ下っているので油断して県境尾根の一つ東の尾根を下り、尾根端で間違いに気付き、再度登り返してトチノキ平へ下った。爽やかなトチノキ平で5、6人のテンパクパーティーと歓談、筏場と三之公に車を置いて僕と逆方向に周回だそうだ。数輪咲いているシロヤシオを眺めながら新緑の平地、トチノキ平を後にして父ヶ谷の高への急登だ。2週間前のニホンアナグマの愛らしい姿を思い出しつつ父ヶ谷の高のピークだ。中井高から下ってきた時は単なる通過点だったが、縦走路を通ると確かにピークだ。ここから振子辻までが僕の未踏区間だ。このピークから南よりの尾根を下ってしまい、あわてて県境尾根に修正だ。シャクナゲまじりの尾根をP1094を過ぎて下り、P1094Bの所々地肌が露出した西に伸びる尾根を眺めながら、鞍部から登り返すとP1094Bピークだ。倒木に腰掛けて大休止の昼食だが、まだまだ前途遥遠なので手早く済ませて出発だ。前方のピラミダルな杉又高を眺めながら稜線下りだ。 (迷い易い北谷隧道分岐ピーク) (爽やかなトチノキ平) (父ヶ谷の高へ急な稜線を登る) (P1094Bで大休止(昼食)) (モミジの尾根を行く) (稜線から前方に杉又高を望む) 杉又高の肩を越え、そのピークを後ろにして稜線を西へ進む。逆コの字ルートの上面のシャクナゲ咲く稜線からピラミダルなP1094Bや歩いてきた山ノ神の頭から続く稜線が望める。次のピークがP1122の東肩に位置する未踏区間終点の振子辻だ。筏場の手書き表示があるが、3年前に釜之公吊橋から北谷、屏風岳下を経てここへ登ってきたルートを指すと思われる。アップダウンを繰り返しながら逆コの字の屈曲点の「迷」表示通りに進み、最後の鞍部へ下ると引水サコだ。不動谷の上流に当たる小沢にはチョロチョロ水があり、水を補給するが、渇水期は涸れ谷の危険性十分だ。沢筋から大木の茂る急坂を登り、最後にシャクナゲの岩場のロープ場を頑張ると絶景の御座ぐらだ。岩肌にはきょう初めて目にするアカヤシオが風に揺れ、足下には本沢川、正面には下る予定の尾根、その彼方に大台ケ原が連なる絶景だ。岩頭を飛び石伝いに渡り、木の根の絡まる急坂を下り、アカヤシオの点在する稜線を登ると添谷山(そえたにやま)だ。 (振子辻) (屈曲点の手書き表示) (P1118から下る) (御座ぐら岩頭から大台ケ原方面を望む) ここまで来るともうヘトヘト、惰性で上り下りを繰り返しているだけだ。ここからは筏場までの時間が読めるので、座り込んで熱いコーヒーで自分の足に乾杯だ。ちょっと回復したところで出発だ。ヒメシャラやブナの大木林の雰囲気のよい幅広尾根が続くが、奈良県側より三重県側になだらかな斜面が広がっている。疲れもあって判断力が鈍り、ピーク毎に間違った尾根に入る始末だ。大台辻まで行くと筏場道の崩落場所を通るので、縦走路から短絡して銀冷水近くへ下る。P1250の一つ手前のピークから西北尾根を下り、Ca1200で北尾根に乗り換え、Ca1150で西北尾根を下るのがポイントだ。銀冷水付近で筏場道に合流、道なりに下るが荒れ方が想像以上、倒木は無論、小沢毎に崩落だ。昔の筏場道を想定してヘッデン下山などは到底無謀だ。三十三荷(さんじゅうさんに)坂を過ぎて植林帯のましな道となり、釜之公吊橋からそこそこの道で筏場へ明るい内に到着だ。ここでチャリンコをゲット、栃谷までの下りは快調だが三之公林道に入って、歩いたり2速で頑張ったりして、明るさの残る三之公水場で顔を洗って水をがぶ飲みして蘇生だ。これで明神平から大台ケ原まで5回の分割、明神平−池木屋山(いけごややま)、池木屋山−弥次平峰(やじへいみね)東分岐、弥次平峰−山ノ神の頭、山ノ神の頭−大台辻、大台辻−大台ケ原で日帰り台高縦走完成だ。達成できたのも今まで一緒に登ったリハビリ中のKさんのお陰です。今回は達成感よりあーしんどかったが正直な気持ちだ。
★地 図
(参考地図)
・山と高原地図 大台ケ原・高見・倶留尊山 ・2万5千分の1地形図 大和柏木、宮川貯水池、大台ケ原山、大杉峡谷 |