六甲山(931.1m)


★ひとこと   「有馬から湯槽谷経由高山植物園を経て瑞宝寺公園へ周回」

筆屋道展望テラスから有馬富士を望む

★行った日   2022年3月21日(月祝)  曇一時晴   単独
 
★コース

高槻6:53(名神、中国道)=西宮北IC(県道82、県道98)=7:50有馬里P8:08→魚屋道登山口8:17→炭屋道分岐8:51→紅葉谷出合9:04→湯槽谷分岐9:12→9:16湯槽谷第3堰堤9:24→9:55峠手前休憩10:03→湯槽谷峠10:12→RW鉄柱10:32→極楽茶屋跡11:14→11:22展望所(昼食)11:47→ガーデンテラス11:54→12:07六甲高山植物園東門13:26→ガーデンテラス13:41→極楽茶屋跡13:53→西おたふく山分岐14:12→14:32(931.3m)六甲山最高峰14:44→14:50休憩所14:54→筆屋道分岐15:23→展望テラス15:42→瑞宝寺公園16:02→16:27有馬里P16:41(県道98、県道82)=西宮北IC(中国道、名神)=高槻18:12

 近くの山々から早春の花便りがネットを賑わし始め、六甲高山植物園が一昨日から開園だ。同日から全線が開通した中国道を利用して有馬から早春の六甲山だ。往路は有馬を起点に紅葉谷(実際は工事通行止で魚屋道と炭屋道)から湯槽谷経由番匠屋畑尾根を経て六甲高山植物園を訪問、復路は六甲全山縦走路で六甲最高峰経由魚屋道を経て筆屋道で瑞宝寺公園へ下山の計画だ。有馬まで通常1時間かからないのでゆっくり出発、中国道の吹田−池田は工事完了したが池田―宝塚は2車線規制でノロノロ、帰りの渋滞を心配しながら高速を出て、ひと頃より観光客の増えた温泉街を通り抜けるとロープウエイ(RW)駅下の駐車場だ。従来の駐車場入口が一新、AMANO駐車場に料金ゲートが新設(1200円土日1600円)され、RW利用者は1時間だけ無料だ。他を探そうとすると右下に旧テニスコートを利用した有馬里駐車場(500円土日600円)があり、ほっとしてここに駐車だ。ここしばらく雪道用の重い冬靴だったが、きょうは軽登山靴で足取りも軽く出発だ。
 紅葉谷道を登り始めるがRW駅横でガードマンにこの先通行止めと言われて魚屋道へ迂回だ。通いなれた林道のような登山道で雑木林の山肌をジグザグに登り、峠の先の炭屋道分岐を右へ下る。急坂をしばらく下ると紅葉谷出合だ。ここでもガードマンが見張っており、掲示板では4月から開通する予定だが現実は6、7月頃までかかる、とのことだ。沢を渡渉して、穂状花序が垂れ下がっているキブシの藪の傍を沢に沿って進むと湯槽谷分岐だ。紅葉谷を正面に見て右折し、リボンを拾いながら薄い踏み跡をたどって湯槽谷を遡上だ。すぐに第3堰堤が立ちふさがり、堰堤右端の急坂を登って堰堤上で小休止後、倒木帯の急坂をロープの助けを借りて下ると涸れ沢の河床だ。倒木を避けながら小木の繁茂する河床を進み、幾つかのコンクリ堰堤を越えると谷が狭くなってくる。倒木と岩石を敷き詰めた谷筋を遡り、幾つかの自然に帰りつつある石積みの小形堰堤を過ぎると二股だ。リボンの通りに右又の急坂を頑張ると稜線鞍部の湯槽谷峠だ。直進は茶園谷を経て逢山峡へ下るが、左折して番匠屋畑尾根を登る。

 (昨年と一変、右下のPへ)     (紅葉谷道一部通行止)       (魚屋道登山口)

  (雑木林の登山道を登る)    (炭屋道分岐を右へ)      (紅葉谷道出合を左へ)

    (湯槽谷分岐を右へ)   (湯槽谷第3堰堤を右から越える)  (倒木帯を抜ける)

   (幾つか堰堤を越える)      (荒れた谷筋を登る)    (幾つか石積み堰堤を越える)

    (右の谷をつめる)        (稜線の湯槽谷峠)       (道端の△752)


 勾配の緩い尾根道を上ったり下ったりしながら、赤松の多い笹原林床の△752やRW橋脚を過ぎ、道なりに進むと極楽茶屋の稜線が望めるCa770ピークだ。樹間から走行するRWを眺めたりしながら照葉樹林も混在する赤松主体の急な尾根道の丸太階段を登りきると逢山峡から来た道と合流、さらに紅葉谷道と合流して造成中の若いブナ林を過ぎると極楽茶屋跡だ。南の大阪湾方面は春霞か黄砂か、海岸線の凹凸が微かに望めるだけだ。アンテナ塔の林立する展望の良いピークで早目の昼食、六甲ガーデンテラスを経てしばらく下ると六甲高山植物園東門だ。ここは一昨日の土曜日に開園したばかり、お手軽に早春の草花がまとめて鑑賞可能だ。園内に入ると荒涼とした枯野の趣だが、早春の花は地上数センチの小形が多く、丁寧に見ると懐かしい花々が観察可能だ。

 (Ca770から極楽茶屋の稜線)    (笹原の急坂を登る)      (樹間からRWを望む)

(紅葉谷道と合流して極楽茶屋へ)       (展望所)         (六甲ガーデンテラス)

  (六甲高山植物園東口)        (ザゼンソウ)            (コバイモ)

   (セリバオウレン)           (フクジュソウ)           (ミズバショウ)

   (キクザキイチゲ)         (キクバオウレン)     (賑わうアスレティックパーク)

 他の季節より草花が少なく1時間半程度で見終わり、時間的身体的余裕があるので六甲最高峰に寄り道だ。久しぶりに賑わうアスレティックパークを横目にガーデンテラスへ上がり、霞がかかって展望もあまりきかないのでビューポイントも素通り、お馴染みの六甲全山縦走路で植物園から最高峰まで約1時間かかる。山頂から魚屋道を順調に下り、途中から初めて通る筆屋道だ。平成26年(2015年)台風11号災害の崖崩れや倒木が処理され、道標も完備され支障なく歩ける。谷を横切り瑞宝寺第3堰堤横を下り、丸太ベンチ広場を過ぎると展望デッキだ。瑞宝寺谷が開けた先の三田の田園地帯の彼方に有馬富士など北摂の山々が望める。ここから瑞宝寺谷の沢筋へ下り、渡渉を繰り返しながら踏み跡をたどると瑞宝寺公園だ。紅葉で有名な公園を散策、旧瑞宝寺山門を見上げながら住宅地に入り、老人ホームなどの点在するビル街を下り、山沿いの道をRW駅へ向かう。稲荷神社石段から魚屋道登山口前を西へ向かうと有馬里Pだ。帰りは西宮北ICに入るとすぐに渋滞、宝塚-池田間の工事2車線のための3車線区間のノロノロだったが、何とか帰り着いた。
 お手軽にセツブンソウやフクジュソウなど早春の草花をまとめて楽しむことができた。また、いつも通らない筆屋道や湯槽谷道も災害跡がかなり整備されて支障なく歩けた。ただ、紅葉谷道の一部区間は相変わらず工事通行止だ。

 六甲高山植物園訪問日時  第1回 2019年7月5日   盛夏
                   第2回 2020年6月6日   初夏
                   第3回 2021年4月12日 晩春
                   第4回 2021年5月14日 初夏
                   第5回 2021年7月18日 盛夏
                   第6回 2022年3月21日 早春         

(下界を見ながら展望所を行く)   (六甲全山縦走路を行く)      (六甲最高峰)

   (山頂下の休憩施設)      (魚屋道迂回路を下る)      (筆屋道分岐を右へ)

  (筆屋道の展望テラス)     (道標通りに瑞宝寺谷を下る)    (瑞宝寺公園に入る)

  (紅葉の名所瑞宝寺公園)     (有馬市街地を下る)      (魚屋道登山口帰着)


★道で出会った花(六甲高山植物園にて)

      フクジュソウ            ケスハマソウ         ケスハマソウ(色違い)

    ホクリクネコノメ          ショウジョウバカマ            ワサビ

     セリバオウレン            コバイモ            ザゼンソウ

       カタクリ           ヘレボルス・チベタヌス      プリヌラ・ブルガリス

     ミズバショウ            クリスマスローズ           フキ

   キクザキイチゲ          キクザキイチゲ(色違い)      セツブンソウ

      マンサク               アセビ               トサミズキ

    ヘレボルス・ニゲル     ヘレボルス・ニゲル(色違い)    ヘレボルス・セルビア・セルピクス

   シクラメン 原種?          キクバオウレン          ヤブツバキ


★ルート断面図


★地  図

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       六甲・摩耶・有馬
・2万5千分の1地形図  有馬、宝塚

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