高森山(284.5m)四国山(241m)和泉飯森山(384.5m)

 

★ひとこと   「和泉山系西端の高森山から和泉飯森山を経て岬公園へ」

展望広場の展望台から紀淡海峡を望む

★行った日   2008年1月31日(木)  晴一時曇  単独
        
★コース

JR高槻6:00(JR)=新今宮(南海)→8:04多奈川8:22(岬ループバス)=小島住吉8:35→報恩講寺8:48→稜線出合9:27→9:38(284.5m)高森山9:48→展望所9:59→展望台10:13→10:24(241m)四国山10:34→大駐車場10:43→車道別れ10:57→林道出合11:03→甲山登山口11:40→(212.1m)甲山11:43→三輪明神下12:03→車道別れ12:08→12:24八王子峠12:30→藤原峠12:32→第5展望台12:49→孝子ノ森12:54→R26出合13:06→高仙寺13:24→13:44(285m)高野山13:50→鉄塔(反射板)14:00→藤戸山14:15→P325 14:29→札立山分岐14:39→14:52(384.5m)和泉飯森山15:00→最低コル15:19→飯森山展望所15:27→展望所15:49→飯森山登山口16:03→16:13みさき公園駅16:17(南海)=新今宮(JR)=JR高槻18:03

 和泉山脈西端の山域は紀淡海峡を間近に望む景勝の地だ。ウバメガシ主体の里山の稜線にハイキングコースが整備されている。早朝のJRで出発、久しぶりの南海電車で多奈川に着き、岬ループバスで終点の小島住吉におりたった。冬型気圧配置が強まり、晴ながら風が強くしっかり寒さ対策をして歩き出した。
 県境を越え和歌山県に入り、大川まで海岸に沿って歩くが風波が強く波しぶきがかかりそうだ。大川の漁港近くから報恩講寺の表示に従って左折、集落に入るとほどなく報恩講寺がある。立派な寺だ。そのまま直進して谷横の小道を進み、金属製の橋を渡って二又の右の道を行く。照葉樹林帯を道なりに登るが、所々に陸軍の石柱標識が残っている。往時、紀淡海峡を望む由良要塞の拠点だった名残だ。歩き難い石ころ道を登り切ると深山からの道と合流する稜線だ。コナラの稜線をなだらかに登ると、四国山への縦走路を右へ分けてすぐに見晴らしの良い高森山だ。いま通ってきた大川が眼下に望める。縦走路を少し南下した砂地の開けた展望所から、はるか彼方にこれから向う飯盛山が見えている。少し急坂を下って雑木林を登り返すと三角形の展望台が建ち、その下に展望広場が広がっている。展望台からは友ヶ島から四国にかけて青い海が鮮やかだ。少し下って登り返すと四国山の円形の展望台だ。文字通りの360度の展望が楽しめ、その名の通り四国まで見渡せる展望の山だ。和歌山市方向の造成地の大きな四角形の温室は最近TVで見た会社形態の農業か?。
 山頂から道なりに下ると車道に出合い大駐車場がある。車道をどこまでも南下すると二ノ宿に至るが佐瀬川へ林道を戻らねばならないので、途中の踏み跡を探し、バイパスして佐瀬川へ向う林道に合流した。佐瀬川を過ぎて直進すると、ため池の手前で猿坂峠と横手へ向かう2差路があり、左の横手方向へ少し行ってから山道を求めてため池横の踏み跡へ入り込んだ。しかし途中から丈余のブッシュとなり湿地帯も出現、やむを得ず元へ戻った。車道を横手方向へ進むと間もなく甲山登り口があり、数分の登りで携帯アンテナの建つ甲山頂上だ。南方に和歌山市が広がり、その手前の山には沢山のアンテナがあって、大阪市に対する生駒山に似た感じだ。


 (大川へ強風の海辺を行く)     (報恩講寺横を通る)         (照葉樹林帯を登る)

   (コナラの尾根道を行く)            (高森山)        (山頂から友ヶ島を望む)

 (遊歩道にこまめに立つ標識) (尾根からこれから向う高野山)    (典型的なウバメガシ)

   (展望広場上の展望台)      (展望台から紀淡海峡)        (四国山展望台)

      (四国山展望台から360度の展望、西南〜西〜北〜東〜南〜西南を望む)

       (大駐車場)              (甲山)           (甲山から和歌山市)

 甲山から車道へ戻り横手をめざして進み、やがて三輪大明神の下で木ノ本峠からきた道と合流し、横手の集落の旧道との合流点で細い道へ右折する。道なりに進むと八王子峠の標識があり、表示通りに左折して峠道を登ると八王子峠だ。藤原峠を過ぎると小灌木の尾根道となり、途中で右へ下る道を無視して終端まで直進すると第5展望台だ。東北方向に高野山が見えるが和泉飯盛山はその陰に隠れて見えない。少し手前の第5ルートの標識に従って東へ下るとすぐに孝子ノ森だ。ここから林道を進み、孝子の集落を東へ過ぎてR26と南海線路を横断して東進する。
 上孝子へ向う山裾の小道を進み、高仙寺への長い石段を登り、山門を過ぎてさらに登ると孝子観音(高仙寺)本堂だ。静寂な境内で安全を祈り、本道裏から飯盛山への山道に入る。疲れた身体にむち打ってウバメガシの急坂を登りつめると樹林の中の高野山だ。樹林の尾根を一旦下って登り返すと電波反射板が2枚あり、その向うに鉄塔がある。この辺りからしばらく広い道となるが、やがて山道となり藤戸山も知らないうちに過ぎ、P325を越えると札立山分岐だ。左へ下る道を進み、淡輪コース分岐を過ぎると千間寺跡があり小さな鳥居が建っている。さらに尾根をしばらく進むと笹原の広場があり、少し向うの鉄塔の先が和泉飯森山頂上だ。笹原の山頂の眺めは素晴らしく、関空から泉南の海辺や、きょう歩いて来た山々が眺められた。
 岬公園側の下りは意外に急で、砂地や岩の急坂を下り、展望の少ない雑木林を通って最低コルから少し登り返すと飯森山展望所だ。振り返ると茶碗に飯を盛った形に盛り上がって見えている。ここ辺りからしばらくの間、地形図で見てもどこが尾根だか判らないような地形が続き、露岩に小さな木が点在する見晴し尾根に着く。眼下に広がる多奈川から淡輪にかけての海岸が美しい。急な階段の小道を下ると住宅地裏の飯森山登山口だ。住宅街をそのまま下るとR26と出合い、そのすぐ先がみさき公園駅だ。
 きょうは冬型が強く、晴れてはいたが尾根筋では風の強い寒い一日だった。海岸沿いの低山はウバメガシ主体の雑木林が美しく、また、四国や友ヶ島を望む紀淡海峡が眼下に望める風光明媚な山旅だった。どうでも良いことだが、きょうの大川から岬公園、岬公園〜山中渓山中渓〜犬鳴山犬鳴山〜和泉葛城山和泉葛城山〜槙尾山槙尾山〜岩湧山岩湧山〜紀見峠紀見峠〜當麻町をつなぎ合わせると和泉山脈最西端から金剛葛城山までぐるっと完歩できた。

  (羊歯が茂る八王子峠)       (羊歯が茂る藤原峠)     (小灌木の尾根道を行く)

     (第5展望台)            (急坂を下る)      (孝子付近の南海路線を渡る)

   (上孝子へ向かう道)           (高仙寺)        (本堂右奥の飯森山登山口)

 (ウバメガシの尾根道を行く)   (樹林に囲まれた高野山)      (P325の雑木林)

     (札立山分岐)          (飯森山頂上の祠)      (好展望の飯森山頂上)

             (飯森山から通ってきた尾根筋と多奈川を望む)

     (雑木林を下る)       (途中で飯盛山を振り返る) (下りの尾根から岬公園を望む)

★道端の花(花は殆どなし)

★ルート断面図

★地  図(GPS軌跡)
(1)小島住吉〜四国山〜佐瀬川      (3)高仙寺〜和泉飯森山

(2)佐瀬川〜甲山〜高仙寺

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・2万5千分の1地形図   加太、淡輪

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