六甲山(931.1m)白水山(771.7m)


★ひとこと   「白水峡から六甲最高峰経由高山植物園を経て瑞宝寺公園へ」

白水峡を峡谷縁から俯瞰

★行った日   2022年4月18日(月)  曇時々晴   単独
 
★コース

高槻7:21(名神、中国道)=西宮北IC(県道82、県道98)=8:25有馬温泉瑞宝寺P8:35→十八丁橋BS8:57→石積堰堤9:11→9:40展望所9:50→船坂谷分岐10:30→10:48(771.7m)白水山10:59→旧車道出合11:39→一軒茶屋休憩所11:52→12:00(931.1m)六甲最高峰(昼食)12:26→西おたふく山分岐12:42→極楽茶屋跡13:07→ガーデンテラス13:22→13:37六甲高山植物園東門14:41→ガーデンテラス14:56→極楽茶屋跡15:14→西おたふく山分岐15:36→15:55一軒茶屋休憩所16:03→筆屋道分岐16:35→16:53展望テラス17:00→瑞宝寺公園入口17:23→17:30有馬温泉瑞宝寺P17:40(県道98、県道82)=西宮北IC(中国道、名神)=高槻18:51

 前回の早春の訪問からほぼ1ヵ月、晩春の花を求めて再び六甲高山植物園だ。間もなく台高や鈴鹿でもアカヤシオをはじめとする木の花の季節を迎えるが、一足早く春の山の花をまとめてお手軽花見だ。有馬温泉瑞宝寺Pを起点に、白水峡から白水山を経て六甲最高峰に登り、六甲高山植物園を見て回って、再び一軒茶屋まで戻って筆屋道で瑞宝寺公園へ下山の計画だ。週日とあって1台しか見かけない大駐車場(平日600円休日1000円)にとめ、有馬街道を宝塚めざして歩き始める。
 交通量の多い歩道のない車道を20分ほど歩くと白水峡霊園(旧十八丁橋)BSだ。大霊園を背にして丘陵地の農道を進み、防獣ゲートから樹林帯に入る。十八丁川の瀬音を聞きながら雑木林を進み、コンクリの砂防堰堤を越えて水路に沿ってしばらく行くと石積の堰堤だ。堰堤の左側を登り、薄い踏み跡をそのまま小尾根に上ると、白水峡左岸縁をたどってきた踏み跡に合流、所々で峡谷を覗くが足がすくむ思いだ。しばらく峡谷縁をたどり、右岸縁方向から来た踏み跡と合流して、小尾根を南下すると展望所のピークだ。三田方面を遠景に小松の点在するビューポイントだ。赤松が点在しコバノミツバツツジが彩を沿え、細かいアップダウンのある自然林の尾根筋を登り続ける。標高600mを超えると笹原の茂る尾根道となる。船坂谷から来た道と合流、太めの雑木の並ぶ美しい尾根を頑張ると白水山三角点だ。北の視界が開け、足元の白水峡霊園やその向こうに三田の田園地帯が広がり、その彼方に有馬富士など北摂の山並みが連なっている。山頂で仁川から登ってきたという山慣れた健脚そうな二人連れのおばちゃんと歓談、白水峡への下山を推薦したが、道が踏み跡程度なので下りはちょっと不安だ。

   (有馬温泉瑞宝寺P)    (白水峡霊園(旧十八丁橋)BS)    (農道から振り返る)

 (雑木林をなだらかに登る)      (水路沿いに進む)      (石積堰堤を左に登る)

 (白水峡縁の雑木林を行く)    (峡谷縁から覗き見る)     (峡谷の縁を進む)

 (展望所から三田方面を望む)    (雑木林尾根を登る)      (船坂谷分岐ピーク)

(コバノミツバツツジの尾根を行く)    (白水山三角点)      (笹原林床尾根道を行く)


 ここから笹原林床の美しい尾根道が続く。短い笹が覆いかぶさって少し藪コギ状態だが踏み跡は明確だ。アップダウンを繰り返しつつなだらかに登ると旧車道出合だ。H7の兵庫県南部地震で鉢巻山北面が崩落、車道が通れなくなって鉢巻山トンネルが新設された。藪っぽい旧車道から六甲縦走路に合流だ。一軒茶屋休憩所を経て六甲最高峰だが霞がかかり展望はよくない。山頂のいつもの場所で定番昼食、すぐに下山の線もあったが折角ここまで来たので、疲れた足を引きずって植物園訪問だ。通いなれた縦走路で極楽茶屋跡、ガーデンテラス(旧凌雲台)を経て植物園東門だ。前回とは様変わり、アカヤシオをはじめ木々には華やかな春の花が咲き、シラネアオイなど草本類も春の花が奇麗に咲き揃っている。これから初夏にかけて一段と華やかになるはずだ。下山が遅くなるので1時間の滞留時間で退出だ。

      (旧車道出合)       (藪っぽい旧車道を進む)      (一軒茶屋)

    (六甲最高峰)       (アンテナの見える石積で大休止) (山頂から大阪湾を望む)

   (六甲縦走路を西へ)        (極楽茶屋跡)      (ガーデンテラスのアンテナ群)

  (ガーデンテラスを西へ)     (工事中の植物園東門手前)    (芽吹き始めた植物園)

   (光り輝くアカヤシオ)     (並んだオオカメノキの花)    (ヒマラヤのシャクナゲ)

 往路通りに引き返す。距離は東門から一軒茶屋まで4km弱だがドライブウエイを横切るごとにしんどい山越えがあって、70分以上かかってやっと休憩所だ。午後4時も過ぎて人影もなくなってきたので下山開始だ。いつもの魚屋道を順調に下り、筆屋道分岐から瑞宝寺谷へ下る。先月に続いて2回目だ。所々でH26の11号台風の爪痕が残っているが、木々の若葉にコバノミツバツツジが映える美しい谷筋だ。瑞宝寺谷が見渡せる展望デッキを過ぎて、渡渉を繰り返して谷筋をしばらく下ると瑞宝寺公園だ。公園入口から住宅街を一直線に下ると駐車場だ。
 白水峡は花崗岩が浸食され、大小の奇岩が取り巻く、蓬莱峡に似た赤茶けた峡谷だ。今回は峡谷縁から眺めるだけだったが、なかなか雄大な景色だ。白水尾根は美しい雑木林の自然美の残る尾根道だが、踏み跡程度の道しかなく道標もないので要注意だ。高山植物園ではアカヤシオやシラネアオイなど春の花が自然のままま開花中だ。

 六甲高山植物園訪問日時  第1回 2019年7月5日   盛夏
                   第2回 2020年6月6日   初夏
                   第3回 2021年4月12日 晩春
                   第4回 2021年5月14日 初夏
                   第5回 2021年7月18日 盛夏
                   第6回 2022年3月21日 早春
                   第7回 2022年4月18日 晩春         

    (ガーデンテラスを東へ)    (極楽茶屋跡を東へ)       (六甲縦走路を東へ)

  (立派な一軒茶屋休憩所)       (魚屋道を下る)      (筆屋道分岐を瑞宝寺谷へ)

  (まだ残るH26災害跡)          (展望テラス)         (瑞宝寺谷を下る)

  (紅葉の名所瑞宝寺公園)     (瑞宝寺公園入口)        (住宅街を下る)


★道で出会った花

       ヤマブキ             オニノゲシ            ヤブツバキ

     コバノミツバツツジ          タムシバ              ?

       ムシカリ              ツボスミレ?        セイヨウタンポポ

     タチツボスミレ?          ホトケノザ             アセビ

     シハイスミレ           タチツボスミレ?         ナガバモミジイチゴ

     ドウダンツツジ              シャガ          ムラサキキケマン

★以下六甲高山植物園にて

     ユキモチソウ            トガクシショウマ        ヒメオドリコソウ

     オオミスミソウ            シラネアオイ          ホクリクネコノメ

        ワサビ             ヒカゲツツジ           ハルトラノオ

     ショウジョウバカマ       セリバオウレンの実        オオバキスミレ

   ムラサキツリガネツツジ       チシマキンバイ           イワヤツデ

 ロードデンドロン・ミクランサム ロードデンドロン・アルボレウム     タツタソウ

 ロードデンドロン・ウイリアムシアナム  ムラサキキケマン          ?

   ヘリボルス・チベタヌス      プリムラ・ブレヤナ          キランソウ

     レイヨウボタン           タツタソウ             エゾイヌナズナ

     ミヤマアズマギク         バイカイカリソウ          ヤエヤマコシ

       ニリンソウ           トキワイカリソウ             ?

      ハシリドコロ              ?               カタクリの実

       カタクリ              ノウルシ            ハクサンハタザオ

     ヤグルマソウ          ラショウモンカズラ          タチツボスミレ

      ミズバショウ           エンコウソウ           オオヤマザクラ

      トガクシショウマ         サンカヨウ              アカヤシオ

      トサミズキ               ムシカリ            シデコブシ

    タンナゲンカイツツジ         エゾエンゴサク        チューリップの原種


★ルート断面図


★地  図

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       六甲・摩耶・有馬
・2万5千分の1地形図  有馬、宝塚

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