六甲山(931.3m)

 

★ひとこと   「有馬からシラケ谷経由高山植物園を経て紅葉谷へ」

植物園の冬枯れたロックガーデン


★行った日   2023年2月26日(日) 曇時々雪しぐれ 単独

★コース

高槻7:15(新名神、中国道)=西宮北IC(県道82、県道98)=8:24有馬里P8:33→湯槽谷峠分岐8:57→9:28峠下二股9:36→湯槽谷峠9:48→小川谷林道分岐10:09一シラケ谷林道分岐10:18→10:36林道終点10:42→仙人窟11:14→雲ヶ岩11:37→11:53六甲高山植物園西口12:20→六甲ガーデンテラス12:42→12:57極楽茶屋跡(昼食)13:21→百間滝分岐13:50→湯舟滝峠分岐14:16→14:39有馬里P14:45(県道98、県道82)=西宮北IC(中国道)=池田IC(R171)=高槻16:16

 早春の花に会いに六甲高山植物園だ。正式開園は3月18日からだが、いまは土日のみ開園しているのでお手軽に鑑賞するつもりだ。通行止だった紅葉谷林道が先日開通したので、有馬起点に湯槽谷からシラケ谷経由仙人窟、雲ヶ岩を経て六甲高山植物園に至り、帰りは極楽茶屋跡から紅葉谷を下る計画だ。中国道が工事中なので新名神経由で西宮北ICを経てロープウエー有馬温泉駅下の有馬里駐車場だ。驚くなかれ駐車料が倍になり、1年前に平500円休600円だったが平1000円休1500円に値上げだ。いまから安い駐車場に移動する気にもならず、支度して寒風が身にしみる坂道を上り始める。
 ロープウェイ駅を横目に鼓ヶ滝道を右に分け林道を直進だ。新設の真っ白な擁壁を見上げたり、正面上方に霧氷に白く輝く山稜を眺めたり、ゆっくり進むと炭屋道合流点で林道終点だ。飛び石伝いに流れを渡り、樹林帯のダラダラ坂を登りつめると湯槽谷峠分岐だ。復路で下ってくる予定の紅葉谷道を左に見送って、藪っぽい道を直進すると大きな湯槽谷第三堰堤に突き当たる。右端(左岸)の急坂をよじ登り、堰堤上から荒れた倒木の斜面を下って灌木疎林の河床を進む。すぐに2つの砂防堰堤が現れ、いづれも左岸側の山肌を高巻き、倒木を潜ったり越えたりしながらしばらく荒れた谷筋を登る。切り石積みの水路が現れると俄然歩き易くなり、しばらく敷石の道をたどる。やがて二股辺りから勾配が急になり、大石を避けたり、補助ロープの助けを借りたりして頑張ると湯槽谷峠だ。
 極楽茶屋跡へ向かう尾根道を正面に見て、右の横谷を蓬山峡方向へ下る。荒れた谷筋を倒木を避けたり高巻いたりしながら下ると大きな横谷堰堤だ。堰堤の右端(右岸)を高巻いて下ると林道始点だ。しばらく雑木林や松林の続く林道を下り、小川谷林道を左に分け、シラケ谷の橋を渡ってゲートを過ぎると、右に仙人第2砂防堰堤が現れた地点がシラケ谷林道分岐だ。

(ロープウェイ駅から紅葉谷道へ) (鼓ヶ滝を右に分け直進)   (擁壁工事完成した道を進む)

  (炭屋道分岐で林道終点)     (湯槽谷峠分岐)    (湯槽谷第三堰堤左岸を越える)

   (河床を進む)        (二つの砂防ダム堰堤を高巻く)   (荒れた谷筋を進む)

  (切り石積み水路が続く)     (荒れた急な谷を登る)     (湯槽谷峠から横谷へ)

 (荒れた横谷を高巻いて下る)  (横谷堰堤の右岸を越える)     (荒れた林道始点)

 (小川谷道を左に分け直進) (仙人第二砂防堰堤の所が分岐点)  (シラケ谷林道へ左折)

 分岐を左折し、急な林道をしばらくシラク谷に沿って進むと水道施設があり、ここが林道終点だ。正面の小さな堰堤の右の丸太階段が登り口だ。ここから標高差200b弱の急な支尾根が本日の難所だ。ここまででなけなしの体力を使い果たしたうえでの急坂はしんどい限りだ。休み休みゆっくり何とか、松の林立する支尾根を登りきると笹原の緩斜面の道となり、一息つきながら疎林帯のなだらかな道を進む。少し疎林帯の笹原を進むと崩落しかけた大岩の積み重なった仙人窟だ。これから向かう雲ヶ岩一帯の修験道の遺跡と思われるが詳細不明だ。笹原の踏み跡をたどり、別荘らしい建物の横を通り抜けると林道出合だ。林道を右へ進み、林道終点から左へ急な小径を登ると一帯が巨岩遺跡が点在する斜面だ。岩壁にはめ込まれたような六甲比命大善神社を中心に、斜面に心経岩、雲ヶ岩、仰臥岩などが祀られ、多くの観光客が訪れている修験道遺跡だ。霧氷の花咲く灌木帯を抜け、バス道路をしばらく下ると六甲高山植物園だ。入園料は今年から900円(旧700円)、冬季は600円だ。冬季開園は東口が閉鎖されて下端の西口からだ。小形の花のバイカオウレン、セツブンソウなどが冬枯れた園内の斜面に咲き揃い、フクジュソウが曇り空に遠慮がちに点在する程度だ。やはり華やかなのは3〜4月まで待つ必要がありそうだ。ここで、予備スマホもモバイルバッテリーも持ってこずに、スマホのバッテリー残量が少なくなり省電力モードだ。お陰でログが取れないので帰宅後手記入ログだ。

(水道施設でシラケ谷林道終点) (堰堤右横の階段が登り口)    (水道施設を振り返る)

   (急な支尾根を登る)    (勾配の緩くなった道をたどる)   (廃墟のような仙人窟)

   (笹藪の踏み跡を行く)      (林道出合を右へ)     (林道突き当りを左へ登る)

   (斜面に鎮座する心経岩)   (岩壁の六甲比命大善神社)       (雲ヶ岩)

  (頂上に鎮座する仰臥岩)     (霧氷の道を行く)      (六甲高山植物園西門)

     (バイカオウレン)    (曇天に映えないフクジュソウ)  (群生するセツブンソウ)

 30分ほど園内を徘徊しただけで次々入園してくる人々を尻目に西口を出発だ。寒風吹きすさぶ時折り雪しぐれの曇り空ながら、意外に多い家族連れと出合ながら六甲ガーデンテラスを経て六甲全縦路を北上だ。きょうは展望に恵まれず、眼下に霞む神戸港を見下しながら稜線を進み、極楽茶屋跡から下り始める。番匠屋畑尾根道と紅葉谷道の分岐点付近の風のない倒木に腰かけて昼食だ。熱いコーヒーで体幹をしっかりさせて紅葉谷の急坂下りだ。谷筋を右下に見ながら意外に険しい急な左岸の道を下り、河床下りを経て右岸側の道に移り、百間滝を右に分け、七曲滝を左に分け、細尾根を下ると白石谷分岐だ。その先の湯槽谷峠分岐で往路に合流、往路通りに有馬へ下山だ。
 4ヵ月のブランクがあり、六甲山はどうかと思ったが何とか完登することができ、我が身に感謝だ。冬枯れた園地に咲く可憐なセツブンソウやフクジュソウが、これから咲き乱れる花の先駆けとして寒風にさらされていたのが印象的だ。湯槽谷や横谷はほどほどの荒れ方で、通行にあまり支障は感じなかった。

 六甲高山植物園訪問日    第1回 2019年7月5日   盛夏
                   第2回 2020年6月6日   初夏
                   第3回 2021年4月12日 晩春
                   第4回 2021年5月14日 初夏
                   第5回 2021年7月18日 盛夏
                   第6回 2022年3月21日 早春
                   第7回 2022年4月18日 晩春
                   第8回 2023年2月26日 冬季

   (冬枯れの園地を一周)    (六甲ガーデンテラスを北上)  (眼下に見える霞む神戸港)

(番匠屋畑尾根を左に分け直進)  (紅葉谷の急坂を下る)     (幾つも堰堤を過ぎる)

    (河床を下る)            (百間滝分岐)        (通行止の七曲滝分岐)

     (細尾根を下る)          (白石谷分岐)       (湯槽谷分岐で往路合流)

    (炭屋道出合を過ぎる)    (最新の工事現場を戻る)     (有馬温泉駅横へ帰着)

★道で出会った花(六甲高山植物園)

  プリムラ・ブルガリス(欧州)       バイカオウレン          フクジュソウ

ディオニシア・アレチオデス(イラン)      ?              シクラメン

      シャクナゲ              マンサク            セツブンソウ

★ルート断面図(六甲高山植物園→有馬:手記入ログ)


★地  図(六甲高山植物園→有馬:手記入ログ)

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       六甲・摩耶
・2万5千分の1地形図  有馬、宝塚

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