六甲山(931.3m)

 

★ひとこと   「有馬から白石谷経由六甲高山植物園を経て紅葉谷へ」

六甲最高峰


★行った日   2023年7月18日(火) 晴 単独

★コース

高槻4:20(名神、中国道、阪神高速)=西宮山口南IC(県道98)=5:12有馬里P5:17→炭屋道出合5:38→白石谷道分岐6:01→6:07白石滝6:17→白龍滝6:44→鎖場6:50→第6砂防堰堤7:14→山頂分岐7:51→8:16(931.3m)六甲最高峰8:37→9:24極楽茶屋跡9:34一ガーデンテラス9:50→10:10六甲高山植物園11:26→11:51極楽茶屋跡(昼食)12:08→ベンチ12:22→百間滝分岐12:41→七曲滝分岐12:48→白石谷道分岐12:56→炭屋道出合13:22→13:36有馬里P13:48(県道82)=西宮北IC(中国道、名神)=高槻14:45

 ほぼ梅雨もあけ、いよいよ盛夏の訪れだ。猛暑下の低山歩きはしんどいので、午前中を目途に六甲山だ。有馬を起点に、久しぶりに白石谷を遡行し、六甲最高峰を経て高山植物園で夏の草花を鑑賞、紅葉谷で下山の計画だ。高速利用で高槻からRW有馬温泉駅下の奥まった所にある有馬里Pまで、1時間かからずに到着だ。
 今年から通れるようになった紅葉谷道林道を、鼓ヶ滝を右に分け、RW有馬温泉駅横を進む。朝日に映える稜線を見上げながら、ルリトラノオが道端を飾る林道をゆっくり歩くと炭屋道出合の東屋で林道終点だ。新しい板橋を渡り、藪っぽい道を通り抜け、樹林帯のダラダラ坂を進むと湯槽谷峠分岐だ。湯槽谷を右に分け、白石第2堰堤を越えて河原を進むと白石谷分岐だ(道標なし)。倒れた青い標柱のある右岸の登り口から白石第3堰堤を越えて河原を進む。沢筋は2股に別れ、百間滝方面を右に見て、左の流れを辿ると白石滝だ。瓦礫に半ば埋まった見る影もない白石滝の手前の右斜面へ、滝を右から高巻くべく取り付く。斜面を適当によじ登るとすぐに踏み跡が現れ、滝を左下に見て沢筋を進み、白石第4堰堤を越えると河原歩きだ。しばらく河原を進むと、谷筋が狭く急峻になり峡谷の様相を呈してくる。本来、美しい渓谷の筈だが、流木と瓦礫で荒れ果てた谷筋を右往左往しながら、しばらく上りつめる。右岸の谷筋にかかる二段の斜瀑が白龍滝だ。涼しい谷風に吹かれて岩頭で滝を見ながらの小休止は最高だ。所々でイワタバコの咲く急な岩塊の谷筋を少し遡ると、大岩の斜瀑だ。斜瀑の左側3本の古いロープが垂れ下がっているが、頼りなさそうなので斜瀑の右上の新しいトラロープめがけて高巻いて岩頭にたどり着いた。

  (鼓ヶ滝を右に分け直進)   (擁壁工事完成した紅葉谷道)   (炭屋道出合で林道終点)

 (湯槽谷を右に分けて直進) (白石谷道登り口から第3堰堤へ)(瓦礫に半ば埋まった白石滝)

(滝を右から高巻くため斜面を登る) (第4堰堤を越える)         (河原を進む)

   (荒れた谷筋を遡行)      (谷に咲くイワタバコ)     (ゴルジュ風の谷筋を登る)

     (白龍滝は健在)         (急な谷筋が続く)         (鎖場を越える)


 左岸の山肌を縫う道から河床へ下り、河床中央に鎮座する大岩を過ぎた地点で、右の白石第6堰堤めざして、右の小尾根へ取り付く(道標なし)。急峻な道をヒーヒー言いながら上り、堰堤を越えたらすぐに左の河床めざして下る。谷筋の少し先で左の山肌に残る薄い登り口に取り付き、ジグザグに急な登坂路を辿るが、体力弱者にとって、山頂までの標高差200mの急坂がこのルート最大のアルバイトだ。やがて直進の魚屋道を正面に見て右折、笹原の灌木帯尾根道を一歩一歩踏みしめて登ると六甲最高峰三角点広場だ。下界は薄雲がかかり、大阪湾や播磨・北摂の山々も霞の彼方だが、近場の六甲の山並みが見渡せる爽やかな静かな広場だ。山頂から全縦路を西へ辿る。稜線の等高線をなぞるようにくねくねと進む車道に対し、全縦路はアップダウンを繰り返しながら直線的に約2`進むと極楽茶屋跡だ。途中の最高点のアンテナ群を過ぎ、かつて凌雲台と称したガーデンテラスを通ってダラダラ坂をしばらく下ると六甲高山植物園東門だ。

 (大岩の鎮座する河原を行く)  (右サイドの第6堰堤を越える)    (左の山肌に取り付く)

   (急な支尾根を登る)      (分岐から右の山頂へ)      (急な笹原を登る)

    (やっと山頂到着)      (暑いが爽やかな山頂広場)   (全縦路を西へ向かう)

     (清々しい全縦路)   (極楽茶屋跡からガーデンテラスへ) (途中最高点のアンテナ群)

 (霞む大阪湾を眺める全縦路)  (ガーデンテラスを西へ)     (六甲高山植物園東門)

 夏の花を見ながらカンカン照りの園内を周回、丁度2年前に訪れているが、その時に咲いていたシモツケソウやカライトソウなども見かけることもなく、今年は季節の歩みが早いようだ。帰りはガーデンテラスによらず、車道を直接極楽茶屋跡まで戻り、ブナ育成中の幼木林で助六の昼食だ。番匠屋畑尾根を左に分け、紅葉谷を谷沿いに急坂を下ってベンチで一息だ。道標完備の紅葉谷道を順調に下り、百間滝分岐から急勾配の尾根道を下り、通行止表示の七曲滝分岐を過ぎ、急な階段を下ると白石谷道分岐(道標なし)だ。標高が下がると暑さがこたえる中、ヘロヘロになりながら往路通りに駐車場着だ。
 登山道では一人の登山者にも出合うことはなかった。高山植物園ではニッコウキスゲとアジサイが盛りを迎えていた。暑くなると低山歩きはしんどいが何とかクリアできたことに感謝だ。白石谷遡行についてはくどい記述となったが、かつてあった道標はすべて撤去され、目印テープは所々に残っているが信頼するに足らないので、初めて通る場合は経験者同行が望ましい。

 六甲高山植物園訪問日時  第1回 2019年7月5日   盛夏
                   第2回 2020年6月6日   初夏
                   第3回 2021年4月12日 晩春
                   第4回 2021年5月14日 初夏
                   第5回 2021年7月18日 盛夏
                   第6回 2022年3月21日 早春
                   第7回 2022年4月18日 晩春
                   第8回 2023年2月26日 冬季
                   第9回 2023年7月18日 盛夏

 (カンカン照りの園内を周回)    (植物園から下山開始)     (RW山頂駅下を通過)

 (極楽茶屋跡のブナ林で昼食)    (紅葉谷の急坂を下る)     (休憩ベンチで一息)

    (河床を下る)            (百間滝分岐)        (緑の尾根道を下る)

  (通行止表示の七曲滝分岐)     (急な階段を下る)        (白石谷道分岐)

    (炭屋道出合を過ぎる)       (擁壁の道を戻る)      (有馬温泉駅横へ帰着)

★道で出会った花

      ルリトラノオ           ヨウシュヤマゴボウ        タケニグサ

     ダイコンソウ             ヤマアジサイ           ツルアジサイ

      イワタバコ                ?              オトギリソウ

     トリアシショウマ            ヒメジョオン          マツヨイグサ

     ヤブカンゾウ           マルバハギ             オカトラノオ

     ニッコウキスゲ          オオハンゴンソウ         タカネバラ

     コマツナギ             センニンソウ           ハエドクソウ

★以下六甲高山植物園にて

      オカトラノオ            ホタルブクロ           トモエソウ

     ヤマブキショウマ         オカトラノオ            シライトソウ

      ウバユリ             オオバギボウシ          タカネナデシコ

     オトギリソウ           テリハノイバラ        メコノプシス・ポリドゥラ

      ケシ科の仲間               ?            キレンゲショウマ

     ギンバイソウ           トリアシショウマ            カキラン

     ニッコウキスゲ           ツクバネソウ            コアジサイ

      ヒヨドリバナ            バイケイソウ           ハンカイソウ

      ナツツバキ             ナルコユリ            ハナイカダ

     タマアジサイ           サラセニアの仲間          クサレダマ

     オグラセンノウ          ハンゲショウ             チダケサシ

      クリンソウ              キツリフネ           シチダンカ

      キンロバイ           ヒメアジサイ           ヤマアジサイの仲間

     アマギアマチャ             ヒゴダイ          ハエトリソウの仲間

     レンゲショウマ           キキョウ              ヤマユリ

★ルート断面図


★地  図

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       六甲・摩耶・有馬
・2万5千分の1地形図  有馬、宝塚

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